7月第3週の日経平均は、反発した。週前半、NY株式市場は、新型ウイルス
ワクチンの早期実用化期待で堅調。また中国で、第2四半期経済成長がプラス
で堅調と、世界的コロナ感染者数増の不安台頭の中、経済活動へ期待から上昇。
日経平均も追従する動きとなった。ただ、後半は、東京での感染拡大の動きが
継続、Go To キャンペンも急遽 東京除外と感染拡大への防止と経済活動の
再開というトレードオフのパラドックスが、投資マインドに水を注した格好。
結局、日経平均は週間で405円上昇(↑1.82%)22696円でした。
さて、7月第4週(7/20~7/24)主な予定は下記の通りです。
週末のNY株式市場は、米国南部州やカリフォルニア州での感染増が第2波の
懸念を示す一方、治療薬、ワクチン早期実用化期待があり、ダウが小幅に下落、
ナスダックは、上昇した。
明日からの日経平均は、日本での感染者増がどの程度になるか、また、日米の
決算の本格化と、一喜一憂する場面が多そうである。東京新型コロナ感染者増
指数関数的な増加が無ければ、リスクオン先行の上昇もあるが、東京の感染者
300人超になるようだと、リスクオフとなり、交錯しそうである。
国内もディスコ、日本電産の決算がスタートして、思った程悪くないという評価
得られる様だと、ハイテクが下支えしそうである。
経済回復へ期待感とコロナウイルス第2波懸念の綱引きで、東京の感染者数が
300人弱で収まるようだと、個別材料株や中・小型株が物色される展開に期待
したい。
日経平均、7月第4週(7/20~7/22)は22200円 ~23000円
程度を想定しています。
1.7月第4週(7/20~7/24)主なイベントと予定
7/20
日本 6月貿易収支
日本 日銀 金融政策決定会合議事要旨(6/15、16分)
日本 アルインコ、小松ウオ 各決算
米 IBM、ハリバートン 各決算
7/21
日本 6月消費者物価指数
日本 6月工作機械受注
日本 ディスコ、日本電産、富士通ゼネ 各決算、
米 コカ・コーラ、テキサス・インスツルメンツ、フィリップ・モリス、
ロッキード 各決算
7/22
日本 7月定例経済報告
日本 7月製造業PMI
日本 ジャフコ、OBC、オービック、サイバーエ、ネットワン、プロロジス、
岩井コスモ 各決算
米 6月中古住宅販売件数
米 マイクロソフト、テスラ、バイオジェン、ラスベガス・サンズ 各決算
7/23
日本 休場(海の日祝日)
米 6月景気先行指数
米 新規失業保険申請件数(~7/18迄の週)
米 インテル、AT&T、Dow Inc、トラベラーズ、ツイッター、
サウスウエスト航空、アメリカン航空 各決算
韓国 第2四半期GDP
南ア 南アフリカ中銀政策金利
7/24
日本 休場(スポーツの日祝日)
米 6月新築住宅販売件数
米 ベライゾン、TモバイルUS、ハネウェル、アメリカン・エキスプレス
シュルンベルジェ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ 各決算
露 ロシア中銀政策金利
独 7月ドイツ製造業PMI速報値
EU 7月ユーロ圏製造業PMI速報値
2.NY市場、為替/債券 各結果(7/17)
朝方はロンドン市場からのユーロ高の流れが強まった。18日、19日と
行われるEU首脳会議への期待感がユーロ買いにつながった。
ユーロドルはロンドン市場での高値を超え、昨日高値もわずかながら
上回る1.1444まで。
その後の戻りも鈍く、ユーロは堅調地合いを維持した。
ユーロドルでのユーロ高ドル安もあり朝方はそれまでのレンジの中
ながら若干ドル安円高気味の推移となったドル円は、その後週末を
前にしたポジション調整などに抑えて円高進行が優勢に。
ドル円は107円を割り込んで、106円90銭台まで値を落とした。大台
割れ後も目立った売りが出るような流れにはならず、落ち着いた動き
となったが戻りは鈍く、106円台後半での推移が続いた。
ユーロ円は当初ユーロ高の流れの中で122円58銭を付ける動き。
ロンドン市場で121円台から122円台前半まで上昇した流れがNY朝に
さらに強まった格好。
しかし、その後は利益確定売りもあって少し値を落とし122円30銭台で
引けている。
ロンドン市場で売りが目立ったポンドは東京午後からの下げを解消する
動きに。
ベイリー英中銀総裁の慎重な発言などが売りを誘い、ストップロス注文
を巻き込んでロンドン市場で売りが強まったが下げ一服後は買い戻しの
動きが強まる格好となった。
https://fx.minkabu.jp/news/151747
米国債利回り
2年債 0.145(+0.000)
10年債 0.627(+0.010)
30年債 1.329(+0.021)
期待インフレ率 1.447(+0.041)
※期待インフレ率は10年債で算出
17日の米国債市場は比較的落ち着いた動き。物価上昇期待から物価連動
国債(TIPS) の商いが活発になるなどの動き。通常の国債に売り圧力が
ややかかった。もっとも基準となる10年債利回りは、0.627%と前日比
+0.01%の上昇(債券価格の下落)にとどまっている。
2年債利回りは前日比変わらず。
ミシガン大学消費者信頼感指数での5-10年インフレ期待が上昇しており、
こちらも国債には売り材料となったが市場の反応は落ち着いていた。
https://fx.minkabu.jp/news/151748
3.NY株式市場 結果(7/17)
NY株式10日
ダウ平均 26671.95 (-62.76 -0.23%)
S&P500 3224.73 ( +9.16 +0.28%)
ナスダック 10503.19 (+29.36 + 0.28%)
CME日経平均 22675 (大証比:+0.02%)
今日のNY株式市場でダウ平均は続落。午前中に一時プラス圏まで浮上
する場面も見られたが、石油、金融などの下げが重石となり、ほとんど
時間は小幅ながらマイナス圏での推移に。ハイテクなどは買いが優勢で、
ナスダックはプラス圏での推移となっている。
昨日に発表されたネットフリックスの決算は、業績が予想外に横ばい圏。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で会員数が大幅に増加していただけ
に、増益を見込んでいた市場の失望を誘う形で大きく売りが出た。
朝方はこうした売りに警戒感が見られる場面も。
新型コロナウイルスのワクチン開発において、初期段階でのテストで参加
者全員に抗体が見つかったことが報じられ、15日市場で大きく買われた
米バイオ大手モデルナは、今日も大きく買いが入り、16%近い上昇に。
15日朝に高値を付けた後は、利益確定売りなども出てたが、今日の動き
で15日の高値をしっかり超える展開となった。
ダウ採用銘柄ではハイテク、医薬品の買いが目立った。ネットワーク機器
開発大手シスコシステムズ2.12%高、インテルが1.45%、IBM
0.89%高という展開。また、医薬品大手ファイザーが1.83%高、
メルクも買われていた。
一方で石油メジャーのエクソンモービルが1.72%安、同シェブロンも
1.32%安。銀行大手JPモルガン1.85%、ゴールドマンサックス
1.52%安、保険大手トラベラーズ1.11%安と金融関連株は売りが
目立った。
GAFA関連では決算を受けて朝から大きく売られたネットフリックスが
6.52%安。その他ではアマゾンが1.26%安とさえない動き。
一方ツイッターが1.50%高。
https://fx.minkabu.jp/news/151739
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(7/17)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=40.59(-0.16 -0.39%)
NY原油は期近が小幅続落。 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、
米国の時間帯序盤にダウ平均株価が下落した事で、下振れする場面もあっ
たが、その後は米国の稼働中の原油掘削装置(リグ)数が減少していた事
もあり、小幅安水準まで戻してもみ合いで推移した。この日は、今週焦点
だった石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産縮小が決定されて、ひとまず
材料出尽くしとなった事や、来週21日の8月限の納会を控え、ポジション
調整主体の比較的小幅な値動きとなった。
https://fx.minkabu.jp/news/151745
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1810.00(+9.70 +0.54%)
金8月限は反発。時間外取引では、世界的に新型コロナウィルス感染拡大
に歯止めがかからないことなどに支援され、買いが先行。日中取引では
複数の米経済指標が弱気の数字となり、ドル安となったことに支援され、
買い意欲が刺激され、上げ幅を拡大した。中盤の取引で週末を控えた利
食い売りなどで上げ幅を縮小する場面があった。後半から終盤にかけて
ジリ高となり、1,810ドルで引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/151742
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