1/17~週は、週末にかけ日経平均が、調整色を強めた1週間となりました。
NY市場、ゴールドマン・サックスの低調な決算や好決算ながらグーグルやアップルの
材料出尽くし売りで、株価が調整しました。また、経済統計を受けた中国の金融引締め
(利上げ)観測によるアジア株の下落が影響。欧州のソブリンリスクは落ち着く方向と
なり、グローバルインフレ懸念が広がりを見せる中、日経平均は、年初からの上昇分を
帳消しにしました。
日経平均は、1月SQ値(約10470円)ばかりか12月SQ値(約10420円)をあっさり
割り込み、利益確定の流れが一気に強まった格好で、週末に、先物主導の売り仕掛け
が入り、押し目狙いを駆逐する動きとなりました。
結局、日経平均は1週間で225円下落(↓2.1%)、10274円の大引けでした。
1月第4週(1/24~)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日から11/3月期 第3四半期累計(昨年4~12月)の決算発表が本格化します。
エコカー補助金打ち切り反動や、輸出産業に一部 陰りが見え始めてきたのは事実でも、
これらは想定内の着地になりそうで、概ね好調をキープと願いたい。通期の業績予想を
上方修正してくる企業が出れば、調整モードの中で好業績を下支えに、底堅い展開に
なればと思います。
1月第4週(1/24~1/28)の日経平均レンジは、10200円~10500円程度を
想定しています。
1.1月第4週(1/24~1/28)
1/24
日本 第177回通常国会召集
日本 日銀金融政策決定会合(~1/25)
日本 メルコ、KDDI、カブドットコム証券、マクドナルド等 各決算
米 マクドナルド、アメリカン・エキスプレス、アムジェン、T.I
ハリバートン 各決算
豪 第4四半期生産者物価指数
ハ ハンガリー中銀政策金利発表
1/25
日本 日銀政策金利発表
日本 白川日銀総裁記者会見
日本 気象庁3ヶ月予報(2~4月)
日本 信越化学、日本電産、ヤフー、KOA等 各決算
米 11月S&Pケースシラー住宅価格
米 1月コンファレンスボード消費者信頼感指数
米 オバマ米大統領一般教書演説
米 国債入札 2年債(350億ドル)
米 ジョンソン・エンド・ジョンソン、ベライゾン、3M、デュポン
コーニング、トラベラーズ、ヤフー、USスチール 各決算
加 12月消費者物価指数
印 インド中銀政策金利発表
豪 第4四半期消費者物価指数
独 2月GFK消費者信頼感調査
英 第4四半期GDP速報値
1/26
日本 日銀金融経済月報(1月分)
日本 1月末 株式分割 配当 優待 権利付 最終日
日本 日立建機、キヤノンMJ、山陽特鋼、マネックス 等 各決算
米 12月新築住宅販売件数 (予想、30万件程度)
米 FOMC政策金利発表
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 コノコ・フィリップス、クアルコム、ユナイテッド・テクノロジーズ
ボーイング、スターバックス、バレロ・エナジー、シマンテック
イーストマン・コダック 各決算
豪 オーストラリア市場休場(建国記念日)
NZ 中銀政策金利発表
印 インド市場休場(共和国記念日)
英 MPC議事録
ノ ノルウェー中銀政策金利発表
EU シュタルクECB理事講演(ドイツ・キール)
世 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(~1/30)
1/27
日本 キヤノン、京セラ、任天堂、コマツ、アドテスト 等 各決算
米 12月米耐久財受注 (予想、前月比+1.5%)
米 12月中古住宅販売成約指数 (予想、前月比+1.0%)
米 新規失業保険申請件数(~1/22までの週)
米 金融危機調査委員会(FCIC)報告書を公表
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 マイクロソフト、P&G、AT&T、キャタピラー
ロッキード・マーチン、D.R.ホートン
EU ビニ・スマギECB専務理事、講演(ボローニャ)
EU ファンロンパイEU大統領、講演(ブリュッセル)
EU ゴンザレス・パラモECB専務理事、講演(マドリード)
EU トゥンペルグゲレルECB専務理事、講演(ドイツ・マインツ)
マ マレーシア中銀政策金利発表
1/28
日本 12月日本雇用統計
日本 12月全国消費者物価指数 (予想、前年比-0.5%)
日本 終値基準に、大塚HD、ポーラなどTOPIX算出対象
日本 新日鉄、JFE、ヤクルト、花王、ドコモ、JR東 等 各決算
米 第4四半期GDP速報値 (予想、前期比年率+3.5%)
米 第4四半期個人消費速報値
米 1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
米 シェブロン、アマゾン、フォード、ハネウェル
アメリカン・エレクトリック・パワー 各決算
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/21)
ユーロは112円台半ばまで上昇した。ドル円も83円は重いが、底堅い動きも見られ、
ユーロドルも力強い動きを続けていることから、二重の追い風が吹いている。
前日は111円の壁を突破し100日線をクリアした。その勢いで本日は200日線を突破
している。実線が200日線を上回るのは、昨年1月以来、約1年ぶり。
ただ、長く滞在できるかどうかは未知数。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=97300
21日のNY市場はユーロの強い推移が続いた。ロンドン時間からの流れがそのまま
継続された格好で、ユーロドルは一本調子の上げを続け、1.36台まで上げ幅を拡大
させている。
一方、ドル円はユーロドル上昇からのドル売りの動きと、米国債利回りの下げから
下押し圧力が続き、82円台半ばに値を落としている。前日の急上昇で回復した21日
線の上は維持したが、やはり83円は重いということが確認できた一日でもあった。
ユーロについては、ロンドン時間に発表になったドイツの景気指標が予想を上回った
ことを材料に上昇に弾みが付いた格好だが、ドイツの足元の景気が好調なことは昨年
から確認できていることで、驚くようなことでもないように思われる。
ユーロの買い戻し意欲が高まっており、理由付けに使われた面もありそうだ。
特に欧州債務問題に解決の糸口が見えたわけでもなさそうだが、アジア、中東、東欧
のソブリン系の買いが強い支えとなり踏み上げ相場といった感も見られている。
ショート勢は巻き返しを余儀なくされ、また、サインが出ているものとも思われ、
モデル系などテクニカル勢も買い向かっているものと思われる。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=97299
米国債利回り(NY時間16:35)
2年債 0.609(-0.016)
10年債 3.404(-0.045)
30年債 4.562(-0.047)
期待インフレ率 2.185(-0.141)
*期待インフレ率は10年債で算出
21日NY債券市場、利回りは低下。この日は目ぼしい材料も無かったが、前日の利回り
急上昇からの利益確定の動きもあったようだ。原油が4日続落していることで、インフレ
懸念もやや後退したようだ。
10年債は3.40%台まで低下している。
2-10年債の利回り格差も+279(前日+282)に縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=97296
3.NY株式市場 結果(1/21)
NY株式21日
ダウ平均 11871.84(+49.04 +0.41%)
S&P500 1283.35( +3.09 +0.24%)
ナスダック 2689.54 ( -14.75 -0.55%)
CME日経平均 10320 (大証比:+40 +0.39%)
出来高(億株)
NYSE 12.66
ナスダック 19.20
21日のNY株式市場、ダウ平均は反発。GEやグーグルの決算が好調だったことが好感
されている。また、欧州債市場が落ち着きを取り戻していることもフォローとなった
ようだ。
ダウ採用銘柄ではGEが7%超大幅高となりダウ平均をサポート。その他、エクソン
モービルやシェブロンが上昇。ゴールドマンが世界的な景気回復から、大手石油会社
のコールオプションの買いを推奨していた。一方、アルコア、マイクロソフト、
バンカメが軟調に推移。バンカメは決算を発表し、住宅ローン債権の買戻しによる
評価損計上から赤字が拡大。
一方、ナスダックは反落。グーグルが決算を受けて序盤は堅調に推移していたが、
その後マイナスに転じたことで、全般的に売りが優勢となった。アップルやアマゾン
なども下落している。個別に手術システムのインチューイティブサージカルが12%の
大幅高。決算が予想を大きく上回っている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=97295
4.NY市場、原油先物3月限、金先物2月限 各結果(1/21)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=89.11(-0.48 -0.54%)
21日のNY原油先物相場は4日続落。利益確定売りが続いている。特に材料は
無かったが、 前日発表になった米週間石油在庫統計で、原油、ガソリンとも大幅に
在庫が増加していたことや、中国の景気抑制策への警戒感を引き続き材料視して
いるようだ。きょうから中心限月となった3月限は一時88ドル台まで下落する場面も
見られている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=97290
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1341.00(-5.50 -0.41%)
21日のNY金先物相場は続落。2月限は一時1337ドルまで下落、中心限月としては
2ヵ月ぶりの水準に下落している。株価の堅調な推移が続いていることで、安全資産
としての金への需要は一旦後退しているようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=97291
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