宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
7-2 先入観と偏見
しばしば来院してくる患者には先入観や偏見がありながらも、最初の、あるいは少なくとも2回目の来院のときには、それが明らかでなく、3回mえの来院時に明白となり、患者から治療計画の受諾を得ようとするが非常にむずかしく、ときには不可能となることがある。
最も頻度の高い偏見は、固定式であれ可撤式であれ、義歯に関係している。異議はこのように表現される。
「非衛生的です」
「良い歯も削られますね」
「他人から義歯をしていると言われます」
「姉がブリッジをしていますが、とても噛めないそうです」
「話をするのにジャマになります」
「とめている金具が歯をする減らすのでは」
「友人の義歯は食べたり、おしゃべりをするたびに動き回るようです」
このような“異議”のほとんどは、確かに過去においては妥当性もあったのだが、現代の歯科医師は診査方法が改善され、印象採得、デザインや修復方法、そして新しい材料などが、さまざまな問題点を克服してきていることを認識している。どのようにすれば、このことを患者に認識させ、受け入れさせることができるのだろうか。