11/7~週の日経平均は、週途中エレベータの上下動はあったものの、週末
全値戻し+αで取引終了となった。11/9にトランプ氏勝利に傾くことで、日経
平均は英国EU離脱(ブレクジット)時を上回る波乱の相場展開となりました。
勝利見込みで大幅下落した日経平均は、本家、米国で下落から経済政策へ
投資家関心も移り、買いが広がり大幅高となり、11/10歴史に残る1000円
下落から全値戻しとなりました。
結局、日経平均は週間で、469円上昇(↑2.78%)17374円でした。
11月第3週(11/14~11/18)主なイベントと予定は下記1の通りです。
週末のNY市場、経済指標の11月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を
上回り上昇、為替も円安トレンド。12月米金利引き上げ再燃と政策期待から
日本市場に追い風となりそうです。
明日からの週、11/17に安倍首相とトランプ次期大統領の会談が予定され
て、日米同盟に対する米国の関与を再確認する方針。正式な大統領就任前の
会談は異例であり、政策期待が高まりやすい。
トランプ氏が選挙戦を制しも、予想に反して12月FRBが追加利上げに踏み切る
線が強まる事で円相場は下落しており、日本市場にフォロー風。
一方、国内決算は、後半戦のヤマ場を超えたが、11/14金融セクターの決算
予定されている。トランプ銘柄として市場の関心は高く、決算後の動向に注目。
日経平均、11月第3週(11/14~11/18)レンジは、17200円~17750円
程度を想定しています。
1.11月第3週(11/14~11/18)主なイベントと予定
11/14
日本 黒田日銀総裁、講演
日本 第3四半期GDP速報値
日本 日本郵政、三菱UFJ、みずほFG、三井住友、住友不動産、
第一生命 各決算
米 オバマ大統領、ギリシャ/ドイツ/ペルー各国訪問(~11/21)
米 ダラス連銀総裁、講演
米 リッチモンド連銀総裁、講演
米 サンフランシスコ連銀総裁、講演
中国 10月小売売上高
中国 10月鉱工業生産
印 10月消費者物価指数
EU ドラギECB総裁、伊財務省主催会合出席
11/15
日本 MSCI指数定期見直し
日本 10月首都圏新築マンション販売
日本 あおそら銀 決算
米 10月小売売上高
米 11月NY連銀製造業景気指数
米 ホーム・デポ 決算
米 フィッシャーFRB副議長、講演
米 ダラス連銀総裁、講演
米 ボストン連銀総裁、講演
米 国債償還 3年債(300億ドル)
10年債(232億ドル)
30年債(188億ドル)
独 ZEW景況感指数
独 第3四半期GDP速報値
英 10月消費者物価指数
英 10月生産者物価指数
EU 7~9月期GDP改定値
11/16
日本 10月訪日外国人客数
米 10月鉱工業生産
米 10月生産者物価指数
米 11月NAHB住宅市場指数
米 9月対米証券投資
米 ターゲット、ネットアップ、シスコシステム 各決算
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
11/17
日本 安倍首相・トランプ次期米大統領、会談
日本 国際工作機械見本市(~11/22)
日本 ボジョレーヌーボー解禁
米 10月消費者物価指数
米 10月住宅着工件数
米 新規失業保険申請件数(~11/12までの週)
米 11月フィラデルフィア連銀景況指数
米 イエレンFRB議長、議会証言
米 ウォルマート、シスコシステムズ、ベストバイ 各決算
豪 10月雇用統計
11/18
日本 フィルカンパニー 新規上場
日本 東京海上、SOMPO、MS&AD 各決算
日本 任天堂、ポケモン新作ゲームソフト発売
米 11月カンファレンスボード景気先行指数
米 ダラス連銀総裁、講演
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 カンザスシティー連銀総裁、講演
米 ギャップ 決算
EU ドラギECB総裁、講演
2.NY市場 為替/債券 各結果(11/11)
NY為替市場概要
11日NY外為市場でドル・円は、106円32銭から106円80銭まで上昇し106円
70銭で引けた。
米国のトランプ次期大統領の政策が景気、インフレを押し上げるとの見方を受
けたドル買いが続いた他、予想を上回った米国11月ミシガン大学消費者信頼感
指数速報値を受けてドル買いに一段と拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0919ドルから1.0830ドルへ反落して1.0859ドルで引けた。
欧米金利差の拡大観測にユーロ売り・ドル買いが継続。ユーロ・円は、116円
33銭へ上昇後、115円51銭へ反落。
ポンド・ドルは、1.2661ドルから1.2561ドルへ下落した。
ドル・スイスは、0.9834フランから0.9893フランへ上昇した。
339698http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20161112-00934004-fisf-market
債券市場
休場(ベテランズ・デーの祝日)
3.NY株式市場 結果(11/11)
11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は39.78ドル高の18847.66、ナスダック
28.32ポイント高の5237.11で取引を終了した。本日はベテランズ・デーの祝日で
債券市場が休場となっており、株式相場も終日閑散取引となった。原油安が嫌気
されたほか連日の株価上昇で利益確定の売りが広がったものの、ハイテク株に買い
広がり、引けにかけて緩やかに上昇した。セクター別では、半導体・半導体製造装置
や自動車・自動車部品が上昇する一方で、医薬品・バイオテクノロジーやエネルギー
が下落した。
原油相場の下落を受けてサウスウエスタン・エナジーやチェサピーク・エナジー
などエネルギー関連会社が軟調推移。一方で、半導体のエヌビディアは好決算を
発表し、大幅上昇。エンターテイメントのウォルト・ディズニーはスポーツチャンネル
ESPNの契約者数増加が明らかとなり、堅調推移。宝飾品のティファニーは一部
アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。
携帯端末のアップルはヘッジファンドのサード・ポイントが7-9月に新規取得した
ことが明らかとなり、小幅上昇となった。
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20161112-00934005-fisf-market
4.NY市場、原油先物12月限/金先物12月限 各結果(11/11)
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=43.41(-1.25 -2.80%)
ブレント先物1月限(ICE)(終値)
1バレル=44.75(-1.09 -2.38%)
ブレント-WTI 1.34
11日のNY原油先物期近12月限は大幅続落。引き続き供給過剰懸念や石油輸出国
機構(OPEC)の減産の最終合意への懐疑的な見方などが重しとなり、一段と下値を
切り下げる展開となった。
12月限は、夜間取引中盤に44.63ドルへ持ち直したのが精一杯で、その後は下げに
転じると、立会い開始後は下げ幅を拡大し、一時、43.03ドルと期近ベースで9/20
以来の水準まで下落した。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=340864
NY金先物12月限(COMEX)
NY1オンス=1224.3( -42.1 -3.32%)
11日NY金先物相場は大幅続落。引き続きトランプ次期大統領の政策期待から
米経済成長が上向くとの見方や、インフレ加速の思惑から米債利回りが前日に、
一段と上昇したことなどが重しとなり、通常取引開始後はほぼ売り一色となった。
12月限は、時間外取引では狭いレンジ内で下げ渋っていたものの、通常取引開始
後は、ほぼ一本調子で下値を切り下げ、一時、1218.7ドルと6月3日以来の水準まで
大幅に値を沈めた。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=340863