8/29~週の日経平均は、上昇しました。前週末のジャクソンホール会合で
イエレンFRB議長が、年内利上げと9月利上げの可能性を示唆した事による
ドル高と円安が進行が背景でした。
米経済は良好な指標が多く、雇用水準もADP雇用統計など、週末の雇用統計
発表前に、為替水準の変更の暗示するものであった。
結局、日経平均は、週間で564円上昇(↑3.45%)16925円の大引けでした。
9月第2週(9/5~9/9)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末の米雇用統計は、ここ2カ月強めに出ていた非農業部門雇用者数が、事前
予想+18万人を下回る+15.1万人に留まったものの、年内の利上げ期待が
維持され、ドル買い基調の継続が意識されて、ドル/円は104円程度です。
NY株式市場の続伸と相まって、週明けの東京市場、日経平均は17000円
回復してのスタートが期待されます。
また、G20財務相・中央銀行総裁会議で、経済対策関連も議題に上ることで、
日本株は、持ち合い放れからリバウンドを強める展開も期待されます。
週末にメジャーSQを控えても、9/20、21の日銀・政策決定会合で金融
緩和策の強化を探る動きもあり、下値は限定的と捉えたい。
日経平均、9月第2週(9/5~9/9)レンジは、16900円~17400円程度
を想定しています。
1.9月第2週(9/5~9/9)主なイベントと予定
9/4
世 G20首脳会議(~9/5 中国杭州)
9/5
日本 7月毎月勤労統計
日本 学情、ピジョン 各決算
日本 黒田日銀総裁 講演
日本 ソフトバンク、英アーム社買収完了
米 休場(レーバーデー祝日)
中国 8月財新サービス業PMI
9/6
日本 くらコーポ、イーブック 各決算
日本 東アジア首脳会議(~9/8)
米 8月ISM非製造業景況指数
米 米国議会再開
米 サンフランシスコ連銀総裁 講演
豪 中銀政策金利
9/7
日本 7月景気動向指数
日本 ビューテイガレージ、イハラケミカル 各決算
米 地区連銀経済報告(ベージュブック)
米 アップル、新商品発表イベント開催
豪 第2四半期GDP
英 カーニー英中銀総裁 講演
世 リオデジャネイロ パラリンピック開催(~9/18)
9/8
日本 第2四半期GDP改定値
日本 8月景気ウオッチャー調査
日本 7月国際収支
日本 8月都心オフィス空室率
日本 積水ハウス、アスカネット、シーシーエス 各決算
日本 中曽日銀副総裁 講演
米 新規失業保険申請件数(~9/3迄の週)
中国 8月貿易収支
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁 記者会見
世 7月OECD景気先行指数
9/9
日本 オプションSQ算出日
日本 8月マネーストック
日本 鳥貴族、菊池製作所、丹青社 各決算
米 ボストン連銀総裁 講演
中国 8月消費者物価指数
中国 8月生産者物価指数
北朝 建国記念日
EU ユーロ圏財務相会合
EU EU財務相非公式会合
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/2)
市場が注目していた21時半の米雇用統計(8月)は、ここ2ヵ月相当強めに出ていた
非農業部門雇用者数、(NFP)が、事前予想の+18.0万人を下回る+15.1万人に
とどまった。また0.1%の改善が見込まれていた失業率が4.9%と前回と同水準。
平均時給が前月比+0.1%と予想、前回よりも低水準にとどまるなど、軒並み厳しい
数字となった。
この結果を受けて、市場では9月の利上げ期待が後退した。発表前まで3割を超え
ていた金利面での利上げ織り込みは、2割程度まで急落。ドルはいったんほぼ全面
安となった。
しかし、ドル売りの動きは限定的なものにとどまり、すぐに値を戻す展開に。年内の
利上げ期待が大勢派にとどまったことや、月曜日が休場となるNY勢がドル売り
ポジションを維持することを嫌い、調整の動きを強めたことなどが、ドル高円安の
要因となった。
ドル円は103円40銭近辺で雇用統計を迎えた後、102円80銭近辺まで値を
落としたものの、その後発表前の水準を大きく超えて上昇。一時104円30銭台
まで上値を伸ばした。米株、欧州株が軒並み上昇し、リスク選好での円売りが出た
ことも、ドル円を支える結果となった。
ロングウィークエンド前で参加者が減ったNY午後は高値から調整の動きがやや
優勢となったが、104円割れ程度までの戻しにとどまるなど、ドル高円安基調が
継続して、週の取引を終えている。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=329729
2日のNY債券市場は、注目された米雇用統計が弱めに出たことで、9月の利上げ
期待が後退したとして、一時買いが優勢(金利が低下)になる展開がみられた。
しかし、その後動きは反転。2年債などの利回りは、いったんの低下分を完全に解消
する動きがみられた。年内の利上げ期待が大勢を維持するなど、早期の利上げ期待が
継続したことで、債券価格の低下が限定的なものにとどまった。
10年債利回りは一時1.54%まで低下したものの、その後1.62%まで戻している。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=329726
3.NY株式市場 結果(9/2)
きょうのNY株式市場でダウ平均は一時120ドル超の上昇を見せた。終値の前日比は、
ダウ工業株30種平均が72.66ドル高の1万8491.96ドル、ナスダック総合指数が
22.69高の5249.90、S&P500が9.12高の2179.98。
注目された米雇用統計において非農業部門雇用者数、失業率、平均時給などが軒並み
予想よりも弱い数字となり、9月の利上げ期待が後退。株式市場は雇用統計の弱さよりも、
利上げ期待が後退を好感する形で、朝から大きく上昇する形となった。
欧州株式市場もストックス欧州600指数が4月以来の高値を付けるなど堅調で、世界
的に株高の動き。
来週月曜日がNY市場の休日にあたり、ロングウィークエンドとなることもあり、終盤に
かけてはポジション調整の動きが優勢となったが、主要指数が軒並みプラス圏で引ける
など、地合いは堅調。
ダウ採用銘柄では、ボーイング、アップルなどの上昇が目立った。また、ここ3日ほど
値を落としていたNY原油先物が大きく反発を見せたことで、原油関連株などにも買い
が入っており、シェブロン、エクソンモービルなどが上昇した。
一方、ウォルマートなどは冴えず、雇用統計を受けての家計の消費への警戒感も少し
出ていた。
来週は地区連銀経済報告(ベージュブック)などが予定されている。それほど目立った
経済指標の発表は予定されていない。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=329723
4.NY市場、原油先物10月限、金先物12月限 各結果(9/2)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=44.44(+1.28、 +2.9%)
NY原油は急反発。10月限は、連日の急落で買いが先行したあと、ドル高で後退したが、
米雇用が予想を下回って9月の米利上げ観測が後退したため、一気に44ドル台に切り
返した。ドルの急落も強材料。
ただ、ドルの急反発で上げ幅を削った。米国の3連休も手じまいを促した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=329718
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1329.9(+9.5、 +0.97%)
2日のNY市場の金は続伸。
金12月限は、ドル反発で値を消したが、米雇用が予想を下回って9月利上げ観測が後退し、
1週間ぶりの高値に急伸した。ただ、ドル・株価の急反発で上げ幅を削った。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=329717