住友商事がシェール・ガス他の資源開発投資の失敗で2500億円以上の損失を出したとの報道である。
住友と言えば、「石橋をたたいても渡らない」といわれるほど、三菱商事、三井物産と比べ、堅実さが評価されている商社であるが、実態は株主への説明とは異なっていたようだ。
このような問題が起こると、経営トップはいつも社内のチェック体制に甘さがあったと弁明する。
不思議なのは、毎月取締役会を開催し、何を議論しているのかということである。
投資にはリスクがあり、失敗があるのは仕方ないとしても、これだけ巨額になるまで判らいとなると問題である。
住友商事は、社外取締役、社外監査役も充実している企業とのことであるが、見かけだけといわれても仕方がない。
気になるのは、社長の記者会見を見ていて、危機感、責任感が伝わってこないことである。
アメリカに比べ日本の株価は円安にもかかわらず、回復力が弱く低迷している。
間もなく中間決算が発表される時期になるが、どのような数字が出てくるのだろう。
株価低迷の要因の一つは、経営に対する信頼感であろうか。