今日、東京市場で日経平均は3日ぶりに大幅反落。終値は前日比287円安の安値
引けで、1週間ぶりに節目の1万4500円を下回りました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131023-00000083-reut-bus_all
米量的緩和が維持されるとの見方から、前日の欧米株が上昇。朝方は投資家リスク
許容度が高まり、一時86円高まで上昇しましたが、昼休み中に、円高が進行すると
日経平均は、後場寄りから下げに転じました。先物安が裁定解消売りを誘い、為替と
連動する形で大引けにかけて下げ幅が拡大した格好です。
9月米雇用統計が市場予想を下回り、米金融緩和の長期化観測から前日欧米株が
上昇。S&P総合500種、連日の過去最高値更新となりました。世界的な株高基調
を受け、東京市場も朝方は買い優勢となり、日経平均は14800円に接近する場面
ありましたが、米緩和縮小時期の先送り観測が、外為市場で、ドル安/円高に作用
しました。
7月と9月に付けた1万4800円近辺がチャート上の抵抗線になっていたことも
あり、投機筋が売りを仕掛けた格好です。
「市場のドル安・円高へ不安が広まる中、先物にヘッジファンドとみられる売りが
出た」(SMBC日興証券株式調査部 西部長)という。日経平均先物12月限の
売買高は約9万4000枚と前日比2.2倍に膨らんでいます。
と言うことで、日経平均は、287円安の14426円の大引けでした。
(出来高 概算27.2億株の商いでした。)
冒頭の書き込みにあるように、午後になっての為替の円高急変で、先物主導売りを
誘った株式市場でした。
昨日の米国雇用統計の結果から、米金融緩和縮小延期観測で今朝方から円高
傾向を示してもよい所、時間差で急変するのは、不自然です。
為替市場とヘッジファンドがグルになって日本市場を翻弄したのか、穿った見方も
出てきます。
日経平均は、大幅下落も25日線辺りで踏ん張りを見せており、正念場です。
注目のNY市場、昨日の高値更新を付けた反動や、アジア株や欧州株も値を崩して
いることから売り先行のスタートです。
明朝まで、どこまで戻すかポイント。
明日の日経平均、今日の大幅下落で半分織り込んでいるとしたら、下ひげをつけて
陽線引けとなるか、注目されます。