想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

海底トンネル事故

2012-02-11 11:31:25 | 社会・経済

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水島コンビナートの海底トンネル工事で不幸な事故が発生した。

私も約40年前、公害問題華やかなりし頃、当地に勤務していたことがあるだけに、とても気になる事故である。

当時は、大気汚染が激しく、近海の魚は、異臭がして食べられないといった状況であったが、今では、コンビナートの夜景クルーズが人気があるという。変わったものだ。

コンビナートは多くの企業がパイプラインで結ばれ、機能しているので、海底のパイプラインは珍しくない。

当時は、日本鉱業と三菱石油とそれぞれ独立会社であったが、時を経て、合併し、JX日鉱日石エネルギーとなり、当然のことながら、一体運営による合理化効果の為には、海底トンネルによるより一層の連結が必須となる。

在任中の1974年12月、三菱石油の重油タンク事故が発生し、重油が海上に流れ出し、瀬戸内海を汚染し、収拾に長期間を要したことを思い出す。重油が丸いボールのようになって、ポカポカと浮いて海上を埋め尽くし、不思議に思ったが、ミナス重油だと教えられた。

報道によると、海底工事の前に地盤の再調査を省略したとのことであるが、地震で地盤の変動が起こっているにも係わらず、あまりにも無責任と言わざるを得ない。

福島原発の事故の実態が明らかになるにつれ、人災といえる事象が色々あることがはっきりしてきた。

シールド工法自体は、完成された技術であり、ここにも、安全に対する慢心が感じられる。

大飯原発のストレス・テストの結果、安全との結果が示されるようであるが、100%安全というものはあり得ない。

リスクはあらゆるところに存在するのであり、むしろ、それを前提に考え、対応することの方が現実的であろう。

今日は建国記念日だが、気にする人は少ないようだ。梅の花がほころび始めている。


2012年 経済展望セミナー

2012-02-09 10:31:13 | 社会・経済

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 毎年、新春には、証券会社主催で「2012年の経済展望」に関する講演会が開催されるが、今年は、マネックス証券の「お客様感謝DAY」なるものに出かけた。

講師が、ミスター円こと榊原英資氏と東大教授の伊藤元重氏ということで、一聴の価値ありと思い、開場15分前に到着すると、2000人以上収容の東京ドーム・シティホールが、ほぼ満席の状態でビックリした。

これだけの人が集まるということは、やはり現在、将来の不透明な情勢に不安を感じている人が多いということなのだろう。

榊原氏の1時間の講演のうち、大部分は以前に聴いている内容であったが、喋りたかったことは、最後の10分間にあったようで、グローバル化への対応は避けられず、日本の良さをどう生かすかを指摘していた。

シャープ、パナソニック、ソニーと日本を代表する企業の決算が発表され、軒並み多額の赤字で、現在のような円高が続けば、企業の海外逃避が進み、国内の雇用が減少し、空洞化が進むと懸念されている。

伊東教授によると、1995年以降の日本のデフレと米国のインフレを勘案した実効為替レートで見ると、現在の水準は、必ずしも円高ではなく、円高のメリットを生かし切れていないことに問題があり、円高メリットを生かす必要性を説いていた。

伊東教授に対し、対談で電力問題他いろいろと質問していたが、彼は政府の各種審議会のメンバーをしているので、歯切れの悪さもあったがやむ得ないということか。

証券アナリストによる株式見通しも行われ、日経平均、11000円への回復予想が示されていたが、果たしてどうなるだろう。毎年当ったためしがない。

年金の財源不足問題も、株価の上昇が一番手っとり早い解決策なのだが。

今年は、雪が良く降って、豪雪地帯は大変な様子だが、春の兆しも見えてきた。


スーパーボウル

2012-02-07 17:06:33 | スポーツ

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第46回のスーパーボウルは、ジャイアンツの勝利で終わった。

日本では、アメリカン・フットボールの人気はさほどではないが、アメリカではお祭り騒ぎである。

今回は、時間の余裕があったので、初めて、最初から最後まで、TVで視聴した。

AFCを第1位で勝ち進んできたペイトリオッツに対し、NFCのリーグ戦第4位ながら、プレーオフで勝ち進み、調子を上げてきているジャイアンツの対戦となったが、4年前のスーパーボウルの再現とQBの因縁の対決が新聞紙上を賑わせていた。

どちらかといえば、今回はどうしても負けるわけにいかないペイトリオッツに試合前からプレッシャーがあったようだ。

コイン・トスで勝ちながら、攻撃権を相手に渡したのは、どういう作戦だったのだろうか。

アメフトでは、インドアの場合、攻撃権を取る方が有利なのだが。

第1Qで、いきなり反則で失点し、9-0になった時は、このままズルズルと一方的なゲームになってしまうのではと心配した。

どちらのファンでもないので、好ゲームが観たいのである。

さすがに、第2Qで10-9と逆転し、流れが変わったかに見えた。

話題のハーフタイムショーの中継も初めてフルタイムで見たが、マドンナが登場し、盛り上がっていた。

30分以上の休憩が、第2Qの流れを変えたのか、第3Qのペイトリオッツは精彩を欠いてた。

2点差の第4Qは、非常に難しい点差である。フィールド・ゴール1本で逆転であるから、試合の進め方がとても難しい。

結局、ジャイアンツが、21-17で逆転勝ちをおさめるのだが、スーパーボウルにふさわしい試合であった。

本当は、ロング・パスやロング・ランで、もう少しタッチ・ダウンのシーンがあればもっと面白かったのだが。

日本では、京大が、日本一になったことがある。受験勉強に明け暮れた学生を、4年間で鍛え上げ、優勝させたことには驚いたものだ。

好ゲームといえば、全豪テニスの男子決勝は素晴らしかった。

日本では、錦織の活躍の方がニュースになったが、ジョコヴィッチとナダルの試合は、5時間以上の熱戦で、すべてを見たわけではないが、歴史に残る試合内容であった。


ウクライナ国立オデッサ歌劇場管弦楽団+金子三勇士(ピアノ)

2012-02-05 10:37:19 | 音楽

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地元のホールで標記のコンサートがあったので出かけた。音響があまり良くないホールなので、翌日のオペラ・シティへ出かけても良いのだが、やはり、地元だと時間的にも楽なので我慢することにした。

プログラムは、オール・チャイコフスキーで、期待以上のコンサートであった。

オデッサは、黒海に面した美しい港町で、「ウクライナ国立オデッサ歌劇場」は、創設200年以上の名門劇場である。

チャイコフスキーは、オペラ「スペードの女王」をこの劇場で上演し、大きな称賛を浴びており、本家本元によるチャイコフスキーのプログラムである。

プログラムは、大序曲「1812年」、「ピアノ協奏曲第1番」、「交響曲第5番」という、チャイコフスキーの代表作ばかりである。

ピアノの金子三勇士は、2008年バルトーク国際ピアノ・コンクールで優勝しているとのことだが、私は初めて聴く。

アンコールで、リストのコンソレーション第3番を弾いたが、今後の活躍が期待できる新鋭ピアニストである。

指揮は、ワシーリー・ワシレンコ、アンコールに応えて、「白鳥の湖」から「情景とワルツ」を演奏し、チャイコフスキーを満喫したコンサートであった。

ホールの音響の関係で、金管楽器にやや気になるところがあったが、充分に楽しませてもらった。

御愛嬌は、ピアノ協奏曲の第1楽章が終わったところで、拍手が入ったことであった。

クラシックのコンサートに慣れていない聴衆もいるようで、田舎ホールでは、やむ得ないのであろう。

ただ、ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートでも、グリークのピアノ協奏曲の第1楽章が終わったところで、拍手が入っていたので、良しとしよう。


ブログの衣替え

2012-02-03 15:00:31 | 社会・経済

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50年後の日本のイメージが発表されていた。私の50年前といえば、大学在学中になるが、50年後の自分を考えたことはあまりなかったように思う。

まして、年金ついて意識したのは、退職前で、年金ばかりがクローズ・アップされているが、今の若い人たちと異なり、年金のことなど無関心であった。今の若い人たちは、生活設計という点ではしっかりしているようだが、あまりにもこじんまりしていて、気の毒な気がする。

50年前の時点から、現在までの流れを振り返ると、その変化は、予測外で、当時の試算はほとんど当たっていないように思う。

つい数年前、「100年安心年金制度」等と云われたこともあるが、もっと優先課題があるのではという気がする。

久し振りに、国会の予算委員会の中継をTVで見た。

仙谷議員がグラフを示して質問をしていたが、途中から、フリップ(ボード)はありませんがと云いながら質問を続けた。出席議員には資料が配布されており、質問内容が理解されているようであるが、TVの視聴者には、数字を喋られてもさっぱりわからない。

TVで中継しているということは、国民に理解してもらうことが重要という基本が判っていないようだ。

また、NHKも視聴料を取って国会中継をするのであれば、質問者の顔など写さずに、事前に入手している資料を画面に提示するぐらいの工夫は必要であろう。

野党議員は、口を開けば、「解散」ばかり。時間の無駄と、スイッチを切った。

首都直下型地震の可能性が云々される中、「残りの人生をどのように過ごすべきか」考える時期にあるのだろうか。

このブログも、日時が経つにつれ、スタートした頃の、「レコード・コレクションから」とは、程遠いものになったような気がする。

そろそろ、衣替えをしようか。

口絵の写真は、富士山の日没時に、ダイアモンド・リングが見られるということで、高層ビルの展望台へ出かけたが、残念ながら、雲で見れなかった。