宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
6-2 料金は競争的でないと指摘
診査方式の説明にあたって、歯科医師自身が料金の問題を紹介する。それゆえ、次にするべきことは歯科医師が実施するサービスにとって、料金が適正であるだけでなく、主に関心をもっているのは料金ではなく、サービスに関してであり、歯科医師は同業者との競争などは考慮しないということを患者の心に確信させることである。
「ところで、私の費用のことですが、ご承知かとは思いますが、この町で最も高くなければ、最も低くもありません。そして私の患者さんのほとんどの方は、私の行うサービスに対しては妥当なものだと考えられておられます。
つまり、あなたが山手の方へ行かれれば、支払いはもっと高額になるでしょうし、下町に行かれればそれ程でもないでしょう。でも、私の患者さんは満足されています。」
非競争的であることを明確にすることに加えて、費用を自発的に紹介することにより、本当に支払い能力のない患者に対して、上手に支払い能力のないことを明らかにさせるのである。患者は自分のこの困難な状態が考慮されるかもしれないという安心感をもつことで、歯科医師と患者の関係はさらに強固なものとなっていく。