シュースター「卓越歯科医業学」－８５

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


チェックリスト

助手がチェックリストを、患者が聞こえるような大きな声で読み上げる。このような方法をとるのは、手抜かりがないようにするためであると私から説明する。正常な項目は青で、異常な個所や問題点、その他の所は赤で記入する。こうすると、後で私が参考とするのが容易になる。患者が気づいていない問題を見つけたときには、どのようなものであっても鏡か他の用具を用いて、（患者に見せ）患者をこれに関与させる。

これは歯周組織の診査のときに特に有効である。あなたは患者が将来にどのような責任をもたねばならないのかを、患者に示したいと思うだろう。患者に歯肉からの出血があれば、原因と結果の関係を観察するべきである。これを説明するには、その人があなたのそばにいるのが最も適切である。

この過程においては、あなたにとって扱いやすい人と、そうでない人がいることに気付くだろう。良い人間関係を確立できるかどうかは、あなた次第なのである。