「野球なんか一人で出来るんや」

2019-10-29 07:31:51 | 従って、本来の「ブログ」

          「野球なんか一人で出来るんや」

 

 近頃はアスリートがインタビューでファンに対してやたらと「応援

よろしくお願いします」と応援を乞うが、ファンは何も選手たちを応

援するために金を払ってゲームを観に行くわけではない、日常では体

験できない感動を求めて観戦するのだ。選手たちはその期待に応える

ことによってファンから応援される。少なくとも勝敗を競うアスリー

トがまずファンに応援を求めるのは何か違和感がある。

 かつてプロ野球の試合で阪神タイガースのエースだった江夏豊投手

は、ノ―ヒットノーラン(ヒットを打たれないこと)のまま延長戦に入

って、自分のバットでサヨナラホームランを打って記録を達成させた

ことがあった。試合後の記者とのインタビューで彼は「野球なんか一

人で出来るんや」と吐いた。決して「応援よろしく」とは言わなかっ

た。それでも阪神ファンは彼の偉業に魅せられて応援せずにはいられ

なかった。つまり、彼は自らのプレーで阪神ファンに感動を与え、「

彼がファンを応援した」のだ。

 (それにしても観客が少ない) 

 

阪神タイガース 江夏豊、延長11回ノーヒット・ノーラン達成 自らサヨナラホームラン

 

[参考:ウィキペディア《江夏豊>ノーヒットノーラン》より]
1973年8月30日の中日ドラゴンズ戦では、史上59回目となるノーヒ
ットノーランを達成。この試合で江夏は松本幸行と延長まで投げ合
い、11回裏に松本からの初球をライト側ラッキーゾーンに運び「自
らサヨナラホームランを放つ」(同年2号)という劇的な形で、日本
プロ野球史上初の延長戦ノーヒットノーランを達成した。2015年現
在、日本プロ野球で延長戦ノーヒットノーランを達成しているのは
江夏だけである。
 この試合の後、江夏のコメントが「野球は一人でもできる」と歪
曲されて報道され物議を醸したが、自身はこれについて一切の否定
をせず、それが非難に拍車をかけるかたちになった。

 


「あほリズム」 (599)

2019-10-28 01:25:06 | アフォリズム(箴言)ではありません

           「あほリズム」

 

            (599)

 

 かつてアメリカを始めとする西欧社会は、人々が生活するための

様々な《束縛から自由になるため》に科学技術を発展させたが、と

ころが今や中国では、人々の《自由を束縛するため》にその科学技

術が使われている。  


「あほリズム」(601)

2019-10-28 00:42:27 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」


          (600)

 

 我々は、いずれ間違いなく訪れる環境破壊による滅亡を遁れるた

めに自然へ回帰して生きるよりも、今の近代的な生活を失うことの

方を厭う。


          (601)

 

「明るく素晴らしい未来を夢見るとても幸福な若い女の子」グレタ

・トゥーンベリさんの訴えに対して批判的な「わかっちゃいるけど

やめられない」 大人たちは、あなたたちにも可愛い子供や孫がいる

なら、彼女の言葉をあなたの子供や孫の言葉として聞かなければな

らない。本当に彼女の訴えは間違いだと言えますか?あなたたちは

自分の子や孫たちに地球温暖化問題は大したことではないと説明で

きますか?あなたたちの批判はせいぜいが彼女も温室効果ガスを生

む生活を享受したということでしかない。あななたちの批判は彼女

のこれまでのことでしかないが、彼女が訴えているのはこれからの

ことである。

 

           (602)

 

 地球温暖化の危機を訴える16歳の少女が、それをフェイクだと一

蹴する大国の大統領と接近した写真を特ダネとして記事にしようとす

るマスコミの他人事のような無関心さ情けなくなる。

 

 


「あほリズム」(599)

2019-10-27 23:31:20 | アフォリズム(箴言)ではありません

           「あほリズム」

 

            (599)

 

 かつてアメリカを始めとする西欧社会は、人々が生活するための

様々な束縛から《自由になるため》に科学技術を発展させたが、と

ころが今や中国では、人々の《自由を束縛するため》にその科学技

術が使われている。

 

            (600)

 

 我々は、いずれ間違いなく訪れる環境破壊による滅亡を遁れるた

めに自然へ回帰して生きるよりも、今の近代的な生活を失うことの

方を厭う。

 

             

 


「あほリズム」(598)

2019-10-27 11:23:56 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」

 

          (598)

 

 すべての生命体は開放系の中でしか生きられない。それは、外部

からエネルギーを摂取して老廃物を排泄しなければ生命を維持でき

ないからだ。閉鎖系、つまり密室の中ではやがてエネルギーの摂取

を持続することができなくなり、何よりも自然環境から隔離された

密室では排泄物やゴミを再生させることができない。これまで我々

の社会は自然環境から隔離した部屋で快適な生活を送ってきたが、

すでに部屋から捨てられた再生されないゴミは部屋の外部を埋め尽

くし、生存環境としての開放系の世界を汚染している。それは例え

ば、ゴミを捨てようとしてドアを開けると、かつて捨てたゴミが部

屋の中に舞い戻ってくるようなものだ。我々はこの事実に閉鎖的に

なる限り開放系の自然を取り戻すことはできないだろう。自然環境

にそぐわない近代文明と人口爆発によって人工物質の消費量が爆発

的に増大して循環再生が滞り、《ゴミの星》と化した地球は、我々

にとっての開放系の世界を間もなく閉じて、《生命の星》は閉鎖系

へと移り変わろうとしている。

 「プラスチックゴミ問題 海 画像」の画像検索結果

「スペースデブリ」      ハワイの海岸に打ち寄せるプラスチックごみ
(Wikipediaより)       (WWFジャパンの画像より)