「ザックばらん」―②
ザックジャパンの敗因は、これはマスメディアでもあまり取り上
げられていませんが、雨によって水が浮いたピッチコンディション
ではなかったかと思う。以前にも記したことがあったのですが(当
ブログ「ザックジャパン対ヨルダン」)、2013年3月26日のアウ
ェーでのヨルダン戦は、引き分けでもW杯出場が決まる試合だっ
たが1-2で負けてしまった。それに先立つホームの試合では6
-0で圧勝した相手だったにもかかわらず。その時私は、アンマ
ンの競技場のピッチコンディションの悪さが原因ではないかと記
しました。パスを繋いでいくサッカーはピッチ状態に大きく左右され
る。アンマンでの対ヨルダン戦は雨こそ降らなかったがピッチは最
悪だった。パスが思い通りに繋がらずに簡単に相手にボールを奪
われて、縦パス一本で反撃され失点した。細かいパスを繋いでいく
日本チームは自分たちのサッカーが出来なかった。今回のコートジ
ボアール戦でもコントロールミスやパスミスが多かった。一方のコー
トジボアールの得点は2点ともヘディングシュートだった。水の浮い
たピッチではグラウンダーのボールは水の抵抗を受けて思い通りに
扱えないしまた転がらない。パスをもらう選手が中途半端なパスを取
りに行くシーンが目立った。そんな状況の中で細かなパスを繋いで行
くと消耗もはげしい。当ブログ「ザックジャパン対ヨルダン」でも記しま
したが、状況に応じて戦術を変えなければならなかったのに、たとえ
ばロングボールを多用するとか、ところが「『自分たちのサッカーをす
ること』が出来ないピッチコンディションにも拘らず、『自分たちのサッ
カーをすること』に拘った」(当ブログ「ザックジャパン対ヨルダン」より)
去年のアウェーでのヨルダン戦の蹉跌をまたしても繰り返してしまった。
(おわり)