「遂に世界が壊れ始めた」(7)

2023-01-07 05:43:51 | 「ついに世界が壊れ始めた」

              「遂に世界が壊れ始めた」

 

                    (7)

 わが国では年末年始にかけて寒波の襲来に見舞われて降雪による積雪がも

たらす障害に苦しめられ、「あれっ、地球温暖化はどうしたの?」とさえ思

ってしまったが、ところが、ヨーロッパでは日本とは反対にこの時期として

は異常な熱波の襲来がもたらす暖冬に不安を感じていると伝えている。 

「"異例の暖冬"スペインではビーチが賑わい、スキー場はピンチ 中東では大 
 雨被害」

 


「遂に世界が壊れ始めた」(5)

2022-10-23 17:00:48 | 「ついに世界が壊れ始めた」

          「遂に世界が壊れ始めた」

 

              (5)

     

通信社ロイターが伝えるところによると、英国では生活費高騰の為に仕方な

く売春に走る女性が増えている、らしい。[https://jp.reuters.com/article/britain-economy-women-idJPKBN2RG0GN]

以下はその記事の全文。

 

        *       *         *

[ロンドン 18日 トムソン・ロイター財団] - オンラインでのセックスワーカーとして働くマーサさん(29)は、英国の生活費危機のために収入が減りつつあるという。生活費の急騰で売春に走る女性が増え、競争が激化していることが一因だ。

身元を伏せるため仮名を条件に取材に応じたマーサさんは「誰もが稼ぐのに必死で、少ない対価で多くのサービスを提供するようになっている」と語る。

「家計がさらに苦しくなれば、状況はさらに悪化すると心配している」とマーサさん。ここ数カ月で、収入は以前の1日250ポンド(約4万2000円)から150ポンドに減ったという。

マーサさんは昨年、人員整理で解雇された後にこの仕事を始めた。その後、小売業で販売アシスタントの仕事にも就いたが、出産に備えて貯金をしており、生活費が高くなった分を賄うために副収入が必要なのだと語る。

英国各地の慈善団体やセックスワーカーによる労働組合は、今年に入って性風俗業を開始・再開する人が増えていると報告している。同国では消費者物価指数(CPI)の上昇率が、主要7カ国(G7)で最高の前年比約10%に達するためだ。

売春の非犯罪化を掲げて活動する現・元セックスワーカーのネットワーク、英売春婦組合(ECP)では、6月に性風俗業を始めるための支援を求める相談者が30%も急増した。また慈善団体「ビヨンド・ザ・ストリーツ」によれば、性風俗業を再開・拡大する女性は増えているという。

女性セックスワーカーを支援する慈善団体「マンチェスター・アクション・オン・ストリート・ヘルス(MASH)」では、2021年12月から2022年4月にかけて新規の支援利用者が100人を超えた。四半期としては4年ぶり最多の数字だ。

性風俗業への参入者が増える一方、利用者の財布のひもが固くなればなるほど、従事者が不本意なサービスの提供を強いられる、あるいはより大きなリスクを取らざるを得なくなる恐れがあると支援活動家らは警告する。

「生活が苦しくなるほど、いつもならやりたくもないサービスを提供することになる」と、ECPの広報担当者ローラ・ワトソン氏は語る。

 

お金のための性行為は英国では合法だが、支援団体は、売春業への勧誘や手助けを禁じる法律によってセックスワーカーへの支援が阻害されており、性風俗業を始める人々をかえって危険にさらす可能性があると語る。

「誰にも相談することなく、初めて性風俗業に就くことになる――そのことが安全に及ぼす影響を強く懸念している」とワトソン氏は語る。

<副業としての性風俗業>

英国は世界第5位の経済大国だが、食料・エネルギー価格の上昇率は引き続き賃金上昇率を上回っており、今年の春、国内労働者の実質賃金の下落幅は2001年以降で最大となった。やむなく副業を探すようになった労働者は多い。

保険会社ロイヤル・ロンドンが最近行った調査によれば、英国では500万人以上の労働者が、高騰する生活費を賄うため副業を始めたという。

その中には性風俗業を選ぶ人もいる。就業時間が柔軟である上、一時的にせよ定期的にせよ、手っ取り早く副収入が得られるという魅力があるからだ。

ECPのワトソン氏は「多くの女性は他に仕事があるか失業手当の給付を受けており、収入を増やそうとしている」と語る。

「何とか最低限の生活費を賄おうと、街頭に立つ女性もいるだろう」とワトソン氏は言い、ECPネットワークの約70%は母親だと言葉を添えた。

 

慈善団体「ヤング・ウィメンズ・トラスト」の調査では、生活費危機による影響は男性よりも女性の方が深刻であることが判明している。シングルマザーの約半数が過去1年のうちに食料品や生活必需品を購入できない状況を経験しており、若い母親の10人に3人は、子どもに食べさせるために自分の食事を抜いたことがあるという。

同団体のクレア・レインドープ最高経営責任者は、低料金の保育サービスや、いつもの仕事で残業を増やして収入増を図れるような就業機会に恵まれている女性は多くないと語る。

だが、ヨーク大学ビジネス社会学部の博士研究員であるテス・ハーマン氏によれば、性風俗業では労働者保護が手薄であり、インフレでもサービス対価を引き上げることは困難だという。

「公共料金も食料品も値上がりするが、賃金の多くは横ばいだ。不安定な職種やギグ・エコノミー(単発請負型経済)では特にそれが顕著だ」と同氏は分析する。

<低下する交渉力>

マーサさんは、デジタルコンテンツのサブスクリプション(サブスク、定額制)サービス、アダルトサイト、そしてツイッターで直接連絡してくる顧客向けに、成人向けコンテンツを制作している。

報道によれば、オンラインのセックスワーカーに顧客から支払われる金額は減少している。顧客からの支払いとしてはサブスク料金やペイ・パー・ビュー方式での支払いのほかに、直接依頼したコンテンツの対価をセックスワーカーに払う、あるいはチップを与えるといった形がある。

サブスクサービスでの成人向けコンテンツ制作者の中には、最近2カ月で収入が30%減少したという声もある。他方で、このサービスの透明性に関する報告書によれば、制作者用アカウントの申請は今年9月、前年比で20万件近く増加したという。

 

労働組合「ユナイテッド・セックスワーカーズ」の広報担当者オードリー・カラドンナ氏は「パイが小さくなっているのに、取り合う労働者が増えれば、顧客に対する労働者側の交渉力は大幅に低下する」と語る。

性風俗業を始める人が直面するリスクについて、カラドンナ氏の見方はワトソン氏の懸念と同じだ。オンライン性風俗業の規制に向けた2つの新たな措置により、経験の浅いセックスワーカーがリスクの大きい仕事に向かうことになりかねないと同氏は指摘する。

1つは、決済事業者である米マスターカードが昨年、アダルトサイトに関するポリシーを厳格化したこと。もう1つは、英国のオンライン安全法案が、ウェブサイトから性的な広告を締め出す方向に動いていることだ。

カラドンナ氏によると「売春行為で知られる地域で働く人が増えれば警察と接触する機会が増えるため、もっと孤立した地域で働かざるを得なくなる。そうなれば、支援から遠ざかる分だけ、危険性ははるかに高まる」という。

こうした懸念はあるものの、困難な状況下、性風俗業のおかげで経済的な安定が得られたとマーサさんは語る。

「この仕事がなければ切り抜けられないと思う」

(Beatrice Tridimas記者 翻訳:エァクレーレン)

 

        *        *          *

 

 かつて世界恐慌の影響を受けたわが国の昭和恐慌でも、その被害が

最も大きかったのが農村で「昭和農業恐慌」とまで呼ばれ、「欠食児童や

子の身売りが深刻な問題となった。」

こうして秩序が崩壊した社会は新たな秩序を立て直そうとしてより厳格な序

列社会を構築しようとする。つまり国家主義の台頭である。そして国家主義

の台頭は対立国との関係を悪化させる。世界恐慌のあと間もなくして燻って

いた領土を巡る国家間の対立が激化して、第二次世界大戦が勃発した。かつ

て領土を失っても宗教アイデンティの繋がりだけで国家を創設したユダヤ人

社会もイスラエルという領土なしには建国することはできなかった。つま

り、いかなる国家も領土なしには築けない。国民の生活を国家が保障し、国

家は領土なしには存在し得ないとすれば、領土を奪

われることは生活を奪われることに他ならない。有史以来人間が行なってき

たことは将に領地を得るために戦争を繰り返してきたのだ。果たし

て現代の我々は領地を巡る戦争を繰り返さない新しい世界観を築けたのだろ

うか?

 ここでもう一度ニーチェが「永劫回帰説」を説いた根拠を取り上げれば、

「無限の時間の中で有限の存在が流転を繰り返すとすれば、同じものが永遠

に回帰する」

ふたたび、否、三度世界大戦が起こらないことを願うばかりだが。


「ついに世界が壊れ始めた」(5)

2022-09-06 06:04:09 | 「ついに世界が壊れ始めた」

           「ついに世界が壊れ始めた」(5)

 

BBCニュースが伝えるところによると、イタリア南部で48.8度を観測して、これは欧州での観測史上最高気温になるそうです。[https://www.bbc.com/japanese/58182354]

さらに、こんな記事も

欧州熱波で生態系に影響 人気のムール貝が不漁の危機

 

前にも記しましたが、この夏の世界的な地球温暖化は、農作物にとっては水

不足、高温障害による成長不良、そして害虫被害などなど、秋の収穫期に深

刻な結果をもたらすかもしれません。否、もうすでに不作のニュースも聴こ

えています。当然のことながら、無くてはならない食料品の不足は経済不安

を引き起こし、何故なら貨幣価値が暴落して、ハイパーインフレ、

つまり経済恐慌へと向かう可能性さ

えも否定できません。実はこの筋書きは、今よりほぼ百年前の1929年1

0月24日の

木曜日にニューヨーク株式市場で起こった、所謂「暗黒の木曜日」と呼ばれ

る世界恐慌の時代を再現しているに過ぎません。もちろん、そうならないこ

とを願ってですが、ニーチェに心酔する私とすれば、世界とは「同じものの

永遠なる回帰」であるという説に従うなら、つまり時間は無限で、ところ

が存在は有限であるなら、同じことは永遠に繰り返えされる、というニーチ

ェの説に従えば、世界は再び経済恐慌を経て、世界大戦へと向かうのではな

いかと怖れています。であるとするなら、ロシアによるウクライナ侵攻

は第三次世界大戦の序章であると思えなくもありません。何よりも、ロシア

軍によるウクライナ南部ザポロジエ原発への攻撃は、EUにとって

みればれば、未来に亘って放射能汚染の恐怖に脅えなければならない脅威で

しかありません。これは世界を破滅へと向かわせる攻撃以外の何ものでもあ

りません。ロシア軍による核施設攻撃は、かつて第二次世界大戦でアメリカ

軍が日本への原爆投下を正当化するために語った論理とまったく同じです。

つまり、「兵士の命を守るためにはそうするしかなかった」

私は、ロシア軍によるウクライナ侵攻を聴いた時に、遂に第三次世界大戦の

火蓋が切られたと思いましたが、もちろん、まだそれが間違いだったとも言

い切れませんが、いまや世界は地球温暖化がもたらす食糧危機、さらには

エネルギー危機、そして原発破壊による放射能危機、それらは何れも国家を

越えた世界規模の危機シナリオを目の当たりにしています。どれも一国のガ

バナンスではどうにもならない危機であるのに、競い合ってる場合なのでし

ょうか?

 


「ついに世界が壊れ始めた」(4)

2022-08-24 05:35:26 | 「ついに世界が壊れ始めた」

                                              「ついに世界が壊れ始めた」

 

 

                                                                (4)

 

地球温暖化がもたらす最大の脅威は、農作物の不作によって起こる食糧危、

つまり「飢饉」である。

 以下のニュースは、すでに農作物の不作が伝えられているが、

地球温暖化は何も日本だけの事象ではないので、前回の記事

でも、すでに世界中から不作の予測が伝えられていると載せた。

 

地球温暖化、農作物70品目に深刻なダメージ 品質低下や収穫量減少 コメ、野菜、果物、豆類…食卓が脅かされる(47NEWS) - Yahoo!ニュース

 

農作物に限らず、多くの動物たちの生存を担っているのが植物である。

植物が育たない世界は動物たちのいない世界である。温暖化がもたらす植物

への影響は、なにも人間だけに限らず、全ての動物たちにとって

も生存の危機である。


 「ついに世界が壊れ始めた」(3)

2022-08-13 13:46:59 | 「ついに世界が壊れ始めた」

  「ついに世界が壊れ始めた」(3)

 

 ニュースが伝えるところによると、わが国だけではなく、世界中で干ばつ

や洪水の災害が相次いでいるという。

 

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干ばつ、世界で相次ぐ 農業への打撃が食糧供給リスクに(写真=ロイター)

 

【サンパウロ=外山尚之】世界各地で異常気象が頻発している。米国では大型ハリケーンが南部を襲い、ロッキー山脈の西側では干ばつが続く。渇水が深刻なブラジルでは穀物の収穫量予測を下方修正するなど農業への影響も出ている。豪雨被害に伴う欧州での収穫減やアフリカの水不足による不作も伝えられる。気候変動がもたらす自然災害が、世界の食糧供給のリスク要因となる。

米内務省開拓局は8月16日、主要河川の一つであるコロラド川の水不足を宣言し、流域のダムで2022年1月から取水制限を始めると発表した。冬場の降雪量が減少しており、水系全体の総貯水率は1年前の49%から40%に低下。フーバーダムの貯水率は1936年の完成以来、最も低い水準だという。

 

さらに

 

イングランドに干ばつ宣言 英、76年以降で最も乾燥(共同通信) - Yahoo!ニュース

 【ロンドン共同】英政府は12日、熱波と少雨に伴う水不足からイングランドの一部地域に「干ばつ」を宣言した。英気象庁によると、イングランドでは7月の降水量が1935年以来最も少なく、河川の水位が低下。英メディアによると、76年以降で最も乾燥した上半期となった地域もあった。  環境・食料・農村省などからなる「国家干ばつグループ」が12日、降雨量や河川流量などのデータを基に、イングランドの南部や東部などを「干ばつ状態」に位置付けることを決めた。干ばつ宣言により、庭の水やりや洗車など屋外での水の利用を制限する規制「ホースパイプ禁止」が導入される可能性がある。