宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
5・完全な病歴
歯科医師が患者に実施したいと思っている(そして、そのつもりである。)完全な診査そのものを、患者の方から要求するような時点に至るまでは、歯科医師は友好的で思慮深く、好意的な姿勢である。
しかし、必然的に歯科医師のアプローチは非常に臨床的でもある。歯科医師の態度が誠実であり、患者の全体的幸福に明らかに関心をもち、患者に教えようとした事実、そしてこれまでの歯科医師はそのように教えようとしなかった(明らかにーそうでなければ患者は、その歯科医師も許を去ろうとはしなかった)、それらが患者にある程度の解放感を生じさせてきている。
しかし、やはり歯科医師は歯科医師であり、患者もまた、患者なのである。両者はこれまでのところ、友人の関係には到達していないー共同企業のパートナーといったところか。患者が歯科医師を前にして十分にリラックスできたときに、そのような関係が初めて可能となるであろう。