明日届く予定の真空管式カーラジオを調べたみた。 前回手掛けた際の回路図に依ると手掛けたの
はAug.23,2015と記されていたので3年前となる。 構成はGT管6球の高周波増幅付きだった。 電源は
6Vのプラス・アースだった様だが、先頃12Vに改造されたとのお話だった。 真空管を全て12Vの物
に換えれば消費電力を可成り節約出来るが、バイブレータ用トランスは巻き直しが必要なのでこの部
分にはドロッパーを加えるのが現実的と想える。 何れにせよ明日到着後診させて頂こう。この種の
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下さい。 しかし向う20~30年は問題無く使える様にとのお話を頂いたが機械式のバイブレータは使
用頻度に依るが数年持てば御の字と云う消耗品であり、真空管も言うまでも無く消耗品なのでご希望
の様な長い年月の保証は出来ない。(8月29日、極性をマイナス・アースから訂正)
以前修理した際全てのペーパーコンデンサを取り替え、バイブレータも半導体式の物に交換して
いた。 真空管のgmも確認し特に問題になりそうな物は無かった。
早速通電してみたが電源ラインが半ば短絡している様だった。 電源部が怪しかったのでシールド
を外して内部を診てみた。
半導体式のバイブレータが短絡の原因と分かったが、この部分は滅多に壊れないので可笑しい?
(8月29日その後の調査でバイブレータは壊れて無いことが判明したが、何れにせよ交換を要した)
一次側の電流は6V時約4.4Aだった。 バッテリーの電圧を何Vとみるかだが、仮に14Vとし7Vで
動作させる場合、単純計算では30.8W+αを熱として損失しなければならず可成りの熱量となる。
実際に動作させてみたが電源のリップルが気になったので電源のケミコンは交換した方が良さそう。
真空管とパイロット・ランプを12Vの物に換えれば電圧調整用の抵抗に依る熱損失は半分以下の12
W程に抑えられるがどうするか?
8月29日 若干電源のリップルが残っている様だったのでケミコンを加えてみたが変化無し。 回路を追
ったところ3年前に既に加えられていた。
電源のペーパーコンデンサを念の為に交換しておいた。
選局用の押しボタン(左端)が機能しないとのことで調整した。
前面の窓の部分が汚れているとのことで(汚れているとは感じ無かったが)クリーニングを加えた。