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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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COLDPLAY / A Rush of Blood to the Head

2005年07月08日 05時05分05秒 | ROCK-POP
 先月なにげに購入したコールド・プレイの「X&Y」は、最近のロック物としてはめずらしく一聴して気に入ったアルバムですが、インパクトというか真価が明らかになったのは、むしろその後、繰り返して聴いていくにつれてでした。なにかを求めて切ないまでに彷徨い、もがくように音楽と格闘している様が、まさにロックとしかいいようがない同時代性を感じさせたからです。「こりゃ、どえらいロック・アルバムどぁ」とばかりに、現在も感嘆しまくって聴いているこのアルバムですが、そうなるとその前はどんな音楽だったんだと気になるは、やはり人情。そんな訳で、注文してあった2作目が届きましたので、現在聴いているところです。

 全体とさらっと聴いた感じでは、「X&Y」ほどの作品だとは思えませんでした。「X&Y」という作品は、英国伝統のギター・ロックが完璧にプロダクション・ワークのもと、とんでもないポピュラリティ獲得してしまった希有なアルバムだと思いますが、こちらはひとくちにいって、まだまだ普通にインディーズっぽいギター・バンドの音で、良くいえば伸び伸び、悪く云うと弛緩しているような感じもしました。
 もちろん、「X&Y」で聴けたような、切なさだとか、70年代風な味付け、ビートルズ臭さみたいなところは、このアルバムでもきちんと聴こえてきますから、コールドプレイらしさという点では、別段不足がある訳ではないですし、逆にこのアルバムのロッキング・オン御用達的な肌合いを気に入っていた人にとっては、「X&Y」はちと商業主義に走ったと思われるかもしれませんから、一概に優劣はつけられないとは思いますが、個人的には「X&Y」の緊張感やスケールといったものの方が良かったかなぁ。

 とはいえ、これも繰り返し聴いたら、またイメージ違ってくるかもしれませんから、以上はファースト・インプレッションということで....。
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