「題名のない音楽会」の司会を7年半務めてきた佐渡裕が、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任することになり、「題名のない音楽会」の最後の公開収録が行われるので出かけた。
前任の羽田健太郎は、突然の死去で、追悼コンサートになったが、今回の佐渡の場合は、音楽の都への旅立ちであるから、陽気なコンサートになった。
日本を代表する3大吹奏楽団の、東京佼成ウインドオーケストラ、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ、シエナ・ウインド・オーケストラが集まり、オールスター吹奏楽団を結成し、佐渡の出立を祝った。
佐渡が、「題名のない音楽会」で度々、吹奏楽を取り上げたことにより、その認知度を高めた貢献度は大きいようだ。
レスピーギの「アッピア街道の松」、ワグナーの「エルザの大聖堂への入場」は、迫力のある演奏だった。
最後は、スーザの「星条旗よ永遠なれ」を、楽器持参の若者も加わり、終了した。
佐渡が就任した最初から見ているので、あっという間に7年半が過ぎたことになる。
佐渡の今後の活躍を期待しよう。