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極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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日本はセクハラ大国か・・・

2018-01-10 12:51:53 | 女性の尊厳・性犯罪等

以下文は、主にBBC NEWS JAPN(2017.12.31)、NEWS WEEK JAPAN(2017.5.25、2018.1.8)、ウィキペディア等々の記事を参考にしていますが、日頃の思い、体験等を一部記しています。

セクシャルハラスメント(sexual harassment)とは、日本語では性的嫌がらせという意味で用いられる言葉で、セクシュアルハラスメントともいいます。日本では略してセクハラが多く使われ、性犯罪はSexual crime(セクシャル・クライム)とは区分されているようです。 

2013年・国連薬物犯罪事務所(UNODC)資料・10万人あたりの強姦等発生認知件数

日本1.1、米国35.9、英国36.4、ドイツ9.2、フランス17.5、スエーデン58.5、インド2.6・・・スエーデンが一番多発、インド、日本が低いですがこの数値を素直に取ることは出来ないでしょう。開発途上国等は調査等対象外のようですが、大方の察しはつくと思います。

過去、2012年12月にインドで起きた集団強姦事件の被告4人に対し、インドでは死刑判決が下され、これを機に世界中で性犯罪の厳罰化を求める声が高まっています。

日本の場合、強姦事件(2014年:1409件)の発生率は各国比では極端に低いですが、実際にはその20倍以上の事件が発生していると推測されています。

2012年1月、法務総合研究所実施の犯罪被害調査では16才以上の女性の過去5年間の強姦被害経験率は0.27%、同年齢の女性人口にこの比率を乗じると15万3438人となります。警察統計では被害女性の推定数の4.7%しか拾えていないと言われています。公的統計の背後には約20倍以上の暗数があると推測されています。

被害届を阻む原因の一つが男性警察官に事件当時のことを根掘り葉掘り聞かれるセカンド・レイプ問題、このセカンド・レイプ問題に対しての対応策は、先進国等を参考にしたら改善可能と思います。

強姦が放置されるような状態は日本の社会慣習、規範等?の違いも指摘されています。事件対応をみると大半が泣き寝入り、良くて示談等々している方が多く、法治国家として恥ずかしい思います。勿論、他国もこのようなパターンは多いようです。特に先進国で道徳心が高いと言われる日本、自国女性の尊厳が守られていない現状等には大きな疑問を生じます。

法に関しては素人ですが、経験からして米国等ではこのような日本のパターンは少ないように思います。米国では国民の意思でもある法に照らし、全てではありませんが厳格に強姦等は法律に従い対応、処罰しているように思います。

問題となった伊藤詩織さん(強姦告発)の件でも、官側対応は素人の見ても可笑しな対応が目に付きます、精査すればどちらが正論か素人の誰でも分かります。当然法に従い対応すべきです。

特に現代は、日本女性の社会進出が目覚しく、見えない面で女性が極めて弱い立場にたたされており、早急な法改正は必須だと思いますが、そのためにはどうしても、多くの人達がこの日本の性被害の現状、対応策等を認識する必要があると思います。女性の尊厳、民度を上げるためにも、特に強姦等に対する法改正等は必要不可欠と思います。

 

米国女性は一面強いです!何よりも先日のゴールデン・グローブ賞の授賞式での意思表示は最大の意思表示を行いました。

ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)は、米国における映画とテレビドラマに与えられる賞です。ハリウッド外国人映画記者協会(Hollywood Foreign Press Association)会員の投票で選定されます。毎年1月に発表されアカデミー賞の前哨戦として有名です。今年の授賞式は今までと違いました、何処が違ったか・・・性暴力被害者との連帯を示す黒衣姿の女優達で一杯だったそうです。

テレビ・ドラマ部門作品賞は、近未来の独裁国家による女性の抑圧を描く話題作「ハンドメイズ・テイル・侍女の物語」が選定されました。

出席女性の多くは性的加害行動、その容認、沈黙を糾弾する「タイムズ・アップ」運動を支持しました。この被害者との連帯を示すため黒いドレスを着ていました。男性参加者も黒スーツ、黒シャツ、ネクタイで黒一色か、「タイムズ・アップ」などのピンバッジをつけていたようです。勿論、有・無名人に関わらず強姦等もありますが日本同様職を失いたくない、地位に留まりたい等のために沈黙、無き寝入り等も多いとの一般人のプログがありました。

日本社会では強姦という言葉そのものを、公の場で使うことには違和感を示します。日本社会は慣習、社会規範で強姦等被害に遭った女性を無き寝入りさせてきました。

1人の女性が昨年5月、知り合いのジャーナリストに強姦されたと名乗りを上げ発言しました。ジャーナリストの伊藤詩織さんです。対し、相手男性は一切の違法行為を否定、昨今は示談と言う言葉が出てきているようです。

 

以下文は、日本のメディアに出ることは無かったようです。

是非多くの方に読んでもらい、考えてほしいBBCラジオ番組・Business Matters(伊藤詩織さんの英語インタービュー)です。

 

伊藤

私は2年前の2015にレイプされました。私をレイプした男性は、日本の大手テレビ局のワシントン支局長だったので、私にワシントンでの仕事のオファーをしてくれました。

就労ビザの話をする必要があったので、その男性と会いました。信頼し、尊敬する人があんなことをするなんて思いもよらず、とても辛く、混乱しました。

有力な政治家たちと深い親交のある人なので、とても怖かった。なので、名乗りを上げることが正しいのか、自分を信じてくれる人いるのか、かなり悩みました。

それでも結局、「警察に行こう」と決心しました。有名なジャーナリストを告訴すれば、日本でジャーナリストとして働くのが難しくなるのは分かっていました。

何度も違う警察官に話し、ようやく担当してくれるという捜査員にたどり着くと、その人は「こういうのはよくあることで、捜査できない。まず起訴されないし、有罪にならない。ただの時間の無駄だ」と言いました。

でも私が、「どのホテルから出てきたか分かっているんです。ホテルには防犯カメラがあるはず。少なくとも、それを確認してもらえませんか」と言うと、その人は数日後に確認してくれました。

映像で、相手の男性が私をタクシーから引きずり出す様子が見えました。なので捜査員は「なるほど。これは使える」と言いました。なので、事件を受理してもらって、立件してもらえると思いました。

すると捜査員は、「いいですか、大手テレビ局の支局長を告訴するんだ。あなたはもう絶対、日本では記者になれない」と言いました。

 

BBC

捜査員、あるいは刑事がそう言ったんですね?

 

伊藤

捜査員です。

 

BBC

どう感じましたか?

 

伊藤

決断するのはかなり大変でした。でも、やるしかありませんでした。自分自身の真実に自分でふたをしてしまったら、私はジャーナリストにふさわしくありません。それに、いろいろな疑問が湧いてきたので。「なぜ、捜査できないのか」と。

やがてついに、捜査員から立件すると連絡がありました。事件から2カ月後に、裁判所から逮捕状が出ました。

取り調べは、大変でした。捜査員が変わるたびに、私は処女かと質問されました。どうして何回もそんな質問をするんでしょうか。

仕事にも行かなくなりました。街中で同じような背格好の男の人を見るたびに、パニックしました。そのせいで、「日本から出た方が良いかもしれない」と考えるようになったんです。

 

BBC

話を戻すと、その加害者がまだ米国にいる時に、逮捕状が出たんですね。

 

伊藤

そうです。

 

BBC

それからどうなったんですか。

 

伊藤

成田空港で待機して、着陸したらすぐに逮捕するというのが捜査方針でした。しかし逮捕の予定日に捜査員から電話があり、「上からの命令があった」と言われました。逮捕は中止されました。

とてもショックでした。裁判所の逮捕令状が一旦出たら、捜査員がそれを取り消すなんてありえないので。だからどうして中止なのか、どういう経緯なのか尋ねましたが、捜査員は教えてくれませんでした。「ともかく異常で珍しい事態だ」と言われました。

 

BBC

あなたは日本で初めて本名を名乗って、「強姦されました。日本で私にあったことです」と公言した人だと、その理解で合っていますか?

 

伊藤

家族や恋人でも見知らぬ相手でもない、仕事上の知人から強姦されたと、顔を出し、名乗りを上げて話をしたのは私が最初だと、人から聞きました。

 

BBC

これまでの経験から、自分の国について何を学びましたか? 発言して以来、周りから何を言われましたか。

 

伊藤

 とてもがっかりしました。その後の反応で外出できなくなりました。どうしても外出する必要がある時は、変装しなくてはなりませんでした。私の個人的な生活や家族について色々書いてあるウェブサイトも、目にするようになりました。家族の写真が載っていたので、家族や友達と出かけたら、その人たちに何があるか分からないと怖くなり、家から出られなくなりました。

勤務先のメディアを辞め、フリーランスで活動することを決め、英国のメディアで働くようになりました。この夏に英国に引っ越す機会があり、外出できる人間に戻ることができたと感じました。

 

BBC

私たちは今、ここ東京で話をしているわけですが、今では日本や東京についてどう感じますか。少しでも変わったと思いますか。

 

伊藤

やっとですが、小さな小さな変化を感じます。今では、政治家の人たちも制度を変えよう、真実を追求しようと動いています。そして110年ぶりに強姦に関する法律が改正されました。

ジャーナリストとして、メディアを通して色々な形で自分の経験について語ろうとしたんですが、どれもうまくいかなかった。だから最終的には個人として声を上げるしかありませんでした。

性暴力は突然、いつ誰に起きるか分からない。世界のどこでも。でも私には、その後の展開の方がショックでした。本当に絶望的になりました。自分はこんな社会で暮らしているんだと、それまで気づいていなかったので。

法制度の変革には時間がかかります。けれども、社会の仕組みも変わることができます。被害者を支援して、手を差し伸べるようにすれば、被害者が次の一歩を踏み出せるようになる。それは暴力を生き延びたサバイバーにとって、とても大きな変化となります。いい変化がいくらか起きているので、私はとても前向きです。


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