1/10の週、NY市場は、週末にやや弱い経済指標が出ましたが、インテルの
ポジティブ決算(株価は折込済み)や増配の意向を発表したJPモルガンなど、
企業の業績回復期待が上回り、引けにかけて反発しました。
また、欧州のポルトガル、スペイン、イタリアなど国債の入札が順調に消化した
ことも安心感につながったようです。
東京市場は、為替のユーロ/円が110円台となったものの、ドル/円が82円~
83円程度と高止まりしたことが、株式相場の重しになった格好でした。
結局、日経平均は、週間で42円(↓0.4%)下落の10499円の大引けでした。
1月第3週(1/17~1/21)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週初は、週末のNY市場の反発を受け、買戻しで10500円台からのスタートに
なりそうです。その後、NY市場の決算本格化(1/18シティG、アップル、1/19
GS、1/20モルガンスタンレー、グーグル、1/21GE、バンカメ)に伴い、NY
市場の上昇程度を見極めたい動きも出そうである。
ただ、日本株に対する出遅れ修正は継続中で、為替が円高一服すれば、何時
跳ねてもOKな週末の日柄調整であったと思います。
膠着相場から上への水準訂正が起こるとすれば、為替次第にありそうです。
1月第3週(1/17~1/21)の日経平均レンジは、10450円~10750円程度
を想定しています。
1.1月第3週(1/17~1/21)主な予定とイベント
1/17
日本 日銀全国支店長会議開催(日銀本店)、白川総裁あいさつ
日本 ホギメディカル、アサヒ東陶 決算
日本 阪神・淡路大震災から16年
日本 サッカーアジア杯(VSサウジ)
米 祝日で休場(キング牧師誕生日)
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 湾岸戦争から20年
EU 財務相会合(~1/18、ブリュッセル)
豪 全豪OPテニス(~1/30)
1/18
日本 11月鉱工業生産・確報値
日本 11月設備稼働率・確報値
日本 不二越、川口化学、TAIYO等 決算
日本 ライブドアショックから5年(東証 全株取引停止)
米 1月NY連銀製造業景気指数)
米 11月対米証券投資
米 1月NAHB住宅価格指数
米 胡錦濤国家主席が訪米(~1/21)
米 シティG、アップル、IBM 各決算
加 中銀政策金利発表
英 12月消費者物価指数
英 12月小売物価指数
独 1月ZEW景況感指数
EU 財務相会合(ブリュッセル)
1/19
日本 12月首都圏&近畿圏マンション市場動向
日本 津田駒、ミルボン、ノダ、総合メディカル等 決算
日本 JAL経営破綻から1年
米 12月住宅着工件数
米 12月住宅建設許可件数
米 米中首脳会談(ワシントン)
米 GS、ステート・ストリート、U・Sバンコープ、ウェルズ・ファーゴ
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、コメリカ、ノーザン・トラスト
イーベイ各決算
NZ 第4四半期消費者物価指数
ブ ブラジル中銀政策金利発表
英 12月失業率
EU 11月ユーロ圏経常収支
1/20
日本 12月日本製半導体製造装置BBレシオ
日本 12月コンビニ売上高
日本 愛光電気等 決算
日本 H2Bロケット打ち上げ
米 新規失業保険申請件数(~1/15までの週)
米 12月中古住宅販売件数
米 12月景気先行指数
米 1月フィラデルフィア連銀景況指数
米 オバマ米大統領就任から2年
米 国債入札、10年物価連動債(TIPS) 130億ドル
米 モルガン・スタンレー、コーチ、AMD、グーグル各決算
中 第4四半期実質GDP
中 12月消費者物価指数
中 12月生産者物価指数
中 12月小売売上高
中 12月鉱工業生産
ス スペイン国債入札
南ア 中銀政策金利発表
NZ 11月小売売上高
1/21
日本 カゴメ、沖縄セルラー、新光製糖 等決算
米 GE、バンカメ、シュルンベルジェ各決算
独 1月Ifo景況感指数
英 12月小売売上高
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/14)
米経済指標は予想を下回る内容となったことで、一時82.50付近まで下落する場面も
見られた。83円台で膠着してきたことで、一旦見切売りを出していたようだ。
83.00の水準はレジスタンスに変化しており、オプション絡みの売りなども多そうだ。
しかし、下へ完全に抜けるまでには至っていない。基本的には景気回復期待からの
リスク選好の雰囲気があり、且つ、米追加緩和期待が後退していることから、ドル
売りを積極的に仕掛けるムードもなく、下値も限定的となっている。
今週はユーロの動きに翻弄され、ドル円は狭い範囲で揉み合いに終始している。やや
上値が重くなって来ている雰囲気もあるが、まだ上昇への期待感は残していそうだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=96565
14日のNY市場はユーロの調整色が強まった。ユーロドルはロンドン時間に1.3450近辺
まで上昇していたが、一時1.33台前半まで急速に値を落としている。この日発表になった
米経済指標は予想を下回る内容となったことで、ユーロドルは下げ渋る場面も見られたが
NY株価も堅調に推移し、下げていた米国債利回りも上昇に転じた事から、1.34台を回復
できず上値の重い展開となった。
ここ数日の急ピッチな上昇から過熱感も出ており、週末のNY市場は三連休となること
から調整主体の動きだったようだ。しかし、下値模索までは見られず底堅さも見られている。
ユーロドル、ユーロ円ともに前日の急伸で21日線を完全に上抜き、本日はボリンジャー
バンド(21日・2標準偏差)上限に到達している。ただ達成感もあるのか、その後はバンドを
押し上げるまでには至らず、利食いに押されている。ローソク足は十字線を描いた格好で、
所謂、宵の明星になる危険性も含んでおり、一度冷水が入るか、来週の動きが注目される。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=96564
米国債利回り(NY時間16:39)
2年債 0.577(0.000)
10年債 3.329(+0.032)
30年債 4.531(+0.033)
期待インフレ率 2.344(-0.007)
*期待インフレ率は10年債で算出
14日のNY債券市場、利回りは上昇。この日発表された米小売売上高やミシガン大消費者
信頼感指数が予想を下回る内容となったことから、利回りは低下していたが、NY株価が
堅調に推移したこともあり、後半にかけ上昇に転じた。三連休を前にした調整の動きも出て
いたようだ。
10年債利回りは一時3.26%台まで低下したものの、3.32%台まで戻す動きとなった。
2-10年債の利回り格差は+275(前日+276)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=96561
3.NY株式市場 結果(1/14)
NY株式14日(NY時間16:29)
ダウ平均 11787.38(+55.48 +0.47%)
S&P500 1293.24( +9.48 +0.74%)
ナスダック 2755.30(+20.01 +0.73%)
CME日経平均 10600 (大証比:+100 +0.96%)
出来高(億株)
NYSE 10.60
ナスダック 20.30
14日のNY株式市場は反発。寄り付き前に発表になった小売売上高が予想を下回った事や、
中国が預金準備率の引き上げを発表したことで売りが先行した。ただ、下値は限定的で、
売りが一巡すると直ぐに買い戻されている。JPモルガンやインテルの決算が好調な内容
だったこともあり、楽観的な見方が支配しているようだ。ダウ平均は一時62ドル高まで上昇
し、昨年来高値を更新している。
ダウ採用銘柄ではJPモルガン、バンカメが上昇し、エクソンモービルやシェブロンといった
石油関連株も上昇。今週の決算発表以降、利益確定売りに押されていたアルコアも反発して
いる。一方、インテルは材料で出尽くし感から売りに押され、中国引き締めの影響から
ユナイテッドテクノロジーズや3Mなど産業関連株は軟調。きのう急落したメルクは続落。
商品市場で金が調整色を強めていることから、産金関連銘柄の一角が利益確定売りに押さ
れている。
ナスダックも昨年来高値更新。インテルは軟調だったものの、その他のハイテク株はしっかり。
インテルの決算を受け、アプライド・マテリアルズ、KLAテンコーなど電子部品が堅調に推移
した。個別にDVDレンタル機や両替機のコインスターが商いを伴って26%急落。決算が
予想を大きく下回ったことが嫌気されている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=96560
4.NY市場 原油先物2月限、金先物2月限 各結果(1/14)
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=91.54(+0.14 +0.15%)
14日のNY原油先物相場は小反発。中国が預金準備率を0.5%引き上げ、インフレ抑制策を
強化してきたことから、序盤は売りが強まった。しかし、NY時間に入って下げ渋り、小幅ながら
反発して通常取引を終えている。2月限は一時90ドル割れ寸前迄下落していたものの、押し
目買いも入り、NY株価が堅調に推移したことで下げを取り戻している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=96562
NY金先物2月限(COMEX)(終値)
1オンス=1360.50(-26.50 -1.91%)
14日のNY金先物相場は大幅続落。中国が預金準備率を0.5%引き上げ、インフレ抑制策を
強化してきたことから、金は利益確定売りが強まった。2月限は軟調な推移が続き、一時
1354ドル迄下落。米国市場が明日から3連休に入ることもあり、調整色が強い展開となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=96563
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