今日お預かりしたのは1970年製のスズキ フロンテに使われていると伺ったサンヨーのF-1222
で、伺った様通電しても全く音声出力は無かった。 幸いディスクリートで構成されており音声の
入力、及びアンテナ入力から各々調べを進めてみた。 この種のカーラジオの修理に付きまして
はこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
結果から申し上げれば下の画像に在る、音声の入力段のケミコンが破裂していた。 次に初段
のトランジスタ2SC537Dが全てオープンとなっていた為類似の物に交換し、ついでにパイロット
ランプも断線していたので交換し好結果を得た。
先月末にお返しし動作良好と喜んで頂けた本機ですが、また動作しなくなったとのお話で再
度お送り頂いた。 届いた物は局発の周波数がズレている感じで、どうも周波数変換を行っ
ているトランジスタ(2SA101)が怪しいので試みに交換した。 これまでのところ異常なく動作
しているが時間を置いて連続試験を行ってみよう。 下の画像にある2SA101はSANYOブラン
ドとなっているがこれは皆さんご存知の松下製。
3日間、間欠的な動作試験を行い問題は発生しなかったのでお返しの準備をし、最後の試験を
と試みたところ動作に問題が見付かった。 歪みの感じでは何処かで発振している様で一部の
局がマスクされて仕舞った様だった。 残されたのは高周波増幅周りだけか。