テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Philco, G4242 (10年?振りの修理)

2010-02-28 10:55:29 | Weblog

 

  今日久し振りの対面となったPhilco, G4242 Holiday は10年程前にレストアした物で映像が
出なくなったとのことでした。 近々取り組ませて頂きましょう。 この種のテレビの修理に付
きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

10年も経過したので当然だが可也ホコリが積もっていたので先ずそのクリーニングから始めた

劣化が進んでいる、或いは近い将来劣化が想像出来るコンデンサ類の交換を行った。

表示サイスの調整を行い非常に良好な結果が得られた。 ●サテ117Vで調整したが何ボルト
でお使いになっているのか伺って最終調整に移ろう。

 

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Philco, 37-84 (再)

2010-02-25 15:52:24 | Weblog

昨年末に修理を担当したPhilcoの37-84が再修理の為に送られて来た。 お話では問題無く
使っていたが先頃通電後数分で動作しなくなり、暫く放置した後また通電すると暫く動作する
が長続きしないと云う症状でした。 この種のラジオの修理はこちらのホームページからお問
い合わせ下さい。

早速動作を確認したが何の問題も無い。 折角なのでトラッキング調整を行いこれまでこちら
では殆ど聞けなかった文化放送も聞ける様になった。  既に50分を超え、このブログを認めな
がら連続試験を行っているが全く問題は見られない。

15:19に連続試験をスタートさせたが17:42ついに症状が現れ受信不能となった。 IF/検波/低
周波を担っている6J7G以降は動作しており局発のバリコンにドライバーが触れた途端に動作し
始めたことを考えると周波数変換を担っている6J7Gのgmの劣化が想像出来る。 今回定格の
120Vでランニングを行ったがもし100Vで使われていたとすると今回の問題はもっと早い時点で
発生した可能性が有る。 サテ何Vで使われていたのか?  gmも100/120Vで測定する必要が
ありそうだ。

2月26日 今朝は100Vでの連続試験に取り掛かった。 予想通り、通電後20分程で症状が出
始め、受信不能となった後にまた直ぐ動作し出すと云うことが何度かあった。 初段と2段目の
6J7Gを交換して貰い経過をみて貰う事にした。 

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Altec 306A (1959)

2010-02-22 16:20:31 | Weblog

 

今日お預かりしたのはAltec Lansing, Model 306A (1959年)でお話では中波の感度が悪く、
また発振の様なノイズが出ているとのことでした。  この種のチューナーの改造、修理に付
きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

動作確認を行ったがFMでは何の問題も診られ無かった。 次いで中波は確かに感度が低く
感じられたがこれと言った問題は診られ無かった。 ただ下の画像に見られる中波用のアン
テナコイル部分のフェライト・ロッドが折れておりこのモデルのサービス・マニュアルの写真と
比較すると本来の全長は18cm程在った物が途中で折れて仕舞い現在は8cm程しか残って
いない為にインダクタンスも減っていることが想像出来る。  (共振周波数が変り感度も可也
落ちる)

2月23日 折れていたフェライト・ロッドを外したところアンテナ・コイルの近くでも折れた形跡
が見られた。 使われていた直径8.5mm程のフェライト・ロッドを見付けるのは無理が有りそ
うなので諦め、若干太めの9.5mm程の物を使うことにした。  ただこのサイズの物も可也入
手は難航しそうだったので自分が持っているラジオの中で使えそうな物を探した結果スタン
ダードの3バンドの物が使えそうだった。

フェライト・ロッドと中波用のコイルを使い、ベークライト製の取り付け部品を加工し組み込んだ。 
幸い元々のコイルと略同様のインダクタンスだったのでスンナリと終わらせることが出来た。 
略本来のサイズ、感度にすることが出来一安心!

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JRC、 NRD-10B (1975年9月)

2010-02-18 16:32:28 | Weblog

 

今日から取り掛ったのはJRCの全波受信機NRD-10Bで1975年9月製の物でした。 お話しで
は周波数表示が100Hz下にズレている。 バンド切り換えがスンナリ行かない  1,107KHz受信
時地元のNHK(1,224KHz)が混変調を起こす。  この際BC Band Rejectorを動作させても変化が
見られない。 BCバンドの感度が悪いと云う様な具合でした。  幸いなことに取り説と回路図が
揃っており何とかなりそうだが、今日目を通した範囲ではメーカーでは100Hzオーダーの保証は
しておらず、BC Band Rejector は535KHz以下、或いは1,605KHz以上を受信している際には機
能するが、535~1,605KHzの範囲内では機能しない様回路図からは読み取れ、取り説に記され
た機能説明には疑問が残る。 他にザット診させて頂いた範囲内では0.1MHzと1MHzバンドの感
度が可也低く感じられた。 他にはRF Gainにガリオームが見られた。 サテじっくり取り組ませて
頂くことにしよう。 この種の受信機の修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合わ
せ下さい。

感度が不足していると感じた0.1/1MHzバンド回路から調べを始めた。 トップに入っている
BC Band Rejectorには問題は見られ無かったが想いの外減衰量が多かった。  使われて
いる各トランジスタの電圧を調べてみたが初段のドレインの電圧(AGC出力)が定格の6割
程しか無かったのが気になった。 どうもこのバンドは非同調となっていることが感度の低さ
に繋がっている気がしてきた。 それと混変調もこの非同調、広帯域増幅回路では仕方無い
かも知れない。

2月22日 AGCの機能が気になったので動作を調べてみたが感じとしては寧ろAGCが効き
過ぎている様想われた。 ただ2MHzから上のバンドのRF Amp.にも同じ制御電圧が加わっ
ているが感度の低さは感じられないのでこうなるとRF Amp.のFETが怪しくなってくる。 ダメ
元でこのFETを発注しておいたので早ければ明後日入荷するので交換してみよう。  しかし
取り説に記された感度、全バンドに亘りA3では6μVと云うのが疑問だが本来の状態を知らな
いので断定は出来ない。 ただ現状ではそれより20dB程低く感じられた。

2月24日 頼んでおいたFETが入荷しているとのことで朝一で部品屋さんを訪ねた。
勇んで仕事場に戻り早速交換した結果ドレインの電圧も略定格通りとなった。 

次いで周波数表示5,000.0KHzが4,999.9KHzと表示されるとのお話だったので
タイム・ベースを調整し表示を0.1KHz分上げた。

細かいことだがSメーターの振れがマイナス方向に振り切れていたのでAGCを
調整しゼロとした。

接触不良が気になっていたRF Gainのボリュームのクリーニイングを行い次いでバン
ド切換え部分の接点クリーニングを行った。 無造作に接点復活剤を接点に掛けて
良ければことは簡単だがそうは行かず完全にはならなかったが可也改善は見られ
た。 中波での混変調はこちらでは確認出来なかったが初段のFETの交換に依って
可也状態は良い方に変わったので確かめて頂くことにしよう。  今日は7MHzバンド
がやけに賑やかで可也のハム局を良好に受信出来た。

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TEN、  AT-1110-1

2010-02-17 15:49:31 | Weblog

 

 古いVWのビートルに使われていたと伺ったTENのAT-1110-1で手元に有った昭和38年
頃の同社の製品にも今回のモデルにRF Amp.として使われている2SA275が使われており
多分昭和40年頃の物ではないかと想像出来る。 この種のカーラジオの修理に付きまして
はこちらのホームページかたお問い合わせ下さい。

お話ではNHKの近辺で発振するとのことだったが受け取った物は全域で発振しており、A
GC回路に問題が在るのでは無いかと想像した。 AGC回路も含めケミコンの劣化が想像
出来たのでこれらを先ず交換してみたが若干の改善は見られたが根本的に直った訳では
無かった。

ケミコン交換後の動作からは高周波段での発振の様想われたがここに使われている2SA
275は入手出来ず、在庫の中からなるべく近い物を探し交換したところ好結果が得られた。 
パイロット・ランプも切れていたがサテどこまでやるかご依頼主に伺ってみよう。   因みに
ライン・ナップは2SA275-2SA273-2SA274-2SB120-2SB120-2SB468(x2)とIFが1段と若
干心もとない構成だった。

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Philco, Predicta H3408 Debutante (1960)

2010-02-15 17:34:07 | Weblog

 

  今日お預かりした4台の内の唯一のテレビでこのテレビを最初に修理したのは10年以上前の
ことで先日(1年程前?)久し振りに受取った時はかつて自分が修理したことを忘れていて米国
仕様のチューナーを国内仕様に改造するとは世の中には大変なことをする人が居るものだと驚
きやがてかつて苦労したことを思い出したのでした。  サテ、今回はご覧頂ける様垂直振幅が
減少しておりますが近々取り組ませて頂きましょう。 この種のテレビの修理、改造に付きまし
てはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

垂直偏向に関係したコンデンサを念の為、先ず交換した。

殆ど変化は診られ無かったカソード・バイアスでも振幅は広がったが垂直振幅用
ポテンショメータに直列に入っている抵抗(1.8MΩ)が気になり抵抗値を見てビックリ
何と14.3MΩもありこれでは振幅が広がらない。 2.2MΩに交換しこれで電源電圧
100Vでも120Vでも使えそうだ。 下の画像は100Vでの動作時。

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Mc Intosh MX 110

2010-02-15 17:31:24 | Weblog

 

先ずはFMのカバレッジを日本バンドに改造するご依頼でその部分は既に終えたが、ステレ
オ・インジケーターが点灯しっぱなしでMPXもキチント動作しておらずステレオの分離が為さ
れて無かった。 他にパイロット(ダイアル)ランプも2個共断線していたが何処までやるかご
依頼主に伺ってみよう。  この種のチューナーの修理、改造に付きましてはこちらのホーム
ページ
からお問い合せ下さい。

ステレオ・インジケーターの問題、それより何よりMPXが機能していない問題に取り掛った。
分かって仕舞えば単純なことだったが非常に基本的な問題だったので寧ろ多くの時間を要し
た。 今回のモデルはMX110の中でも後期の物だったが以前修理を試みた人が前期の回路
図を基に取り組んだ様想われる。 実は前期と後期との間には微妙な違いが有り前期の回
路図通りではMPX等一部の回路が機能しなくなる。  ステレオの分離もキチント機能し出し
たのでパイロット・ランプに取り掛ったが何とも驚かされた!

何とパイロット・ランプ部分にはガラス管ヒューズが装填されていた。 当然ながら切れていた
がこれでは点灯する訳が無い。  本来の形の物は中々手に入らないので通常の物を加工し
て取り付けた。 しかし何を考えたのか?

 

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B&O (Bang and Olufsen) Beosound Century

2010-02-15 17:28:04 | Weblog

 

始めての経験となるBeosound Centuryで動作には問題ないことを確認出来た。 サテ電源は
220-230V固定で、またFMもシンセサイザを使ったデジタルタイプなので改造は出来ず、外付
けのコンバータと昇圧トランスを用意することにした。

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AWC (Antique Wireless Club) 2010年2月会合+今後の日程

2010-02-13 18:25:40 | Weblog

20年目に突入した我がクラブの近況報告も昔とは様変わりし殆どのメンバーがPC
を使っての報告となった。 今後の会合日程は次の通りです 3月20日、4月24日

O氏からは何時もの様に彼の得意分野である戦前、戦後の国産ラジオに関するお
話を頂いた。 2種の国防受信機M46とM57、また国民型の4球、東京無線電キの
11号、フタバのFH5D等々何時もながらその精力的な収集には驚かされる。

Jさんからは先頃修理された英Hacker製のSovereign RP25Aのお話を頂いた。 自
分でも欧州製ラジオの音の良さには何時も感心させられるがこの機種も楕円型の
Goodman製スピーカーが使われており中々の音質とのことだった。 手元に回路図
が無いかと探してみたがどうも欠けている1963、64年の物の様で残念ながらこの機
種の回路図は見当たらなかった。

Tさんからは先頃手掛けられたCBS-Columbia 5110、電池管4球ポータブル・ラジオ
の修理報告を頂いた。 素人と謙遜されるが使われている接触片のSEM(走査型
電子顕微鏡)で表面の酸化具合を確認すると云う様なことまでする方を素人と果た
して呼べるのか?(先日米国から取り寄せた67.5VのB電池が役に立った様でした)

Kさんからはお得意のPC関連のお話が為されたが聞いている自分がPCのことは
チンプンカンプンで細かくお伝え出来無いが、どうやら自分が今使っているWin98マ
シーンは中古のXPマシーン(先ず¥1万以下)にサッサと交換した方が良さそうだ。

自分も先頃手掛けたラジオ、テレビ、電話機の修理報告を行ったがメンバーからは
幾つも有意義な意見が貰え目下取り組んでいるICR-100、或いは先日手掛けたW.E.
の電話機に関する貴重な情報が得られた。

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SONY、 ICR-100

2010-02-10 15:27:48 | Weblog

 

久々にネットオークションでSONYのICR-100が落札されたので出荷前の連続試験
を始めた。  レストア後数ヶ月が経つが久し振りに電源を入れたところ動作せず焦っ
たが原因は電池の電圧の低下でほっと一息。 サテ2-3日は連続して動作させたい
ところなので落札頂いた方には少しお待ち頂こう。  この種のラジオの修理に付きま
してはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

通常こちらで受信可能な7局の内最も電界強度の低い文化放送を選び、また他のことをしな
がらでも異常を把握出来る様元々のスピーカーでは無く、4インチ程の物で音量を最大にして
連続運転を行った。 通電後4時間程は問題無く過ぎたがやがて歪みを感じる様になったの
で一度電源を切り、30分程放置し再度通電したところ歪みは感じなかった。  歪みの原因は
不明だが感じとしては出力のSEPPを構成しているトランジスタの動作点が温度に依って変っ
た様だがサテ、細かく診てみることにしよう。 音量最大では無理が有るのか?

2月12日 最初の固体(基板)の歪みの原因はICのドライバ出力の様なので諦め別の固体
(基板)に取り組んだ。  感度が非常に高く、音質にも問題は無かったが電界強度が低い場
合には問題無いが極一般的な電界強度では発振する様な現象が見られた。 感じとしては
AGCが上手く機能してない様想われた(しかし問題の多い機種で泣かされる)。 サテ何時
までもお待ち頂く訳にもいかないがどうするか!

これまで余り真剣に見る事が無かった回路図をしげしげと眺めてみた。(ここで使われている
ICのブロック・ダイアグラムでも在れば話しは早いのだが)  結果AGCに関係してそうな部分
が見付かったので近々確かめてみることにした。 しかしSONYさんの最初のIC、CX901には
3つの定数(外付けの抵抗)に対して10、12、12種の値が与えられており組合せの合計は何
と1,440.種となる、他にも調整抵抗が有りサテ何とも扱い難いICなのであります!

2月13日  今日は自分が主宰しているラジオコレクターの集まりがあったので参加メンバー
(現在国内メーカーで回路の設計、開発をしているメンバー)にもICR-100の回路を見て貰い
自分ではAGC回路と想像した部分をどう想うか聞いてみた。 結果半々でそうかも知れない
と、単にベースバイアスでは無いかに意見は割れたがその後立ち寄った仕事場で古い【IC
活用字典】を探したところ多分開発中のナンバーSONY、1A1に関する記述が見付かりそれに
依ると予想は当っておりAGC(リバースAGC)がIF入力の(IFT2次側の)コールド側に掛かっ
ていることがハッキリした。 少し光明が見えて来たが改善出来る事を祈るばかりであります。

2月14日 長いことお待たせして仕舞っており休んでもいられないので今日は久々に
休日出勤となった。 サテ、昨日机上で調べておいたAGC回路に取り掛かった。

予想は的中し良好に動作してくれ一安心。 下は容量抜けを起した1μFの代わりに
外付けしたケミコンで連続試験を開始したところ。 良かった!

2月16日 二日間の連続試験結果が良好だったので組込に取り掛かった。

先日ケミコンを外付けし好結果を得たので本来のタンタルコンを外し容量計で実測したところ
1.04μFと問題は無さそうに見えた。 半田付けの熱に依り状態が変化した可能性が有り兎に
角別のタンタルコンに交換し既に3時間程のランニングを行った。 しかしこれまでに可也の数
のICR-100を手掛けたがタンタルコンに問題が有ったことは無く始めての経験となった。 サテ
明日はいよいよ本体えの組み込みに取り掛ろう(またまた寿命が縮まる気がする!)

2月17日 朝から覚悟を決め本体えの組み込みに取り掛った。

ここまで終えたところで動作確認を行ったが何故か動作しない。 調べたところアンテナコイル
の二次側のコールド側が断線していた。 細いリッツ線なのでこの種のトラブルは日常茶飯事
と云える。 アンテナコイルを接続し組み込みを続けた。

動作に問題は見られなかったので電池も組み込みイヨイヨ裏蓋に取り掛った。

組み込みを終え、充電器の動作確認を行い終わりとした。 歳と共に拡大鏡の使用頻度が
上がり時間を費やす様になったが満足の行く結果が得られ一安心。

このブログを見たオーストリアのラジオコレクターから日本語では読めないので英訳
してくれないかとの希望が寄せられたが只でさえ忙しく英訳はご勘弁願いたい。

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三菱 6P-125 (昭和37年)

2010-02-10 15:22:35 | Weblog

 

ICR-100の連続運転を行いながら少し溜まった三菱6P-125のレストアに取り組んだ(同一機
種を纏めて扱うのが最も効率が良いので)。 1台目は垂直振幅が殆ど無く、また全く受信して
無いと云う物でした。 垂直発振、及びドライブに使われているケミコンと動作し始めてから判明
したコントラストの不足から映像増幅、出力に関係したケミコンも交換した結果可也良好となり
ました。 他にVIFに使われているトランジスタにもE-B間オープンの物が一つ見付かりました。
この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい

チューナー部分の接点の接触不良、及びファインチューニングの調整ズレが気になり、ま
たブラウン管が少し傾いていたのでそれらを直した。  この機種で使われているチューナ
ー(下の画像)は接点のメンテナンスがやり易いので助かる。

この後2台目に取り掛ったがこちらは問題が多く可也難航しそうだが、今日一点見付かったの
はフォーカス用のポテンショメータ(ボリューム)の端子間で絶縁破壊が発生しベークライト製
のケースの一部が放電に依る熱で炭化し、本来150V程を出力している回路が短絡状態にな
っていた。 この続きは明日以降認めます

上がフォーカス用の1MΩポテンショメータで見難いのですが中央と右の端子の間
(中央寄り)に発熱に依る穴が開いている。 炭化している部分を削り落とした。

今日は家内と文化放送のイベントに出掛けて仕舞い殆ど時間が取れず完了には至らなかった
が垂直及び水平偏向が直り、また受信も出来る様になったが水平同期は未だ取れていない。

何とも水平同期が取れないので最後にAFC用のコイルを見てみたが、以前無理に調整され
た為と想われるがコアが割れて仕舞っていた。 パラに0.01μF程度を繋げばそのままでも同
期は取れたが、一番コアが入った状態にし、組込んだところ上手く同期がとれる様になった。

2月14日 ICR-100の連続試験に取り掛ったので今回の3台目に取り掛った。 一応高圧も出ており
CRTも光り、音声も出ていたので今回の3台の内でも最も程度の良い物と云えそうです。

垂直偏向が殆どゼロに近くここから始めることにしたので先ずはぬるま湯で洗い乾燥させた。

2月18日 中断していた3台目の修理を終えた。 結果この3台目のコンディションが
一番良さそうだった。

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Western Electric, Model 302? 304?

2010-02-08 15:15:47 | Weblog

今日お預かりしたのはW.E.のModel 302で同社の電話機の中でも20年近く造り続けられた
ロングセラーです。 一応発信は出来るものの受信が出来ないとのことでお預かりしました
が、どうも以前コードを交換した際?に接続を誤った様見受けられました。 その原因となっ
たかどうか知りませんがリンガーの巻き線が何の為か2種在り何とも不思議です。 この機
種の回路図が在れば直ぐに解決するのですが一から調べるとなると可也の時間を要する
こととなりサテ、どうするか?  (使われている個々の部品には問題は見られなかった)

2月14日 友人のところから初期型(1937年8月製)を借りてきた。 早速内部を見て
みたがこちらは教科書通り(一点ダイアルの後ろに付けられた小さな箱型の物が何
なのか不明ですが)で端子に名称も刻印されており問題無し。 但し先日お預かりし
た物との隔たりは大きい。

下の画像でダイアルの後ろに在る四角い箱型の物が何なのか? ダイアルスイッチ
に直列に入っており貫通型のコンデンサ位しか考え難いがサテ?

 しかしリンガーの巻線が2種、ハイブリッドコイルが5端子(4巻線)と云うのが何とも解せない。
こうなると友人が運営している松本市に在る博物館から後期型を持ち帰って貰う事に期待する
しか無いか?

2月16日 先日英国の電話機コレクターに問い合わせたものの何の回答も得られなかったが
今日は米国の電話機コレクターから多くの情報が寄せられヤット疑問が解決した。 送られて
来た多くの回路を見た結果どうも今回の機種は304A或いは304Cでは無いかと想われた。
これら両機種のリンガーは2,300Ω+1,340Ω=3,640Ω または960Ωを加えた4,600Ωに切り換え
られる様になっており、ハイブリッド・コイル(インダクション・コイル)も合計5端子となっていた。

2月17日 PDFファイルを開き回路図をプリントアウトした。 サテ下のお預かりした(リンガー
の片端の接続のみ変えたが)状態では配線は滅茶苦茶としか言い様が無い。

回路図に従い配線し直したのが上の画像、試みに局線に繋ぎ受信音を確認したがリンガー
は動作せず、次のステップに進んだ。

ダイアル機構が壊れておりダイアルがキチント戻らない。 下の画像に見えている様、上下を
繋いでいるプラスチック部品が割れており、また速度調整のガバナーが外に飛び出している。

ガバナーを本来の位置に納め、組み立て直しリンガーの正常動作も確認出来たがこちらの
回線はトーン回線なので最終的な動作確認が取れた訳では無いが発信は一応出来たとの
お話しだったので先ず問題は無いと想う。   因みにデータコードからは1951年11月製造の
物の様に想われる。

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松下 TR-603A (1971)

2010-02-05 15:42:25 | Weblog

 

お預かりしたTR-005の修理が終わったので手持ちの類似機種(国内仕様)TR-603Aの修理
に取り掛った。  この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合
わせ下さい。

サテ先ずは水平方向に薄い縞模様が見られる症状から始めてみよう。水平出力に寄生振動
が発生しているのかとも想ったが縞の周期は規則正しく、また速度変調(水平方向に伸縮)は
見られない)ので映像増幅の電源にリップルが乗っていることが想像出来た。 回路を見ると
映像増幅の電源はフライバックトランスの2次側から作られており、もう一点受信周波数が不
安定だった電子チューナー用の電源もここから作られているので先ずこの電源に問題が在り
そうだった。 調べを進めたところこの電源用の5μF/160Vが容量抜けを起こしていた。 この
コンデンサを交換した結果が下の画像で縞模様も無くなり、映像の解像度も良好になった。
そして受信周波数も安定したことは言うまでも無い。 分かって仕舞えば何のことは無い、後
はブラウン管の交換のみとなったが150ACB4のストックは無くどうするか。

もう1台はCRTの輝度が低く、また解像度、フォーカス、垂直振幅等に問題が見られた。 
サテ何から始めるか、少しづつ取り組んで行こう。

2月6日 前面カバーが白濁しており可也透過率が落ちているが未だ実用レベルと想われるの
でブラウン管の交換は先延ばしとした。 しかしこの機種のベゼルは強度が低く、まともな物は
非常に少ないが今回のものもごたぶんにもれず下の方に欠けが見られる。

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Philco, G4242 Predicta Holiday

2010-02-03 15:37:36 | Weblog

 

昨日一緒に届いたPhilco, Predicta G4242 Holidayのレストアに取り掛かった。 細かく数え
てはいないが多分この機種としては15-6台目位になるかと想うが可也慣れて来たと云える
かも知れない。   この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページからお問い
合わせ下さい。

先ずは絶縁劣化を起こしていたコンデンサを交換したが次は抵抗類のチェックに取り掛ろう。

2月14日  今日は久々に車で仕事場に向かったのでその前に部品屋さんでセメント抵抗を仕入れ
切れている巻線抵抗の交換を行った。 抵抗値はピッタリでは無いが大きな問題は無いと想う。

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Philco, Predicta 21"用ブラウン管 21FDP4

2010-02-02 18:12:22 | Weblog

昨年11月にフロリダの友人に頼んでおいたPhilcoのPredictaシリーズ用21インチ白黒ブラウン
管21FDP4の再生が完了し送られて来た。 昔(昭和30年代)日本でも盛んに再生が行われ略
新品に生まれ変わるので重宝されていたが今は昔で日本ではこの仕事が無くなって久しいが
一部の物ではあるが未だに再生して貰えるのは大いに助かる。  特にこのシリーズの極端に
ネックの短い物は他では手に入らずエミ減、或いはヒーターが断線するとどうしようも無くなるの
で今のうちに再生を頼んでおいた方が無難かも知れない。 なにせ友人経由で頼んだところの
親父の頭の硬さは半端では無く、以前直接ヤリトリをしていた時はこちらが腹を立て話半ばで
止めて仕舞った経緯が有る。 サテ近々実際に火を入れてみよう!

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