宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
つまり、極端なことを言えば、修復治療を行う上で、最大の情報量が得られる必要不可欠な、もっと言えば治療を進めていって現状が変わってしまったときにも、いつでも当初の状態を知ること、診ることができる最高の原始資料の価値を放棄したのであります。
つまち、このように言い換えることができます。歯科医師が研究用模型の必要性、重要性を認識することもなく、またそれらを使用することもなく修復治療を行ってきた、そしてこれからも研究用模型など必要なく修復治療を行うということなのでしょう。研究用模型に価値はないということであります。
私などは正直、研究用模型無しに修復治療の計画を立て、治療をしていくなどということは信じられません。何と大胆なというか、無謀な行為かと思ってしまいます。
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
やはり、治療前の診査・診断が大きく影響します。
何年か前までは、診査・診断のための重要な資料となる「研究用模型」が、いわゆる保険診療でも求められておりました。これも少し不適切な言い方ではあります。それはそれとして進めます。
つまり、治療に先立って現状を診査し、診断をするために、歯型をとり、それを研究用模型として活用するということであります。私は、さらにこの模型を”半調節性咬合器”に装着をして、診査・診断することを日常的に実施しています。結構、時間のかかる作業となります。
そして、この模型製作は、半調節性咬合器に装着までしても同じ金額で、いわゆる保険診療でいただく費用は500円でありました。5,000円でも、50,000円でもありません、500円です。
「ありました。」と過去形なのは、現在では、それを行っても費用は0円であります。