今日お預かりしたのはハリクラフターズのS-38で1946年に作られた初期モデルです。
伺った症状+音声出力が突然無くなる問題が診られた。 今日は時間が無く明日以降取
り組ませて頂こう。 この種の受信機の修理に付きましてはこちらのホームページから
お問い合わせ下さい。
今日拝見した範囲ではBFOが機能しておらず、ANLモードでは可也の歪みが見られ、バンド
切替スイッチ+VRに接触不良が見られた。 また可也のトラッキング・エラーが有り一部の周
波数では可也の高感度が得られていたが、それ以外では可也落ち込みバンド内での感度
差が見られた。 下の画像に見られる様一部のケミコン及びペーパーコンが近年交換されて
いたがどうせなら思い切ってペーパーコンは全て交換した方が無難と想われるが..... しかし
ANLで今回の様に歪むのは始めての経験となった。
オリジナルのペーパーコン7個は予想通り可也の絶縁不良を起していた。 ANL(ノイズリミッ
タ)の問題は回路図からこれらペーパーコンの交換で改善されると予想したがその通りとなり
一安心。 次にBFOの問題は周波数ズレが原因でこれは再調整で良好に機能し出した。
ケミコンの半田付けの仕方が不安定だったのでこれらもやり直した。 明日以降トラッキング
の調整に取り掛かることにしよう。
ボリュームの接触の問題が気になったので修理を試みたが改善しなかったので同様の物に
交換した。 本日これにて終了!
11月1日 全てのバンドのトラッキングをこの機種のサービス・マニュアル通りに行った。
結果可也満足の行く結果がえられたので完了とした。