(AI検閲等により、記事内容に問題があると表示され、UP出来ない記事が多くなりました。)
新しい米国が生まれようとしています、それに付随し日本も大きな影響を受けるでしょう。
トランプ氏の思想、世界観・価値観等を知ることは時代を先読みすることが出来るかも知れません。このトランプ氏の思想、世界観、価値観等に大きな影響を与えた人物とは…
バイデン政権下の米国は民主主義を自ら捨てた、民主主義の仮面を被った全体主義国家(個人の自由、社会集団の自立性を認めず、個人の権利や利益を国家全体の利害と一致するように統制を行う思想または政治体制)になり下がってしまったように思います。本来の米国を異にするようにしてしまったバイデン政権、米国のみならず、多くの国は米国の再生を願っていると思います。
トランプ氏の思想、世界観、価値観等に大きな影響を与えたバノン氏の思想、世界観、価値観等…この肝はトランプ氏の戦略等に今も生き続け、具現化を目指していると思います。
バノン氏は米議会占拠事件(2021年1月6日、2020年大統領選でのジョー・バイデン氏の勝利を認定する作業を妨害するためにドナルド・トランプ前大統領の支持者たちが連邦議会議事堂を襲撃した事件とされていますが・・・)を調査する下院特別調査委員会の召喚に応じなかったとして2022年に禁錮4月の判決を受け、理不尽にも収監され、昨年開放されました。
この米議会占拠事件を撮影したX動画はバイデン政権により検閲・非公開とされていましたが、XのCEOとなったイーロン・マスク氏により、このX動画が公開され、真相がばれてしまいました。米議会占拠事件はトランプ陣営側には大きな問題は無かったことを世界に示しましたが、今も正しい情報が流されていません。(この動画はX、ニコニコ動画等で今も見れると思います。)
以下ニコニコ動画は、検閲で視聴遮断されると思います…
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「スティーブ・バノン氏が本当に望んでいること。」
2017年2月3日
トランプ氏はアメリカに何を望んでいるのか?
彼の支持者達も知らない。彼の党は知らない。彼自身も知らない。しかし、もしトランプ主義の根底に政治的ビジョンがあるとすれば、問うべき人物はトランプではない。それは彼の卓越した人物、トランプ政権の首席戦略官であるスティーブン・K・バノンです。
スティーブ・バノン氏の思想、世界観、価値観等⇒トランプ氏の戦略等
何故、この4人の写真を出したか・・・共有しているものとは!
トランプ政権時の首席戦略官・上級顧問に就任、国家安全保障会議の常任メンバ ーとして外交政策も統括していたトランプ大統領の側近中の側近スティーブ・バノン氏
以下記事はバノン氏が製作したドキュメンタ リー映画、バチカンの集会向けに行った講演、メディア・インタビューの発言を2名の記者が分析しています。
原文 ↓ 素人訳で意味不明箇所はスルーして下さい、
Steve Bannon: Donald Trump's chief strategist has a grand vision for remaking America (qz.com)
バノン氏が説く3つの教義
米国と西側世界の成功には資本主義、ナショナリズムとユダヤ・キリスト教の価値観の3つが必要で、これらは深く関連して不可欠の要素となっている。
米国は今、資本主義の危機に苦しんでいる。資本主義はかつて近代化と起業家精神、キリスト教徒の友人たちへの尊敬を大事にしていた。それらの啓蒙資本主義の原則があったから、米国は20世紀の荒野を旨く避けることができた。
ところが事態は次第に悪くなって、60 年代と70 年代の反体制文化とともに下降現象が始まった。ベビーブーマー世代がかつてなく甘やかされ、自己中心的になってナルシズムに陥った。
バノン氏は2010年につくったドキュメンタリー映画「グラウンド・ゼロ」のなかで次々と人物を登場させ、ひと握りの富裕層の子弟たちが親たちから必要なものを与えられて、本来の米国の価値観を投げ捨て、堕落して資本主義システムを衰退させ破壊したかを描いています。この変化が社会主義的な政策のもとになり、何事も政府に依存するような傾向が助長されて資本主義を弱体化させた。
その挙句、社会主義的なビジョンがハイレベルの権力体制に浸透し、1990年代の後半には左翼が政府やメディアや学会など権力体制の多くを乗っ取った。権力の立場と地位について彼らはシステムを混乱させることができるようになり、最終的に資本主義システムを衰退させる戦略を実行にすることができた。
エドモンド・バーク(英国の政治思想家、哲学者、政治家、 保守 思想の父と言われる。)はフランス革命の省察のなかで、健全な社会の基礎は人権や社会正義や平等といった抽象的な概念ではなく、伝統が世代から世代へ引き継がれる時に社会がもっともうまく機能するとのべている。
ベビーブーマー(二次大戦後に、復員兵の帰還に伴って出生率が上昇した時期の1946年から1964年に生まれた世代)達は、このバークの精神を実践せず、国家精神と節度、 家父長制度と宗教という、試されている価値観を投げ捨て、複数主義や性、男女平等や世俗主義等の抽象概念を支持するようになった。
新しいリベラル秩序
ダボス会議に集まるようなリベラルで非宗教的なエリートたちは一度政権をとると民主主義と資本主義の諸機構を自分たちの権力で固め、富裕になることができるようにし、 あらゆるところで中間層から富を奪い取った。
この搾取のパターンは2008年の金融・経済 危機で頂点に達した。ウォール街は、政府内の仲間の力を得て投機によって利益を引き出 し、国内の雇用やビジネスに投資しなかった。その結果、バブルは崩壊、不道徳な政府は納税者に(銀行)救済法案を押し付けた。あるのは超富裕層のための社会主義である。貧者のための社会主義はあるが、福祉国家は維持することがまったくできなくっている。
リベラルが支える社会主義は終わらせなければならない。
民主党も共和党もクローニズムにむしばまれ腐敗し、中産階級を犠牲にしている。
米国には実際に機能する保守政党はない。共和党もそうだ。ワシントンには2つのグループと政党があるが、いずれもインサイダー取引の党であり、インサイダー取引と貴族政治が花開いて、肥え太っている。
ユダヤ・キリスト教の価値観
米国人が将来の世代に伝えようとしている伝統とは、何なのか。
資本主義の危機という言葉に加えてバノン氏がよく使うのはユダヤ・キリスト教の価値観である。グランドゼロは米国の価値観について多く述べ、それは当初は茶会運動に近かいものだったが、次第に宗教色をおびるようになり、西側文明は資本主義に依拠し、資本主義はユダヤ・ キリスト教に依拠すると主張するようになった。
資本主義は米国をうまく戦争から引き揚げたばかりでなく、欧州を復興させ、続いてパッ クスアメリカナを生み出した。
資本主義だけでは不十分だ。ユダヤ・キリスト教の道徳的枠組みから離れると資本主義は害悪と不正義の力になる、このことは米国の経済停滞が典型的に示している。
米国の経済が健全さを取り戻し、断絶された社会の紐帯をつなぎ合わせるには資本主義をユダヤ・キリスト教の価値観で固定させなければならない。
バークによれば、人権と市民社会はなんらかの抽象概念からでてくるものでなく、伝統に由来し、この伝統とは神である。人間が真実と正義の仲裁者としてうちたてた国民国家は最終的に独裁に身をゆだねることになる、その際、国家権力を究極で規制するのは神である。
ユダヤ・キリスト教の価値観は、すべての市民にキリスト教徒になることをかならずしも求めない。憲法に規定された国家と宗教の分離や信教の自由を無効にする必要はかならずしもない、2つとも米国を成功に導いた伝統である。私が信じるのは、建国の父たちはユダヤ・キリスト教からでた価値観にもとづいて国家を作ったということだ。
国家全体をこの価値観にのせるには、ナショナリズムを再結集して、価値観を共有しない人たちの流入を制限し止めなければならない。国民国家の至高の要素を通じてこそ、米国は世界的な世俗体制の心臓部に杭を打ち込むことができる。
国家主義
グローバル・エリートたちは肥え太り、貧しい人の間に依存心を植え付け、移民を洪水のように引き入れて賃金を引き下げた。移民労働によって企業利益を上げたグローバリストとその亜流たちは、これらの外国人たちの教育と食事の面倒をネーティブの中産階層に押し付けた。
無神論的な複数主義の社会秩序がはびこり、国家精神や愛国主義を不寛容や偏狭なものとみなして毛嫌いした。
建国の父たちが示した道徳的な羅針盤を失って、システムは相対主義のなかに漂流した。そのため怠け者や外国の犯罪者さらにはテロリスト予備軍の権利まで擁護するようになり、町は暴力の温床となり、国家の安全がむしばまれた。
バノンが製作したドキュメンタリー映画「国境戦争」では、インタビューされた人が不法移民について、右翼は安い労働力とみ左翼は安い票とみなしていると述べている。
ゼロ成長と財政の混乱に陥った欧州連合(EU)はエリートに支配されたグローバルシステムの典型であり、彼らは自分たちを選んだ市民になんの説明責任を果たしていないし、人々はEUや米国の連邦政府を信用していない、彼らは自国の主権と国家主義を望んでいるのだ。
国家主義とはキリスト教の価値観が社会の一部になるためのメカニズムだ。なぜなら国家主義はすべてを包摂するものであり、違ったバックグランンドの人たちを米国という 共通の自己意識のもとに結びつけるからである。
それは少数者のアイデンティティを解消 し、人種偏見なしにすべての生命を大事にする態度につながる。少数者を優遇するアファー マティブアクション(積極的格差是正措置)を否定する。ユダヤ・キリスト教と国家精神の価値がセットとして給されれば、少数民族が特別の権利を主張することはなくなる。
リベラル派のエリートたちに広がっている複数主義や少数民族の権利の主張と財政的、政治的支援が、共有されるべきアメリカらしさを押さえつけている。ユダヤ・キリスト教の国家精神の衰えが国を弱体化させている。この価値観を共有しない人たちは米国に受け入れるべきでない。
移民は民主主義のDNAを欠いて社会の害になる。
世代論と大規模戦争による危機の解決
現在の危機は繰り返される歴史のサイクルの一つで、米国の歴史で4回目の危機、独立 革命と南北戦争、大恐慌に続く、4回目の大転換点だ。
バノンはこの論をハール・ハウとビル・シュトラウスという2人の歴史家が 1990年代に書いた世代理論から援用している。各世代が高揚、覚醒、崩壊、危機の4つの 態様を繰り返しているという考えです。
転換は必要で季節のようにやってきて、都市は作られ崩壊する、国家も興隆し滅びる。現在の危機は2000年代に積み重なった結果起きた、2008年の金融危機だ。社会のあらゆるレベルに蓄積された債務が米国の存続にかかわる喫緊の脅威となっている。
これは、地球温暖化や医療等で、でっち上げの危機ではなく本当の危機であり、国家の存立そのものを脅かしている。これまでの3回の危機は大規模な戦争に結びついた。4回目の今は、資本主義の土台の危機であり、われわれはイスラムファッシズムにたいする世界戦争の最初の段階に入っている。イスラム急進主義には攻勢的な態勢をとらねばならない、いまの出来事をみれば、並外れた戦争になることがわかるだろう。
脅威はISだけに限らない、敵はイスラム全般だ、キシスト教にたいするイスラムの戦争は創立時に起源をもつ。第2次世界大戦に向かう時、イスラムはファッシズムより暗い勢力だった。
ムスリムに好意的な米国のある非営利団体はテロリストのフロント(隠れみの)だし、2013年のボストンマラソンの爆弾事件の背後にはボストン・イスラム・ソサヤティのモスクがあった。イスラム系米国人は米国憲法をイスラムのシャリアにとって替えようとしている。それはイスラムがキリスト教徒への暴力に根差しているからであり、米国でイスラムからのテロの脅威をおさえる唯一の方法は、かれらに米国の憲法を法の支配として尊重させ、ユダヤ・キリスト教の価値観 を受け入れさせることだ。
暗闇はよいことだ
闇なら、リベラルやメディアは間違いを犯す、我々が何者で何をしているかがわからない。 集会についてNYTの記者は参加者ファラージュ(英国独立党党首)がだれだか誰も知らなかったとした顔に報じたが、彼が世界的なポピュリスト運動のカルト的な英雄だということを120%わかっている。
メディアは恥と屈辱をしるべきだ。しばらく口を閉じて黙っていろ。彼らは野党だ。彼らはこの国ことを何もわかっていない。なぜトランプが米大統領に選ばれたのか、まだわかっていないのだ。
ゴールドマンサックスにいたとき気が付いたことだが、彼らはニューヨークにいながらカンザスやコロラドよりも、ロンドンやベルリンに親しみを感じ、自分たちが世界をどう動かすかを指示しているという強い選良意識をもっている。欧州でもアジアでも米国でもラテンアメリカでも、働く人はだれもそんなこと信じていない。どう生きるかは自分が一番よく知っていると思っている。
2016年8月にトランプ氏の選挙戦を仕切るようになる前に、バノン氏はこういう哲学を広めていた・・・政権発足2週間に打ち出された政策と主張は、トランプ政権が彼の世界観を色濃く反映していることが明らかになっている。
就任演説で述べた反エリート感情、中産階級の富が家庭から奪われて世界中にばらまかれている、忘れられた男女たち と言うトランプの演説は、映画グラウンド・ゼロの名セリフだ。文明社会は団結してイスラム『過激派』のテロに立ち向かい地球上から一掃しようという就任演説での訴えもそうなのだ。