安倍内閣が発足した。
衆院選で勝ちすぎた反動で、参院選では振り子の振り戻しが予想されるので、それまでは猫を被った運営となるのだろう。
党の政調会長、総務会長に女性を据えるなど、相当気を使っているようだ。
次を狙う石破、石原をどうコントロールするか工夫の跡が垣間見える。
日銀に対して、人事権と法改正をちらつかせて、恐喝まがいの脅しをかけている。
2%のインフレ目標は、達成がかなり難しいレベルであり、政府の責任を日銀に転嫁しようとしていると見られてもやむえない。
このところ、外人の買いで株価が上昇しているが、政策運営に行き詰まり、彼らが売りに転じた時は、国債が暴落し、金利が上昇、財政悪化はますます進み、生活水準の低下を余儀なくされるであろう。
厚生年金の積立金残高が来年100兆円を割る見通しとのことであるが、株価の上昇は、年金安定の必要条件である。
一方、民主党の代表選が行われたが、全然盛り上がらない。
どうせ、安倍が首相に選出されることは決まっているのだから、代表選を年明けにして、議員だけで選ぶのではなく、党員を含めた選挙にするぐらいの決断ができないようでは、再浮上は難しいだろう。
新政権はリスク含みではあるが、とにかく来年の景気回復を期待しよう。