(菅)話放題⑨

2010-08-29 16:05:42 | 「(菅)話放題」
                  (菅)話放題⑨


 【モスクワ時事】民主党の鳩山由紀夫前首相は27日、党代表選に

関連して「小沢さんに民主党に加わっていただき、政権交代が成し遂

げられた。私を首相にまで導いていただいた。恩返しをすべきだと思

っている」と述べ、小沢一郎前幹事長を支持する立場を重ねて示した。

滞在先のモスクワで記者団に語った。

 鳩山氏はまた「国難とも言えるときで小沢さんのパワーが今まで以

上に必要だ」と指摘した。鳩山氏は29日帰国する。【時事通信社】

http://news.livedoor.com/article/detail/4973389/ 


         ************


「 私を首相にまで導いていただいた。恩返しをすべきだと思って

いる」だと。一億二千万人の暮らしを預かる国政をいったい何だと

思っているのか!個人的な恩返しをする為に国政を利用するなっ!

まったく国民はいい迷惑だ!小沢氏への恩返しをする為に彼を支持

するというなら、土建屋が仕事を貰ったお礼に献金する利益供与と

同じじゃないか。そもそもあなたを首相に選んだのは小沢氏なのか?

国民に選ばれたのではなかったのか。「 私を首相にまで導いてい

ただいた」だとか「恩返しをすべきだ」とかまるで戦国大名の言葉

を聞いているようだ。これが民主主義か?いったいあなたの党の名

前は何だっけ?恥ずかしくも「民主党」と名乗る限りは国民へ恩返

ししろっ!「政権交代が成し遂げられた」と言ったが、それってあ

なたにとって目的なの、手段じゃなかったの?まるで天下を獲った

ような心算かもしれないが時代錯誤も甚だしい。政治家は政事(まつ

りごと)を行うことが本分ではないのか?「首相にまで導いていただ

いて」一体あなたは何を行ったのか?あなたを「首相にまで導い」

たのが小沢氏ならば、鳩山「無為」政権の責任の一端は小沢氏にも

あることになる。政治を施(ほどこ)しとしか思っていない民主主義

を全く理解してない者同士に国政を任せられるかっ!

 政権を弄ぶのもいい加減にしろ!


( あまりにも主権者を無視した発言で腹が立ってしかたなかった

のでどうしても言っておきたかった。)



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「あほリズム」43~48

2010-08-25 17:01:43 | アフォリズム(箴言)ではありません
            「あほリズム」



             (43)


「言(想)不一致」

想いは言葉に換えて人に伝えると忽ちに腐り始める。

人は苦しむ者を見ても「可哀想に」と口に出すことで無為を贖い、

そして、忘れる。


             (44)


「必ず幸せにするなんて言えないよ」

「どうして?」

「だって明日のことなんてどうなるか解からないじゃないか」

「そんなこと聞いてるんじゃない!あなたがどう想っているのか聞き

たいのよ」

「君のことは愛してる、ただ、幸せに出来るかどうかは解からない」

「分かったわ。もう別れましょう」

彼等はそれぞれの小脳と大脳という異なった脳で語り合っている。




             (45)

かつての日本人は「愛している」などと恋人に告げることはなかっ

た。そもそも愛情とは親子関係から生ずる。親子は「愛している」

などと一々口に出さなくても分かり合えた。それどころか想いは言

葉にして伝えると忽ち腐臭を放ち始める。だから、かつての日本人

は軽々しく想いを言葉に換えることを慎んだ。ところが昨今は、や

れ「国を愛そう」だの「親を尊敬しよう」などと、日本人の心情に

そぐわない言葉が、こともあろうに旧き良き日本の文化を守ろうと

訴える人々の口から叫ばれることに違和感を覚える。彼等は本当に

日本人の心情を理解しているのだろうか?ことさら愛国心や道徳を

言葉にして説く人々の想いが逆に訝しく思えてくる。我々は「国を

愛しています」「親を尊敬しています」と決して口には出さない、

何故なら(国を愛し、親を尊敬している)からだ。



          


            (46)


そもそも愛や想いといった心情を恥ずかしげもなく言葉にすること

こそ外来文化に毒された者の発想である。ことさら彼等が口にする

「愛国心」や「郷土愛」という言葉が、想いを抱く者にとってどれ

程鼻白む言葉であることか。



              (47)


 人の想いというのは時間と共に移り変わるが、吐いた言葉

は想いと共に変わってはくれない。



             (48)


「この国が嫌いだ!」

そう言ったとしても愛国者であり得る。

「この国を愛している!」

そう言ったからといって愛国者とは限らない。


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「あほリズム」41~42

2010-08-25 00:52:10 | アフォリズム(箴言)ではありません
          



           「あほリズム」


              (41)


「ほらっ、人間って感情の動物って言うじゃない」

「それは違う!人間は感情を克服する動物なんだ!」

              (42)


景気を良くする為には消費を増やさなければならない。それには

消費者の所得を増やさなければならない。

ところが、いくら財政緩和しても、その多くは企業に貯め込ま

れ、そこで働く従業員(消費者)の所得に全く反映されず、経済

循環が滞り消費者の所得を増やすことになっていない。企業が

空前の利益を上げている一方で、そこで働くパートやアルバイ

ト達はいくら多忙になってもそれに見合った報酬を得ることな
 
く時給千円足らずの使い捨て雇用のままだ。会社がいくら儲か

っても従業員たちは冷めたままの「マックジョブ」と揶揄され

る所以である。経済政策の効果が上がらない原因は企業優遇の

雇用政策にある。いったい労働組合は何をしているんだ?

「それがぁ、支持する政権政党の政局に奔走してるようです」


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「あほリズム」34~40

2010-08-05 23:17:17 | アフォリズム(箴言)ではありません
            「あほリズム」


             (34)

     「カネカネカネ」 そのひぐらしの 今朝の声


             (35)


 例えば、優れた政治家が現れて、閉塞した今の日本社会を、経済

を建て直し、国際社会での日本の地位を高めて、その手腕によって

日本が見直されるようなことがあったとしても、いずれ大衆と乖離

して理解されず、遂には島流しにされるか、或は彼が大衆を見限り

独裁者になることだろう。

 つまり、何れにしろ大衆を越える政治家は現れない。


             (36)


 子供の頃、昆虫取りに夢中になって、狙っていた昆虫を捕獲した

時の歓びは飛び上がらんばかりだったが、程なくその昆虫が動かな

くなり哀れな屍骸となって転がっているのを見ると、いったいあの

歓びは何だったのかと、歓んだ分だけ心が痛んだ。人の歓びは何時

も一時ですぐに動かなくなり、我々は思い出の屍骸に囲まれて生き

ている。


             (37)

 民主主義は失敗する。確かにその通りでしょう。しかし独裁主義

による失敗よりはましではないか。それを我々は失敗から学んだ。



             (38)

 ものの価値はものにはない。総ての価値は我々の気紛れな欲望か

ら生れる。ところが我々の欲望はものを手に入れた途端に消え失せ

てしまう。だから我々は何時まで経ってもものの価値が解からない

のだ。

 
             (39)

 経済が成長できないのにはそれなりの理由がある。もう欲しいも

のなどないのだ。否、将来不安のため金だけは欲しい。そんな時代

に消費が増えるわけが無い。だから庶民の多くは安売り大歓迎、デ

フレ結構なのだ。すでに我々は山を降り始めているのだ、登った時

に捨てたゴミを回収しながら。


                 (40)


 我々がゴミを拾い集めながら降りていると、中国を始め新興国の

人々が楽しそうに歌を唄いながら、ゴミを撒き散らして登ってくるで

はないか。