先日 Blaupunkt, Bremen TR の修理依頼を頂いた。 テッキリ初めて取り組む機種かと想っていた
が何と10年前にも1度手掛けていたことを今日知った。 この種のカーラジオの修理、改造に付きま
してはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
お話では真空管が点灯せず、また1本欠落しているとのお話で何が無いのか調べて頂いた。 結果
ECF83 が欠けていることが分かったがこちらにストックが無く海外のオークションサイトで購入
を考えたが念の為国内ではどうか確認してみた。 *ECF83 は同じピンアサインの物が他に無い。
国内のオークショオンで見付かった物が落札出来今日届いたので動作を確認した。
5極管部も3極管部も gm は非常に良好だった。
4月20日 江戸川区の S 自動車さんから現品が届いた。
先日手に入れた ECF83 も装填し電流を確認してみたが 1A と少ない様だった。
回路を追った結果ヒーター以外 (DC-DC、終段の出力回路) の回路用ヒューズが飛んでいた。
ヒューズを交換した結果電流が 0.5A 増加したが、高圧が出ておらず DC-DC に問題が有りそうだが
本来のトランジスタ TF78/30z は入手が困難そう。 *このヒューズの定格はマニュアルに依ると
1.6A だった。
4月21日 修理に取り掛かった。
DC-DC の動作が怪しかったのでこの部分から取り掛かった。
無負荷での出力電圧は 63.4V と想像通りの値だったが回路に繋ぐと電圧は10V程に低下した。
DC-DC の動作に問題が有りそうだったので簡単な 60Vの電源を作り先に進んだ。
結果上の画像に見られる様第二 IFT の1次、2次共に断線していた。
最早これまでかとも想えたが一応 IFT を分解してみた。
上下の画像の見られる様各コイルの片方はキチント電極が表に出ていたがもう片方は出ていなかった。
どうも IFT の1次、2次巻き線の片方はパターンに繋がって無い様だったので別途リード線を加えた。
問題が有りそうだった DC-DC だが何故か問題無く動作し始め狐に摘ままれた様だった。
結果良好に動作し始め連続運転に取り掛かった。しかし今回の様な初歩的な問題は初めてとなった。
問題無く受信出来たが各コアやトリマは最早固着しており無理に回すと壊して仕舞う可能性が高い。