地元のホールで標記のコンサートがあったので出かけた。音響があまり良くないホールなので、翌日のオペラ・シティへ出かけても良いのだが、やはり、地元だと時間的にも楽なので我慢することにした。
プログラムは、オール・チャイコフスキーで、期待以上のコンサートであった。
オデッサは、黒海に面した美しい港町で、「ウクライナ国立オデッサ歌劇場」は、創設200年以上の名門劇場である。
チャイコフスキーは、オペラ「スペードの女王」をこの劇場で上演し、大きな称賛を浴びており、本家本元によるチャイコフスキーのプログラムである。
プログラムは、大序曲「1812年」、「ピアノ協奏曲第1番」、「交響曲第5番」という、チャイコフスキーの代表作ばかりである。
ピアノの金子三勇士は、2008年バルトーク国際ピアノ・コンクールで優勝しているとのことだが、私は初めて聴く。
アンコールで、リストのコンソレーション第3番を弾いたが、今後の活躍が期待できる新鋭ピアニストである。
指揮は、ワシーリー・ワシレンコ、アンコールに応えて、「白鳥の湖」から「情景とワルツ」を演奏し、チャイコフスキーを満喫したコンサートであった。
ホールの音響の関係で、金管楽器にやや気になるところがあったが、充分に楽しませてもらった。
御愛嬌は、ピアノ協奏曲の第1楽章が終わったところで、拍手が入ったことであった。
クラシックのコンサートに慣れていない聴衆もいるようで、田舎ホールでは、やむ得ないのであろう。
ただ、ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートでも、グリークのピアノ協奏曲の第1楽章が終わったところで、拍手が入っていたので、良しとしよう。
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