絶対的な強さを見せていた井山と謝が共に苦戦を強いられている。
謝は、女流本因坊を藤沢に取られ、１０連覇がかかっている女流名人戦で初戦を落とした。
女流棋戦は３番勝負なので、初戦を取った方が圧倒的に有利になる。
藤沢は藤沢秀行の孫で血筋もよく、期待されていたが、急速に力をつけてきた感じだ。
先日行われたプロ棋士ペア碁選手権でも、羽根と組んで決勝戦に進出している。
本因坊戦で自信をつけたのか、謝とがっぷり四つに組んで勝ったのは大きい。
一方の井山も、通算対戦成績では有利であるが、２勝２敗のタイとなり、第５局も厳しい戦いが続いている。
気になるのは、井山の時間の使い方である。後半の大事な場面で早々と秒読みになることが多く、さすがの井山でも、ミスが出るのではと気になる。
第５局も、現在のところ、井山の消費時間が進んでいる。
この後どんな展開になるのだろう。