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最初の私的マーラー交響曲全集

2005年07月29日 00時29分21秒 | マーラー+新ウィーン
 先のシューマンの一緒に購入してきたのが、何故かインバルが振ったマーラーの第4番だったりするのだが、これについて聴いたり書いたするのは後日にするとして、マーラーのアルバムを買ってきたからなのかどうかはわからないが、今さっき風呂に入りながら、ふと「自分が一番最初に揃えたマーラーの交響曲全集はどんな組み合わせだったろう?」と考えるともなく考えていた。

 私がマーラーを聴くようになったのは、けっこう下世話な動機であって、ルキノ・ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」でかのアダージェットが使われ、その美しさに魅了されてのことだった。だからマーラー絡みで最初に購入したのは、お決まりの「スクリーンで使われたクラシックの名曲集」みたいな企画盤で、おそらくそこにはノイマンが振った旧録、ライプツィッヒゲヴァントハウス管弦楽団の演奏が入っていたと思う。とにかく、私はそれを聴いて、「こりゃ、いける、クラシックって、ベートーベンみたいなばかり聴いてたから馴染めなかったんだ」と、ひとりで納得してレコード屋にマーラーの5番の全曲盤を買うべく走ったのだった。たぶん20代になったばかり、1980年頃のことだったと思う。

 もちろん、その時即座にマーラーの音楽を好きになったり、理解できた訳ではないけれど、この時期あたりを境にして、私はそれまで聴いていたロックを捨て(たというほどではないかったけれど)、クラシックに耽溺し始めた訳で、マーラーもあれよあれよという間に全集分揃えてしまったのだった。忘れないうちにメモしておこう(笑)。

 ・交響曲第1番「巨人」/クーベリック&バイエルン放送交響楽団
 ・交響曲第2番「復活」/アバド&シカゴ交響楽団
 ・交響曲第3番/バースタイン&ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第4番/クーベリック&バイエルン放送交響楽団
 ・交響曲第5番/バースタイン&ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第6番/「悲劇的」 セル&クリーブランド管
 ・交響曲第7番/「夜の歌」 クーベリック&バイエルン放送交響楽団
 ・交響曲第8番「千人の交響曲」/ショルティ&シカゴ交響楽団
 ・交響曲「大地の歌」/バーンスタイン&ウィンフィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第9番/ワルター&コロンビア交響楽団
 ・交響曲第10番/バースタイン&ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

 ひょっとしたら、「大地の歌」はワルターとウィーンのヤツだったかもしれないが、大体、こんなところだったと思う多分、全てレギュラープライスのもちろん全てアナログ盤で、そのほとんどは1枚1,500円とか2枚組で3,000円とかいう廉価盤であったはずだ。当時評判の良かったレヴァインとテンシュテットが入っていないのは、これらがレギュラープライスだったからだろう(もっともアバドとショルティはレギュラー盤だったが、当時の私の期待度がわかろうというものだ)。
 あと、付け加えれば、「子供の不思議な角笛」はセルとクリーブランド管で、第1番の「花の章」付きはオーマンディだったはずだ。とにかくこうして私はマーラーに耽溺していったのだった。
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