「あほリズム」(901)

2022-04-12 06:21:18 | アフォリズム(箴言)ではありません

       「あほリズム」

 

        (901)

 

 人間は「何のために生きているのか?」と問うが、そもそも人間

も始めは「生きもの」として生まれてくるのだから、たとえば、犬

やバッタや魚は「何のために生きているのか?」と問うこと自体が

無意味であるように、同じように人間に問うても無意味でしかない。

すべての「生きもの」は本能に従って子孫を残すことだけが「生存

理由」であって、それ以外の目的のために生きているわけではない。

人間は理性の進化によって本能の世界を超越して、世界の事物の認

識と確実性に到達しようと試みたが、その世界の事物に先立つほか

の事物の認識と確実性を見い出すことができなかった。(「スピノザ

著「幾何学的方法で証明された哲学原理」より一部引用)

 


「あほリズム」(899)(900)

2022-04-10 10:35:04 | アフォリズム(箴言)ではありません

    「あほリズム」

 

     (899)

 

 西欧諸国は、ロシアがかつて「ソビエト連邦」が支配してい

た領土を取り戻すために武力によって侵攻することは許せない

と言うが、それでは、ユダヤ人が旧約聖書を根拠に、すでに定

住していたパレスチナ人を武力によって追い出してその地に建

国したイスラエルは何故許されたのか?

 ロシアにしろ、もしかしたら中国にしても、かつて失った国

土を再び武力によって取り戻すことが許されると、武力による

現状変更に道を拓いたのは、大戦後にイスラエルの建国を許し

た西欧諸国ではないのか。

 

      (900)

 

 われわれ地球人は、「血と大地」、つまり「民族と領土」に囚

われた「国家主義」を超越しなければならないのではないか。

 


「あほリズム」(897)(898)

2022-04-08 03:43:35 | アフォリズム(箴言)ではありません

       「あほリズム」

 

         (897)

 

 ふと思ったんだけど、ロシアによるウクライナ侵攻によって、

ウクライナは世界有数の小麦の生産国で今年は世界的な食糧危機

が避けられないと予測されているが、おそらく主食である小麦不

足は当然コメ不足へと連鎖して米価の値上がりが予想される。こ

れまで米価安から減反を強いられてきたコメ農家は局面の変化を

見極めて作れるだけ作った方がいいと思うのだが、責任は持てな

いけど。だって小麦の収穫不足が分ってから(6月~8月)ではコ

メの作付けは間に合わないんだから。

 

           (898)

 

 前回(2022年4月8日)『「あほリズム」(897)』で、ロシ

アによるウクライナ侵攻によって小麦不足による食糧危機が起こり

、コメの需要が連鎖的に増えて米価が高騰すると思うと記したら、

前日付の日本農業新聞に次の見出しの記事が載っていた。記事その

ものは有料なので記載できないが、見出しは「営農集落・農業法人

の53%が米価下落予想 資材高騰の影響96%が実感 本紙景況

感調査」「ええっ!」、ほとんど投稿して直ぐだったのと私の予

想とは全く逆だったので驚いた。まあ、彼らはその道のプロなので

逆らうつもりはないけれど、ただ、彼らが農業新聞の調査に回答し

た時点でロシア軍によるウクライナ侵攻(2022年2月24日)が

起こっていたかどうか、更には起こっていてもウクライナが世界有

数の小麦生産国であることを知っていたかどうかなど、不明な点が

幾つかあるので、私はこのまま自分の意見を撤回せずに「今年の米

価は間違いなく上がる」と怖れながら主張します。