「あほリズム」(540)

2019-08-29 06:25:53 | アフォリズム(箴言)ではありません

          「あほリズム」

 

           (540) 

 

  「万物流転」(パンタレイpanta rhei) ヘラクレイトス  

 意:万物は流転する。     

 

 「万物有限」(ギリシャ語?)      ケケロ脱走兵

 意:万物は有限である。 

 

 「永劫回帰説」( Ewig Wiederkehren)    ニーチェ 

 意:無限の時間の中で有限の存在が流転を繰り返すとすれば、

    同じものが永遠に回帰する。               

 

 


ハイデガー著「ニーチェ」Ⅰ、Ⅱ(平凡社) ――⑧――

2019-08-26 10:28:43 | ハイデガー著「ニーチェ」Ⅰ,Ⅱ 細谷貞雄 監訳

    ハイデガー著「ニーチェ」Ⅰ、Ⅱ(平凡社)


             ――⑧――


 ニーチェの思想を、すでに再びではなく四度五度と繰り返してい

るが、ただ私自身のために要約して箇条書きすると、

1、世界とは変遷流転する「生成」である。

2、変遷流転する「生成」の世界では「(絶対不変の)真理とは幻想」

  である。

3、いわゆる存在の本質(真理)を問う《形而上学》的命題は「真理」

  に的中できずにその使命を終える。形而上学的境涯、つまり「何

  であるか」を問うことは意味がない。

4、「真理」に到達できなかった理性はニヒリズムに陥らざるを得

   ない。それでも、形而上学的思惟に拘るのなら死ぬしかない。

5、そこで、ニヒリズムに陥らないようにするためにわれわれは芸

  術を持っている。

6、芸術は生物学的「陶酔」からもたらされる。

7、科学は絶対不変の「真理」からもたらされるので、変遷流転す「

  生成」にはそぐわない。世界とは「生成」であるとすれば、回帰

  再生されない科学技術はやがて破たんする。つまり、近代科学文

  明は「永劫回帰」できないので行き詰って「淘汰」される。

  
                        (つづく)

 


「あほリズム」(538)

2019-08-23 22:15:27 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」

 

          (538)

人生とは、

「虚無」という大海に「幻想」という舟を浮かべて漕ぎ出すが如し、

舟の大小は違っていても、つまりそれぞれの幸不幸は様々でも、そ

の行き着く先は同じ――「死」。

                   ペシミスト ケケロ脱走兵