(童話)万華響の日々

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「いま、被災地からーーー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」展   東京芸大美術館 を観て

2016-06-29 21:20:12 | 展覧会

「いま、被災地からーーー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」という展覧会が東京芸大美術館で開催された(5/17-6/26)、あの3.11震災・津波で被災した東日本の美術館、当然多くの美術品が波をかぶったり、転倒、落下、衝突、泥に埋没等で被害を受けた、それを美術館関係者がチームを組んでレスキューに当たってきた、その修復等の結果が今回展示されていた、レスキュー中の生々しい写真が多く展示されていてその大変な苦労が如実に分かった、防護服で全身を覆いマスク着用で放射能に備え彫刻や工芸品や絵画などを搬出したり、運搬する、塩水をかぶったものはよく洗浄しなけらばならない、そんな写真が多かった、関係者のご苦労に心から感謝したい、

その結果の被害が少なかったり、修復された作品が多く展示されていた、特に印象に残った絵画作品として、20歳で夭折した天才画家 関根正二の「姉妹」と「神の祈り」は淋し気な孤独な雰囲気が胸を打って伝わる、90歳の長寿を全うした吉井 忠の「麦の穂を持つ女」はハットする、これはまさしく東北のモナリザではなかろうか、1941年の作品ということ、背景の感じや女のポーズがあのダ・ヴィンチのモナリザを彷彿とさせ、後々まで記憶に残ったのである、細い黒い線だけで描いた斉藤 隆の「貌I」と「貌Ⅴ」も老人と思われる男と女の顔、東北人のなつっこさを表したのかもしれない

(以下は会場でのカタログから一部転載)


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