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中村勘三郎が急逝した。あまりにも若すぎる残念な死である。
私は熱心な歌舞伎ファンではないが、勘三郎と坂東玉三郎の活動には興味をそそられ、機会があれば見守ってきた。
今年の浅草の「平成中村座」の公演は、見過ごし、次の機会に是非訪れたいと思っていたところだ。
森光子や新藤兼人の場合は、年齢を考えると天寿を全うしたといえるが、勘三郎の場合は、円熟の57歳で、後20年、少なくとも、あと10年は、活躍してほしかった。
追悼番組がいろいろと組まれているが、改めて、惜しい人を失ったと云う感を強くする。
12月になると、喪中の葉書が来るが、最近は90歳以上というのは珍しくない。
先日、ジャズ・ピアニストのデイヴ・ブルーベック、経済学者の篠原三代平の訃報の記事が掲載されていた。
篠原三代平氏は、大学時代、「景気循環論」で売れっ子の経済学者で、近代経済学を学ぶ学生の多くは、彼の著書を読んだであろう。
現在の経済状況をどのように思っておられたであろうか。
自分が、このような年齢なったのだから、当たり前かもしれないが、訃報を見るたび、一つの時代が過ぎ去った気がする。
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