「広島県三次市 尾関山公園」

2019-04-11 14:04:59 | 従って、本来の「ブログ」

             「広島県三次市 尾関山公園」

 

 そもそもは文章だけを投稿しようと思っていたが、たまたま写真を撮ら

なければならなくなったので、ついでに近所の桜の名所「尾関山公園」の

写真を投稿します。

      

ここには、あの忠臣蔵の赤穂藩主浅野長矩に嫁いだ三次藩主浅野長冶の娘

阿久里(あぐり)姫の像が立っています。浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)

は殿中にて刃傷沙汰を起こして即日切腹を命じられました。

 浅野内匠頭の辞世の句は、

風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとかせん

満開の桜が散る頃でした。尾関山が桜の名所であるというのは何か因縁を

感じずには居られません。彼女は夫の死後、落飾して瑤泉院(ようぜんいん

)と称し、享年41歳で三次浅野家下屋敷で死去しました。

この日は月曜日だったので、花見客は見かけなかったが、前日の祭りの

あとの名残りは感じられました。

「三次」は(みよし)と読み、三次市は中国山地の山間の三次盆地にありま

す。三次の謂れは諸説ありますが、そのうちの一つに河川の集まる地とい

う意味の「水寄(みよせ)」が訛ったとする説がありますが、ただ、それが

どうして「次」の字を充てるようになったのかの説明にはなっていません

。写真の左から流れる馬洗川に西城川が合流して右から流れる江の川(ごう

のがわ)と3本の川がまとまった江の川は日本海へ流れます。三つの川が合

流するたもとに架かる橋は「巴橋」と言います。写真の左にまっすぐに走

る線路は去年廃線になった三江線です。線路は尾関山の下をトンネルが貫

 通していて、江の川に沿って島根県の江津

 まで100キロ余り繋がっていました。

 尾関山の向かいには浅野家の菩提寺鳳源寺

 があります。

    

瑤泉院を供養した五輪の遺髪塔がある鳳源寺

大石内蔵助手植えの枝垂れ桜   ここにも阿久里姫の像が

       

赤穂浪士47人の出立の姿を模した木像を安置する義士堂

 

三次では毎年12月に義士祭が行われる。陣羽織で義士に扮した有志が

義士堂前で法要を営む。

                             (おわり)



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