「あほリズム」 (243)

2012-09-04 22:15:23 | アフォリズム(箴言)ではありません



                「あほリズム」


                  (243)


 序列秩序にこだわる儒教思想の下では、既得権益に与る

アンシャン・レジームを絶やすことができない。

 つまり、新しい時代が生まれない。




                  (244)


 何故なら、儒教思想とは、先人の教えを遡って道を求める、

つまり、後ろ向きに歩くことを強いるからだ。我々は過去の道

を確かめながら進むべき道に背を向けて歩いてる。新しい道

が見つけられるわけがない。

 ほら、朝鮮民族を見ろ!彼らは祖先(過去) しか見ようとし

ないではないか。
                 

                   (245)


 従って、彼らは新しいことを学んでもせいぜい模倣することしか

できない。弁証法による発展は儒教道徳 (先人の道) を否定する

ことになるからアウフヘーベン(止揚)できないのだ。



                 (246)


 彼らが創るSF未来小説を一度は読んでみたいものだ。

 彼らは 「人類の」 未来にはまったく関心がない。




                         (247)

 
「すべては始まりに在り」、これこそが儒教思想のすべてである。



                  (248)


 かつて、孫文はこう言った、「中国に於いてはただ家族主義、

宗族主義あるのみで国族主義がない」 と。つまり、宗族主義の

儒教社会では国家意識は育たない。昨今、彼らが過激に愛国

心を訴えるのは、我が国の維新後のように、近代文明によって

宗族社会が破壊され、寄る辺を失った個人主義が縋るべきもの

が国家しか残されていないからではないか。芽生えたばかりの

国家意識は、かつての我が国のように、利己的な国家主義へと

暴走する危険性がないとはいえない。歴史は繰り返すと言うが、

我が国が辿った歴史を、次は我が国ではなく彼国で繰り返される

のかもしれない。過去の仕返しとして。



                   (249)


  儒教思想の説く序列秩序は宗族主義(蛸壺社会)を生み、個人

にとって、宗族は国家に先行するので、儒教文化の下では国家

主義は広まらない。福沢諭吉が「一身独立して一国独立す」と言

ったように、国家主義とは宗族という繋がりを失った個人から生

まれる理念である。昨今の大陸の愛国心ブームは、宗族社会か

ら弾き出された個人が、国家という帰属(アイデンティティー)を求

めて行動しているのだ。




                 (250)


 もう少し我々は相手の立場に立って考えてみてもいいのではな

いか。大陸の人々にとって我が国とは虐げられた「悪の国家」

であったことを、我々は忘れ過ぎていないだろうか。例えば、日本

軍による列強との戦いによって、アジア諸国を欧米の植民地支配

から解放させ独立することができた、などという自分勝手な功績に

話をすり替えるのは、たとえそれが国民を自虐史観から抜け出さ

せ誇りを取り戻させるためであったとしても、事実を隠ぺいしようと

していると疑われるだけで、その罪を免れることにはならないし、

いったいそれが虐げられた国の人々にとって何の償いになるのだ

ろう、否、それどころか尚一層卑怯な言い逃れにしか聞こえないの

ではないだろうか?だって、そんな功績ならヒットラーだって残して

いるのだから。



                (251)


 我が国は、「アジアはひとつ」と呼び掛けながら、近隣の同胞を裏

切った非は認めざるを得ないが、とはいえ、アジアに進出した欧米

列強に抵抗して植民地支配から同胞を解放し、我が国によって主

権を回復したそれらの国々は今や目を見張る成長を成し遂げてい

る。ただ、惜しむらくは、多くの犠牲を払った我が国だけが国土の

一部を米軍に基地として占領され未だに主権を奪われていること

は、何たる歴史の皮肉であるか。

「先生、それって日本だけが未だにアメリカの植民地ってことじゃな

いですか?」

「そうじゃない、我が国は自らの主権で、アメリカにお金を『あげて』

国土を好き勝手に使って頂いてるだけなんだ」

「つまり、ヤクザに衛ってやるからと脅されてビルの一室を占拠され

て、おまけに光熱費や生活費まで集られてるようなもんですよね」

「ま、そうかもしれんが、

「それって、『自虐的』とは言わないんですか?」

アメリカに対して我々が言いなりになっていても、何故か、それを

自虐的と言わないんだ」

「要するに、弱い者ならバカにしてもいいが、強い者には逆らうなっ

てことですね、先生」

「んんーっ、こんな教育でほんとにいいんだろうか・・・






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