今日お預かりした Beosystem 2500 はネットオークションで落札された物の動作チェックで、誰でも
出来ることなので落札者ご自身でやられてはどうかともお話したが先ずは診て欲しいとのことでお預
かりした。 この種の機器の修理のお問い合わせはこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお
願い致します。
左のスピーカーグリルの一部が凹んでおり、小さな穴も見られた。
FM用アンテナの片側が止まっていなかった。 固定のネジを締め直した (下の画像)。
ガラスドアが手をかざしても開かなかった (モーターは動いていたが)。
仕方無く指で開けCDを装填した。 ただ時間をおいても閉まらなかった(閉める動作は一応していたが)。
次いでカセットテープの動作を診てみたがモーターの回転音は聴こえたがテープは全く走行しない。
再生だけで無く、早送り、巻き戻しも全く機能しなかった。
FMは特に大きな問題は無さそうだったが下は FM 横浜 84.7MHz 受信時(0.1MHzズレている)。
AMは感度が若干低い様だったが窓際にアンテナを持って行けば問題は無いかも知れない。
10月21日 今回のオークションの説明には【動作確認済み極上品です】とのことで大きく異なっており返
品をお奨めしたが修理して使いたいとのお話だったので取り掛かった。
先ずはガラスドアが開閉しない問題に取り掛かった。
駆動の為の機構系に大きな問題は診られなかった。
これまでの経験からするとガラスドアを駆動している駆動トルクの問題と想われた。
レール部分を拭き、若干潤滑油を加えてみたが少し動きは改善されたが開閉には至らなかった。
上の最初の状態から手をかざしても開くのは下の状態が精一杯。
駆動トルクの補修は少し精神を集中する必要が有るので取り掛かるタイミングをみてみよう。
次いでカセットテープ部分に取り掛かった。
この機種及び類似機種のカセット部分を外した経験は無いが、手前には引き出せない様だった。
仕方なく裏側からアプローチしてみた。
難航したが何とか表に出してみた。
ゴムベルトは溶けてプーリーの周りにこびり付いていた。 この後このベルトを2種類の溶剤を
使って何とか綺麗にしたが多くの時間を要し、両手の指は真っ黒、ベトベトとなった。
しかしベルトが溶けて仕舞っており本来の掛け方が分からない。 本日ここで時間切れ
10月22日 昨夜はカセットドライブを我が家に持ち帰り内部を細かく診てみた。
上の画像に見えている黒いプーリーとそれを支持しているコの字型の部品の間をベルトが通るのだろう。
イヤハヤ何とも複雑な機構だった。
今回のモデルのCDヘッドはスイングアーム タイプだった。
ガラスドアの駆動系に取り掛かった。 若干難航したが良好に開閉する様になった。
前面部分を組み込み最終確認を行い終わりとした。 しかし今回のモデル或いは Beocenter 2500 で
カセットデッキが良好に機能している物はどれ位有るのだろうか?
先日ご依頼主にお送りし大変喜んで頂いたが、3日後に突然CDが動作しなくなって仕舞ったとの
報告を受けた。 残念ながら今回のモデルではCDドライブにスイングアームタイプの物が使われ
ていてこのタイプの光学ヘッドは在庫が無く、また入手は非常に困難と想われご期待に応えるこ
とが出来なかった。 しかし出品者の説明に有った【動作確認済み極上品】と云う謳い文句が益
々腹立たしく感じられた。