「Peace Culture Village」

2017-05-06 18:36:14 | 従って、本来の「ブログ」

 

     「Peace Culture Village」


 先ごろ縁あって広島県三次市甲奴町の「Peace Culture Village」を

訪れました。そこは、2007年から外国人としては初めて公益財団法

人広島平和文化センターの理事長をされていたスティーブン・リーパー

氏が2013年に退任後に移住して今年3月に特定非営利活動法人を立

ち上げて、その日はサポーターや近隣住民を招いてのパーティーが催さ

れました。その案内(全文)によると、「当法人の創業者スティーブン・

リーパーは、広島平和記念資料館の管理や平和首長会議の企画を行う公

益財団法人(Hroshima Peace Culture Foudation)の理事長に、2

007年当時外国人として初めて就任しました。広島は平和記念都市と

して戦争や原子爆弾の悲惨さ、そして平和の確立を世界に訴え続けてき

ました。一方でその平和とはどのようなもので、どのように実現するこ

とができるかを発信していないことに彼は気が付きました。

 2013年に理事長を退職後、平和の具体的なモデルを他者との奪い合

いを必要としない、自然と調和した持続可能な農作を中心とした自給自

足の生活―昔ながらの農村の暮らし―だと捉え、広島県北部の山間地域

にある三次市甲奴町という人口2,400人ほどの小さな農村に移住。

2015年4月より任意団体平和文化村として事務所兼職員宅の古民家

の再生や田畑の開墾などをはじめ、4名の職員とともに2017年に特

定非営利活動法人Peace Culture Villageを立ち上げました。

 国籍、人種、宗教や文化を超えた職員が構成するコミュニティーを、

対話中心の紛争解決手法を元に運営するとともに、無農薬無化学肥料で

の稲作、野菜や果樹の栽培、養鶏などを通じた食の自給、薪やその他再

生可能資源によるエネルギーの自給を目指した生活を一つずつ築いてい

ます。自らの実践を軸に、かつて日本中に存在していた里山の暮らしが

平和に繋がるというメッセージと具体的な技術や方法を発信していきま

す。」とあります。

 なるほど彼らが住居する家屋は日本の山間の何処にでも点在している

昔からの民家で、しかしその多くはすでに空き家になってしまってい

る。一通り敷地の中を案内されて、日本人の私には親しんだ住まいだ

ったので改めて驚くようなことはなかったが、その後リーパーさんと

の会話の中で彼が自然農法の福岡正信に触れられたことに驚いた。彼

は「The One Straw Revorution」と言ったが、すでに福岡正信の著

書「わら一本の革命」は英訳されて世界中で読まれていた。私は気に

なっていた電気のことを訊ねると、彼は知人から、傍を流れ下る渓流

から生活に必要な電気くらいは充分に発電で出来ると聞いたと言った。

その時、私はこのブログで初めて書いた自身の小説「パソコンを持っ

て街を棄てろ!」を思い出さずには居れなかった。

「なんだ!『パソ街!』そのものじゃん」

                         (おわり)