3/14~週の日経平均は、日銀金融政策決定会合やFOMC通過でアク抜け
するかと思いきや、上値の重さから売り優勢の1週間となった。
欧米市場の株価が上昇する中、日本株は、為替の円高警戒を背景にして、先物
主導の売りにやられた格好。
特にFOMC通過後、年2回の利上げ予想に下方修正されて、米株は好感したが、
ドル円は、戻りを試すどころか円高シフトし、110円台をつける場面もあった。
円安シフトしていれば、17300円上で終了できていただけに、為替の円高が
頭痛の種となりました。
結局、日経平均は週間で、214円下落(↓1.26%)の16724円の大引けでした。
3月第4週(3/21~3/25)の主なイベントと予定は、下記1の通りです。
週末のNY市場が続伸して、週明けも底堅い展開が見込まれるため、東京市場
への追い風も、為替の円高が一服するかどうかで流れが決まりそうです。
主な経済指標は、国内で、3/22にスーパー売上高/コンビニエンス売上高、
3/25に消費者物価指数などあります。
海外は、米で3/21にアップルのイベント、3/23~NY国際自動車ショー、2月
新築住宅販売件数、3/24に新規失業保険申請件数、2月耐久財受注などです。
不安定な相場展開が意識されやすい中、期末接近で貸株返却に伴う買戻しと言っ
た上昇などありそうだが、為替の円高の一服や是正に動くかがポイントで、下値は
限定的と捉えたい。
日経平均、3月第4週(3/22~3/25)レンジは、16500円~17100円程度
を想定しています。
1.3月第4週(3/21~3/25)主なイベントと予定
3/21
日本 休場「春分の日」の振替休日
米 2月シカゴ連銀全米活動指数
米 2月中古住宅販売件数
米 アップル、イベント開催
米 オバマ大統領、キューバ訪問
米 アトランタ連銀総裁、講演
米 リッチモンド連銀総裁、講演
3/22
日本 1月全産業活動指数
日本 2月全国スーパー売上高
日本 2月コンビニエンス売上高
日本 東京公示地価(1月1日現在)
日本 チエル、新規上場
日本 アークランドサカモト 決算
米 1月FHFA住宅価格指数
米 シカゴ連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 ナイキ 決算
独 3月Ifo景況感指数
独 3月ZEW景況感指数
英 2月消費者物価指数
3/23
日本 月例経済報告に関する関係閣僚会議(3月分)
日本 日銀の布野審議委員、講演
米 2月新築住宅販売件数
米 NY国際自動車ショー(~4/3)
独 バイトマン独連銀総裁、講演
EU 3月ユーロ圏消費者信頼感 速報値
3/24
日本 日銀金融政策決定会合における主な意見(3/14、15分)
日本 新規上場、ウイルプラス、ベネフィットジャパン
日本 オプトエレクトロにクス 決算
日本 ジャパン・ドローン2016(~3/26、幕張メッセ)
米 債券市場、短縮取引
米 週間新規失業保険申請件数(~3/19の週)
米 2月耐久財受注
米 米議会休会(~4/1)
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 アクセンチュア、カーニバル 決算
ト トルコ中銀、政策金利発表
英 2月小売売上高
EU 3月ユーロ圏PMI速報値
EU ECB経済報告
3/25
日本 2月消費者物価指数
日本 壱番屋 決算
日本 気象庁3カ月予報
米 10~12月期GDP確定値
米 休場(グッドフライデー祝日)株式・債券市場は休場
韓 韓国10~12月期GDPGDP(確報値)
EU 休場(欧州市場グッドフライデーの祝日)
3/26
日本 北海道新幹線 開業
2.NY市場、為替/債券 各結果(3/18)
今日のNY市場、FOMC後のドル安の流れも一服している。特に材料は見当たら
なかったが、週末ということもあり調整が入ったものと思われる。
ドル円は111円台半ばでの推移。東京時間に110円台に入る場面も見られたが、
海外市場にかけ下げ渋る動きとなった。110円台に入ると、日本の準政府系など
機関投資家の買いオーダーなど押し目買いも活発に出るようだ。
前日も噂となっていたが、市場も日銀のレートチェックに神経質になっている面も
あるようで、介入はできないと見ているものの、下値追いにも躊躇しているといっ
たところのようだ。
一方で上値も重く、米株は強さが見られているものの、112円台まで戻そうとういう
気配も無い。大半の処理は終わっていると思われるが、年度末に絡んだ日本企業
の売りオーダーの水準も下がって来ているようだ。
ユーロドルは1.12台に下落。2月高値の1.1375水準が目先の目標と見られるが、
その水準を前にロング勢も一旦退却といったところかもしれない。前日までのFOMC
後 2日間で250ポイント近く急伸し、移動平均からの乖離も開いたことから、一旦、
ポジション調整が入ってもおかしくはない。過熱感を示すRSIも70に接近している。
ユーロ円は125円台後半で推移。ロンドン時間には一時125円台前半まで下落した
ものの125円台は維持された格好。
3月以降、リバウンド相場が見られていたが、ここ数日は伸び悩む動きが続いている。
現在は10日線付近で推移しているが、下には21日線が124円台後半にきている。
125.00付近がポイントと見られ、水準を維持できるようであれば、再び130円に向かう
可能性も高まる。125円台を維持し、リバウンド相場に回帰できるか、いまは踏ん張り
所といったところだろう。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=304397
米国債利回り
2年債 0.835(-0.028)
10年債 1.873(-0.023)
30年債 2.676(-0.009)
期待インフレ率 1.615(+0.026)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、10年債利回りは低下。FOMC後の流れを引継いでおり、
今日は原油が反落したこともあり、利回りは下げている。
政策金利に敏感な2年債利回りは0.82%まで低下し、10年債は1.86%付近まで
低下した。
2-10年債の利回り格差は+104(前日+104)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=304396
3.NY株式市場 結果(3/18)
NY株式18日
ダウ平均 17602.30(+120.81 +0.69%)
S&P500 2049.56( +8.97 +0.44%)
ナスダック 4795.65( +20.66 +0.43%)
CME日経平均 16705 (大証比:+195 +1.17%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は大幅続伸。FOMC後の買戻しの流れが続いて
おり、見直し買いが優勢となってる。ドル安の動きや原油高が株式市場をサポート。
きょうは金融株が上昇していることも相場に安心感を与えているようだ。前日は
まちまちの動きとなっていた。バンカメやJPモルガンが自社株買いの枠の増額を
発表していたことも支援となった模様。
ダウ平均は17600ドル台まで上昇しており、今年に入ってからの下げを埋める
格好となっている。
ダウ採用銘柄ではJPモルガンやゴールドマンが上昇している他、ボーイング、
アメックスも堅調。一方、マイクロソフトやウォルマートが下落。
ホテルチェーンのスターウッドが商いを伴って上昇している。中国の安邦保険が
買収提案を行っているが、現金で1株78ドルが提示された。スターウッドは同業の
マリオットと既に買収合意をしているが、今回の安邦保険の提案ほうがマリオット
の条件より有利と判断した。今回の事態を受けて、マリオット側は3月28日に予定
している臨時株主総会の延期を検討している。マリオットは、修正案を提示し誠意
ある交渉を求める権利を28日まで有するが、合意が破棄された場合は4億ドルの
違約金が発生する。
ナスダックも続伸。マイクロソフトやアマゾンは下落したものの、インテルが上昇
した他、バイオ株も上昇。
アドビが決算を受け上昇。クラウド事業が好調で主力の「クリエイティブ・クラ
ウド」の需要が強く通期見通しを上方修正していた。従来のライセンス型からウェ
ブベースの契約にビジネスモデルの転換を促進しており、結果が出始めている模様。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=304395
4.NY市場、原油先物4月限/金先物4月限 各結果(3/18)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=39.44(-0.76 -1.89%)
ブレント先物5 月限(ICE)
1バレル=41.20(-0.34 -0.82%)
ブレント-WTI(5月限)0.06(前日-0.12)
今日のNY原油先物相場は反落。一時41ドル台まで上昇していたものの、今週の
FOMCを受けてのドル安の動きが一服していたこともあり利益確定売りが優勢
となった。
この日、資源開発大手のベーカー・ヒューズから発表になっていた週間ベースの
米原油リグ稼動数が1基増加していたことも戻り売りを誘っている。増加に転じた
のは13週ぶり。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=304391
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1254.30(-10.70 -0.85%)
今日のNY金先物相場は反落。今週のFOMCを受けてのドル安が一服していた
こともあり利益確定売りが優勢となった。http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=304392