私が洋画を見始めたのは小学6年生のときである。
それ以来、映画からいろいろなことを学び成長してきた。
中学時代、町には、洋画と邦画の二つの映画館があり、もっぱら、洋画を見た。
月に2回、映画館へ行くことが認められ、1ヶ月の公開予定が出るので、本屋で、「キネマ旬報」や「映画の友」、「スクリーン」といった映画雑誌を見て、観る映画を選んでいた。
大学へ入学すると、高校時代、受験勉強で見られなかった映画を毎週のように見に行った。
お金がないので、封切館は無理なので、もっぱら、名画座、二流館での2本立てである。
その中で、「ウエストサイド物語」は、授業をスポイルして、封切館へ見に行った一本である。
冒頭のシーン、体育館のダンス・シーン、屋上でのアメリカ、駐車場のクール、ロミオとジュリエットのバルコニーを思わせるシーン、そして、エンディング。
オスカー・ピーターソン・トリオの「ウエストサイド・ストーリー」のレコードは何度も聴いたが、映画を見直すのは久しぶりである。
最近のアメリカのプエルトリコからの移民への偏見は、本質的には、当時とあまり変わっていないようだ。