想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

THE VERY BEST OF Continenental Tango (SLPM-1276)

2010-11-14 10:35:55 | インポート

アルフレッド・ハウゼ楽団

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大連で生まれた私は、終戦後の引き揚げまで、父が勤める満鉄の社宅で育った。「アカシアの大連」という本があるが、素晴らしい街であった。

今から思えば、一種の特権階級であったのだろう。恵まれた生活だったようだ。

3歳頃から、蓄音機でレコードを聴いていたようで、「小さな喫茶店」や「マリネラ」のメロディを子供心に覚えている。

「さくら、さくら」の幼児向けのレコードを求めて、連鎖街(大連で最も賑やかな商店街)のレコード店を探し歩いた話は、何度も聞かされたものだ。

終戦後、日本へ引き揚げてきてからの生活では、大連ヤマトホテルの舞踏会で、「奥様お手をどうぞ」の曲にのって、タンゴを踊っている母の姿はとても想い浮かばない。よき時代だったのであろう。

大連の市街図

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