想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

明暗分けた二人のベテラン棋士

2017-08-17 11:07:07 | 囲碁

二つの囲碁対局を観戦した。
一つは、NHK杯トーナメントの高尾名人対許家元四段の対戦である。
中国、韓国では、若手棋士がトップに君臨しており、日本でも、一力、許、芝野、大西等10代の活躍が目立ち始めた。
この対局は、高尾が優勢で進んだが、中盤で、振り代わりの連続で、形勢不明と思われたが、高尾が半目勝ちで勝利した。
落ち着いた高尾の打ちぶりを見ていると、読みきっていたようにも思え、プロの凄さを見せ付けられた。
さすが名人である。
2局目は、竜王戦の決勝トーナメントの1回戦の張九段対大西2段の対戦である。
張は、山下、高尾、羽根と四天王と呼ばれる実績のある棋士であるが、このところ、タイトル戦に縁がない。
大西2段の前半は、若手らしい思い切った打ちぶりで、面白い形勢であったが、ほぼ、張の中押し勝ちが見えた。
ところが、張が、とんでもないチョンボをして、逆転負けになった。
最後まで、「気を抜かない」、「諦めない」という教訓を見せ付けられた一局だった。