「安倍元首相の政治信条に対する恨みではない」

2022-07-09 07:56:50 | 従って、本来の「ブログ」

      「安倍元首相の政治信条に対する恨みではない」

 

 そもそも政治家は自らがよって立つ政治信条のためなら我が身を

犠牲にすることさえも厭わないが、ところが凶弾を放った犯人が、

「安倍元首相の政治信条に対する恨みではない」と供述し、そして

「えっ、そっち?」と言いたくなるような的外れな動機だったこと

から、安倍元首相の政治信条は置き去りにされ、屍と共に葬られる

ことなく、思想は実現化を求めて新たな宿主を捜して彷徨っている。

 すぐに思いだしたのは、かつて反戦を訴えていたジョン・レノン

が勘違いしたファンの凶弾に倒れた時と同じような何ともやりきれ

ない虚しさだけが残った。


再「世界限界論」

2022-07-03 13:05:29 | 従って、本来の「ブログ」

        再「世界限界論」

 

 科学技術によってもたらされる地球温暖化が引き起こす異常気象

、世界のグローバル化によって蔓延化するウイルス感染症のパンデ

ミック、さらに化石燃料の枯渇をシミュレーションするかのような

エネルギー危機、そして遂には公然と国土を巡る戦争までもが行な

われている。世界をこのような脅威にさらすことは人間の共謀なし

には起こり得なかった。世界とは終わりのない「同じものの永遠な

る回帰」であるとすれば、明らかに人間だけは回帰できない異なっ

た世界の終わりを望んでいるのかのようだ。しかし、人間とは世界

内存在であるという認識を見失った時、世界の終わりとともに人間

不在の新しい世界が再び始まるにちがいない。 

                    ううーん、「没」か?


「いずれ消滅する日本」

2022-06-12 16:25:21 | 従って、本来の「ブログ」

          「いずれ消滅する日本」


 米・テスラ社CEOのイーロン・マスク氏がツイッター上で「出

生率が死亡率を超えることがない限り、日本はいずれ消滅するだろ

う」と発言したことは当然のことながら我が国でも大きな反響を呼

んだ。ただ日本政府も手を拱(こまね)いているだけではなく様々な

対策を講じているようだが未だ出生率が改善されたとは聞かない。

そもそもこの国の国民の定数が何人までであるべきなのかは決めら

れていないし、有史以来増殖し続けてきた日本人の人口が限られた

領土の下で今日に到って初めて減少に転じたとすれば、それは生物

学的な自然淘汰がもたらす適正人口の限界であると捉えるべきでは

ないだろうか。だとすれば、数字だけを捉えて出生率を高めようと

しても、つまり国がいくら「産めよ増やせよ」を呼び掛けてもうま

くいくはずはない。たとえば少子高齢化の一因とされる科学医療技

術の進歩は、仮に医療技術が不老不死の技術でも発明しない限り心

配はいらない、いくら高齢化が進んだとしても人は必ず死んで逝く

。おそらく出生率の増加は、死亡率の増加によって人口が減少した

あとに産め(埋め)戻されるにちがいない。ただ、もはや今日のよう

な限界に達した日本の人口が更に増殖されることはおそらくないだ

ろう。

 ところで、近代科学がもたらす豊かさは先進諸国では少子化によ

る人口減少問題に悩まされているが、ところが、その一方で科学技

術による医療技術の進歩によって世界人口は増加の一途をたどって

いる。国連が発表した「世界人口推計2019年版」によると世界人口

は現在の77億人から、2050年には97億人、そして、「世界人

口が今世紀末頃、ほぼ110億人でピークに達する可能性があると

結論づけています。」 https://www.unic.or.jp/news_press/info/33789/

 つまり、こと人口問題について言えば、途上諸国は医療技術など

の科学技術の進歩によって死亡率が低下して人口は増加しているに

も係わらず、科学社会である先進諸国ではそれとは反対に少子化に

よる人口減少が進んでいるのは何故だろうか?

 そもそも先進諸国はいずれも科学主義によって構築されている。

そして近代科学を規定するのは我々の理性である。ところが、我々

の理性は科学技術の発達によって確かに一部の生成に関与すること

ができるようになったが、しかし依然として生命そのものを「制作」

することはできない。つまり、理性に規定された近代科学文明社会

は様々な社会秩序を規定しても、唯一生命の誕生という生成の仕組

みを規定することまではできない。つまり、先進諸国が出生率を思

い通りに規定できないのは、生命の誕生は理性が規定できない生成

から派生する本能に依存しているからである。そして、それとは反

対に途上諸国は出生率も死亡率も生成から派生する本能に委ねられ

ている。そもそも全ての動物が規定されている本能は自らの子孫を

できる限り多く残すために、つまり出生率を高めるためだけに生き

ている。増殖は動物の本能である。こうして、理性に委ねる先進諸

国と本能に委ねる途上諸国の違いが出生率の違いとして現われる。

つまり、出生率をそれぞれの理性に委ねる限り回復することはない

だろう。もしもあるとすれば、不謹慎だが唯一、戦争によって多く

の命が亡くなった時に違いない。戦後の団塊の世代はそうやって産

められた。


「超国家主義(スープラ・ナショナリズム)」のおわりの改稿

2022-03-23 05:56:38 | 従って、本来の「ブログ」

「超国家主義(スープラ・ナショナリズム)」のおわりの改稿

 

 かつて世界では封建社会から近代社会への過度期に世界中で幾度

も無益な戦争が繰り返された。たとえば、我が国だけを見ても26

0年余り続いた徳川幕府が大政を朝廷に奉還して明治新政府が誕生

するまでの転換期には幕藩体制の存続を望む佐幕派と倒幕を迫る勤

皇派と間で武力対立が繰り返された。しかし、如何に現(旧)体制が

保守回帰を望んだとしても、熱力学の第二法則「エントロピー増大

の法則」に従えば、「その核心は熱は熱い物体から冷たい物体にし

か移らず、決して逆は生じない」とすれば、近代科学技術がもたら

したIT化の熱い熱は冷たい国家主義体制を融かすのに猶予を与え

ないだろう。これを現状の世界情勢に当て嵌めれば、国家主義者プ

ーチン大統領はかつてのソビエト連邦体制へ回帰しようとして情報

つまりSNS(Social networking service)を統制しようとするが、一

方のウクライナ政府は武力侵攻の現状を包み隠さずに情報化するこ

とによって、「エントロピーが増大した」情報に接したウクライナ国

民は、決して「古き悪しき時代」への回帰を望まないだろう。だとす

れば、ロシア国家主義体制はIT化社会によって崩壊するしかない。

ただ、これは単にロシアだけの問題ではなく、国家主義を保守する中

国、最も深刻なアメリカ、そして日本にも及ぶことは避けられないと

思う。重要なことは、それが事実だとすれば、第三次世界大戦の開戦

は避けられないのではないだろうか?だって、中国もアメリカも国家

主義体制の転換を迫られるとすれば、無血で収まるはずがない。私の

結論はそれだ、第三次世界大戦は避けられない!

 では、大戦後の世界は如何なる世界であるか、それこそがボーダー

レス世界、「超国家主義(スープラ・ナショナリズム)」である。

             あかん、また酔ったので(つづく)

 


「超国家主義(スープラ・ナショナリズム)」のおわり

2022-03-22 08:06:05 | 従って、本来の「ブログ」

「超国家主義(スープラ・ナショナリズム)」のおわり

 

 かつて世界では封建社会から近代社会への過度期に世界中で幾度

も無益な戦争が繰り返された。たとえば、我が国だけを見ても26

0年余り続いた徳川政権が朝廷へ大政を奉還して明治新政府が誕生

するまでの体制転換期には旧体制に依存する藩士たちと官軍の武力

闘争が繰り返された。

              イカン、時間じゃ、で、(つづく)