Blogout

音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

ハイドン交響曲第4番「プロムナード」/フィッシャー&オーストリア・ハンガリー・ハイドンPO

2005年07月07日 00時03分29秒 | ハイドン
 引き続いては、交響曲第4番です。全3楽章でちょっと変わった構成をしていますが(後述)、各楽章の演奏時間は5分半~6分と時間的にもバランスがとれています。ちょうど第2番みたいなバランスですが、あれより各楽章とも倍くらい演奏時間になっているのは、盛り込むべき主題や展開といった要素がきっと盛りだくさんにんってきたからなんでしょう。

 第1楽章はこれまで聴いた4つの交響曲の各楽章中、もっとも堂々たる壮麗さを感じさせる仕上がりで、くるくる回るような第1主題はキャッチーな親しみ易い旋律ですし、短調に転じる第2主題もハイドン流の陰りがよく出ていて、きっちりとソナタらしい主題の対照なされています。展開部は第1主題を中心にまさに展開部と呼ぶ技巧的な進行をして、スムースに再現部に以降という感じで、ハイドンらしいソナタを聴いたという感じがします。

 第2楽章は非常にシックなしっとりしたムード。なんだか、展覧会の会場でそぞろ歩きしながら、流れていたするとマッチしそうなゆったりとしたリズムが印象的ですよね。そこでこの第4番のニックネームですが、この2楽章にひっかけて、「プロムナード」と命名しました。もっとも最初に思いついたのは「忍び足」という名で、これはこれでけっこう気に入ったんですが、なんか忍者とか泥棒みたいだと、天の声が指摘してきたもんで(笑)、再度熟考して考えたのが同じ理由で「そぞろ歩き」、しかしこれは個人的に語感が気に喰わず、結局「そぞろ歩き」の読み替えでこれになりました。「プロムナード」なら洒落てるし、なんとかなく「展覧会」を連想した気分にはなれるのがいいかなと。そろそろ苦しいですか(笑)。

 さて、この交響曲、おもしろいのオーラスの第3楽章で、通常の疾走するアレグロでは終わるのではなく、三拍子のメヌエットで終わります。形式的にはどうもソナタ形式のようですが、リズムも雰囲気もまごうことないメヌエット。通常の全4楽章の交響曲に慣れ親しんだ私としては、なんかこの後がありそうで非常に居心地が悪いです。なにしろ最初聴いた時、最終楽章はずいぶんゆったりと終わるなぁ~と思っていたら、第5番の第1楽章だったりしましたから....(笑)。まっ、そんな特徴から、この曲のニックネーム、実は「メヌエット終止」としようかと思ったんですが....。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする