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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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MIELS DAVIS / The Comolete Birth Of Cool

2005年07月30日 23時57分39秒 | JAZZ
マイルス・ディヴィスの「クールの誕生」ってアルバム、1950年頃、ビ・バップ・スタイルというホットなアドリブ合戦が一斉を風靡していたジャズ界に、きちんとアレンジされ、構成されたアンサンブルに重点をおいた、ある意味で理知的なジャズを作ったってことで、当時、ジャズ・シーン一石を投じたらしい作品なんだけど、妙なきっかけで思い出したもので、久しぶりに聴いてみたら、ありゃぁ、すんごくいいじゃん、コレ。

 なにしろ、「クールの誕生」といったら、オレにとって「カインド・オブ・ブルー」、「ビッチズ・ブリュー」と並ぶ、「理解不能なマイルス作品三羽ガラス」だったワケで(笑)、これはある意味で僥倖といえなくもないかも。ともあれ「なぁ~んだ、BGMで聴けばいいんじゃん、ギル・エバンスだの、ウェスト。コーストジャズのルーツだのと余計なこと考えるからいけなかったんだ」って感じ。イメージとしては、戦後直後、むせかえるように暑い、真夏の夜の米軍駐屯地。GIさんが乗っている軍用車のAMラジオからふと流れてくる舶来ジャス....みたいなムードとでもいったらいいか。とにかく、真夏の夜のレイジーな暑苦しさを絶妙に緩和するような音楽でなんともグーざんした。 (2004/08/18)


 ※ という訳で、去年の猛暑から「私のサマー・ミュージック」に仲間入りした作品です。非常に分厚いサウンドなんですが、決して暑苦しくるしくならない、低い温度感が特徴ですね。なお、コンプリート盤ということで、13曲目以降はライブ・パフォーマンスが収録されていますが、放送音源らしくラジオ局のMCなんか入ってます。そういう意味では前記「戦後直後、むせかえるように暑い、真夏の夜の米軍駐屯地....」みたいなムードは、こちらの方が濃厚かも。ただ、まぁ、スタンスは全然違うんでしょうが、こういう大規模なコンボでBGM風なジャズというと、どうしても最近よく聴くビッグ・バンド・ジャズの感触に近く感じてしまいますよね。
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