テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

コロンビアの真空管テレビ 14-T306 (昭和34年6月)

2012-03-31 16:13:49 | Weblog

 修理の為にコロンビアの真空管式14インチ白黒テレビ 14-T306が届いた、輸送中の
問題が無いことを確認したので近々取り掛からせて頂こう。 この種のテレビの修理に
付きましてはこちらの ホームページ  http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い
合わせ下さい。

内部のホコリは可也だったが輸送中の問題は診られなかった。 ただツマミが一つ
欠落していたのは残念だった。 (ACプラグも欠落していたがこちらは何とかなる)

4月7日 ゴーサインを頂いたのでレストアを開始した。 いやはや積もったホコリは可也
の量で下の状態に持って行くだけで2時間近くを要しこれだけで2割方を終えた気がする。

何故か真空管3本が欠落していた。 チューナーの6R-HH2と6M-HH3、ACBC Ampの
6AU6を先ず探そう。  次に使われている真空管のgm、エミッションの測定を行った。 
通常この種のテレビでは2-3本劣化しているのが普通だが問題が次々に見付かった。 
  使ったチューブ・チェッカーTV-7 でのMinimum Valueに満たなかったのはVIF-6CB6
(2本)、Sync Sep-6U8(T)、Video Amp-12BY7A、HV Rect-1X2B  と予想を遥かに上
回っていた。

4月8日 欠落していた真空管とgm、エミッションが低かった真空管を交換すべく探した
結果12BY7A以外は新品が在ったが12BY7Aは数本の物の中から最もgmの高かった
物を採用した。

ブラウン管前面の汚れが可也だったので外しクリーニングを行った。 この時期の
コロンビアの物には前面に反射を防ぐプラスチック製のカバーが付けられているが
それの汚れも可也だったので両者のクリーニングを行った。

この後通電し一応高圧も出始めたのでブラウン管のエミッションを診てみたが一応
の輝度は有ったが実用とするには不十分と感じた。

垂直同期が不完全だったので同期分離から垂直発振/出力を診てみた。 結果若干
絶縁が劣化していたコンデンサを数個交換した。 明日は電源周りに取り掛かろう。

4月9日 今朝は何時もより3時間も早く仕事場に着き昨日の続きに取り掛かった。

水平同期にも不完全なところが診られたので手を加え、次いで音声出力が小さかった
為に低周波回路を当り一部改造を加えた。 若干音量は上がったが未だ不十分でディ
スクリを調整した結果十分な音量を得られた。

思い切ってブラウン管を交換した。 下の画像はブラウン管が表に出ている状態。

次いで組み込んだが一挙に輝度が落ちた。 この機種ではブラウン管の表面に薄いグレーの
カバーを掛け、その外側に可也濃い(遮光)フィルター?が置かれるがここで輝度が落ちる。

下は濃い遮光フィルターを外した画像。

下は外した2種類のフィルター?(カバー)。

ブラウン管を替え輝度は上がったが直線性が芳しく無く高輝度側でサチる問題が診ら
れた。この為ブラウン管を元に戻し、薄い方のフィルターも添えてみたのが下の画像。

輝度にも問題は無さそうだったのでチューナーの微調整に移った。

DVDからの入力も確認し連続運転に入った。

好結果が得られたと連続試験を始めて暫くして輝度が帯状に変化する問題が
診られた。 40数年テレビと向き合って来たが初めて診る症状だった。 我家
えの帰路回路図に目を通したが、この機種に採用されている室内の明るさで
輝度を自動的に制御する回路が怪しい気がする。

4月10日 帯状の輝度変化の問題は原因が的中し自動輝度調整機能(ACBC回路)の問題
と分かり解決した。 壊れていたアンテナ端子を直し連続試験に移ったが久し振りに腰痛が
発症したが 昨日はシャーシーをキャビネットに入れたり出したり果たして何度行ったことか
因みに殆どの場合シャーシーを取り出すのは1回だけで終わる。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Crosley 10-135

2012-03-30 14:50:58 | Weblog

先日ご依頼頂いた物がフロリダから届いた。 塗装もオリジナルだったので簡単にクリー
ニングを行った。 電気的なレストアは明日以降取り掛かろう。 この種のラジオの修理に
付きましてはこちらのホームページ  http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合
わせ下さい。 

3月31日 レストアを開始し先ずはキャビネットのクリーニングから始めた。

ダイアル糸も切れていたので掛け直した。 次いで各真空管を診てみたが出力管
50C5のヒーターが断線しており交換した。 

下の画像には無いが電源回りのブロックコンデンサ2個も交換した結果動作し出した。

組み上げ動作させてみたがバンドの中域で選局時ノイズが出る、仕方なくV/Cを外し
動作を診てみたがアンテナ側が低域でローター/ステーター間に短絡が診られたが
中域では問題は診られず思い切ってぬるま湯で洗った結果問題は解決した。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドイツ車用 VDO製 電気時計

2012-03-30 14:37:23 | Weblog

 今日お預かりしたのはドイツ車にお使いになっていると伺った電気時計で数10秒
に一度ゼンマイ(スプリング)を巻くタイプの物で難航したが一応動作する様になり
先程来 2時間近くランニングさせているが今日は都内で孫の発表会が有りこの後
出掛けてしまう。     この種の時計の修理に付きましてはこちらのホームページ
http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

古いテレビやラジオなら大抵の物の修理に問題は無いが機械式の時計(電気
時計)となると経験は乏しく先ずはその仕組みの理解から入る必要が有る。

  若干1950年代の自動選局機構に似た部分が有りおぼろげながら構造は
理解出来たが何故かソレノイド(電磁石)に電流が流れない。 調べたとこ
ろコイルえの配線を担っている真鍮製の板がコイルの端子のところで剥が
れておりこれではどう頑張っても電流は流れない。

そこを直し電流は下の画像に見られる様流れる様にはなったが未だ動作
が可笑しい。 *ソレノイドえの電流は一瞬(mSecオーダー)しか流れない
ので下の電流は正しい値では無い。

アレコレ試みた結果良好に動き出してくれたが今日は2時間しかランニングには
付き合えなかったが明日の朝仕事場に着いて動いていれば多分合格と云える。
しかしこの手の時計はバッテリーに繋がれている限り動いていたので当然なが
ら軸受け部分の磨耗は可也進行していることが多く最早信頼性は可也低そうだ。

3月31日 今朝確認したところ5:41で止まっていた。 これが昨日の午後5時なのか
今朝の5時なのかは不明だが何れにせよ長時間の動作は未だ無理そうだった。

4月1日  昨日数時間で動作しなくなったのが何故なのか調べた結果問題が見付か
ったので修理を加え再度連続運転に取り掛かった(別の物も同時に動作させてみた)
これまでソレノイドを呼んでいたが磁力でプランジャーを引っ張る訳では無く、構造は
寧ろリレーと同様なのでリレーと呼ぶ方が正しいかも知れないと想い始めた。

途中誤差を見てみたが少し遅れている感じだった。 今日は午後6時前のバスに
乗らねばならず下の画像の少し後に仕事場を後にした。 約6時間診ていたが電
源はそのままにしておいたので明日の朝どうなっているか!

4月2日 昨日午前11時頃に開始したので約22時間ランニングさせてみた。 両者とも
無事動いていてくれたが12V化に取り掛かろうとして不安定要素を感じた。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Chevrolet 987888 (Johnson Lab.製 1959年)

2012-03-29 17:13:21 | Weblog

 今日拝見したのはJohnson Lab.製の Chevrolet 987888 カーラジオで真空管4球+
トランジスタ1石と云うハイブリッド・モデルだった。 この種のカーラジオの修理、改造
に付きましてはこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問
い合わせ下さい。

4月4日 外部入力/切替のアダプタを装着し、レコード・チェンジャーにも
フォノプラグを取り付けた。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シボレー インパラ用 Montgomery Ward FAH-16560A Automatic Record Changer

2012-03-29 17:02:55 | Weblog

前面には WARDS Riverside Phono と記された車載用のレコード・チェンジャー(プレーヤ)
でRCAやAutomaticにもOEM供給していた様だった。  この種の装置の修理に付きまして
はこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

 説明書にラジオとの接続方法が記されていたが、ここでは一度800KHz程度の電波
に変換しラジオのアンテナ端子に接続する方法が記されていた。   無論音声信号用
の外部入力端子がラジオ側に用意されていればそこに繋ぐだけだがこれを見た事が
無い。

3月31日 部品取り用の物を送って頂いたのでそれらも含め動作確認を行った。

中身を取り出し電源を直接モーターに接続し、カートリッジ(ピックアップ)の
出力も直接取り出す方法で動作を確かめてみた。

ターンテーブルを下にして(ディスクが上に乗る)動作させたが実際は上下
が逆になるので今日の実験の様にスンナリ行くかは甚だ疑問。

一応どの様な曲かは分かる程度には演奏可能だったがやはり回転数の
不安定さ(変動)は否めず音楽を聴くレベルでは無い。

部品取り用の物も診てみたが、こちらは更にプーリー(下の画像中央)が永年
モーターの駆動軸やターンテーブルの側面にぶつかっていた為、その部分が
凹んで仕舞っており回転数の変動量が多かった。 

4月3日  別途お送り頂いたカートリッジの交換に取り掛かった。 分かっていれば何のこ
とは無いが初めての物なので可也遠回りをすることになる。 搭載する車種を伺ったところ
1960年のシボレー インパラで3年もの年月を掛けレストアされた物とのお話だった。

カートリッジを交換し、これの出力を外に出しターンテーブルを元(キャビネット内)に
戻し実際に使用される状態で動作を確かめてみた。

雑音は無くなったが回転が遅い本来45rpmだが感じでは40rpm程度しか無い様だった。
またスタート、リジェクトの自動演奏機能が上手く機能しておらず何度も同じ動作を繰り
返すのでON-OFFスイッチで強制的に電源を切る必要が有った。 これら自動演奏機能
は機械的な問題で得意分野では無いがどうするか?

部品取り用にお送り頂いた物のモーターはカバーが無く内部が見えたので診てみた
が多分ウエイトが付けられた部分の接点の距離を調整すれば回転速度が調整出来
るのでは無いかと想像するが何せ経験が無いことなのでどうなることか。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Westing House, Escort RS21P08A (1968年)

2012-03-29 16:54:43 | Weblog

今日お預かりした Westing House の Escort RS21P08A で TSM-94 (Nov.1968)に
登場している。 ラジオに時計、懐中電灯、ライターの機能も加えたモデルでライター
部分が機能しないと云うお話だった。  この種のラジオの修理に付きましてはこちら
のホ-ムページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

3月30日 電池用の電極に可也緑青が見られたので取り除いた。

ライター部分のニクロム線?の赤熱具合は可也暗くしないと見えずシャッ
ター・スピードを遅くしたので手持ちの下の画像は可也ぶれている。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャープ SR-280M (ST管5+1球スーパー)

2012-03-28 14:51:01 | Weblog

今日お預かりしたのはシャープのST管5+1球スーパーで突然動作しなくなったとのお話でし
た。  この種のラジオの修理に付きましてはこちらの http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/
からお問い合わせ下さい。

ダイアル糸が見事に切れていたが1本でダイアル駆動シャフトとV/C双方を駆動しているの
でことは簡単では無かった。 何とか好結果を得たが一部のコンデンサが古く気になった。

ゴーサインを頂いたのでコンデンサの高官を行った(一部は既に交換されていた)。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカイ AA-8000 Stereo Tuner Amplifier

2012-03-27 17:56:05 | Weblog

 

今日お預かりしたのはアカイのAA-8000で時間が無く、輸送時の問題が無いことしか
確認出来なかったが明日以降診させて頂こう。 この種のアンプの修理に付きまして
はこちらのHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

3月28日 早速動作を診てみた。 左チャンネルの音量が少なく、右のノイズが可也だった。

内部にはハッキリしないがCRCの様なものが全体に吹き掛けられていた。

電源の設定は110Vで、内部にネジが3本(画像では2本)落ちていた。

3月29日 ゴーサインを頂いたので実際の作業に取り掛かった。  先ずはFMの
カバレッジの改造を行い好結果を得たがステレオ・インジケーターが点灯しない。

点灯しないハズでインジケーター用のランプが(断線後?)外されていた。 上の
画像中の上、右のゴムブッシュ部分ここを修復したのが下の画像。 

しかし左チャンネルの音量の問題は可也深刻でプリアンプ部分は既に部品交換も
終えたが変化は殆ど診られなかった。 メインアンプの前段?の問題の様だが少し
頭を冷やしてから取り組ませて頂こう。

4月1日 プリアンプ部分に問題が在ると考えていたが途中ハッキリしなくなりメイン
アンプに直接信号を加え左右の出力を測定してみた。 略同じ出力が得られメイン
アンプ側では無いことがハッキリした。 メインアンプには一般的では無い部品が幾
つか使われておりここの問題だと困ったことになると想っていたが良かった。

 しかし左チャンネルの出力は少ないままで既にコンデンサ類は交換してあるので
トランジスタ(2SC458)を他の物に交換してみたが変化は無く、幾つかのトランジス
タの組み合わせを替え試みてみたが殆ど変化は診られなかった。

基板全体にCRCの様な物が吹き掛けられておりそれが悪さをしている可能性が
有るので同一回路を別基板に組んでみたがこれも殆ど変化は見られなかった。

  しかしこのプリアンプの回路は直流結合で前段のベースバイアスは後段のエミッタ
電圧を150KΩを通して加えており、前段のコレクタはそのまま後段のベースに加えて
おり前段と後段の関連は強く何とも調整し難い回路で再度頭を冷やす必要が有る。

4月2日 今日も略一日を費やしアレコレ試みてみたが変化は殆ど無く頭を抱えて仕
舞たが、メールも電話もご依頼主に通じない。  今日別の回路で可也良好な結果が
得られたので改造を加えたいがサテどうするか。

4月6日 気を取り直し一昨日買っておいた部品を使ってバラック(実験)セットを組ん
でみた。  トランジスタは可也の数を交換することになるのでニュービスタ用のソケッ
トを使ってみた。

実験に取り掛かり気付いたのはニュービスタ用のソケットではピンが細すぎトランジ
スタには使えなかった。  改めてトランジスタ用の物で組み上げ合計10種程のトラ
ンジスタで実験してみたが好結果は得られなかった。  回路はダーリントンの様な
直結のDCアンプで前段と後段の特性が微妙に関係している様だった。 この後バ
ラックセットでは無く実際の回路で定数を変化させ予想もしなかった前段のエミッタ
の抵抗を調整することで十分な増幅が得られることが分かった。  左右のバランス
も取れ、次に進んだが無心号時の若干のハムとホワイト・ノイズはこの機種に元々
在るものの様だった。

4月7日 昨日組み込みを行った際Function スイッチのグラつきが気になったので
前面パネルを外しナットを締め直した。

今回のことを総括すると、当初片方のチャンネルの出力が小さいと伺いテッキリ何らか
の原因で片方の出力が少なくなって仕舞ったのだろうからとそこを直すことに集中した。
 この為可也の時間を増幅率の増加に費やしたが、結果から申せば出力の小さかった
チャンネルの動作が正常で、出力の大きなチャンネル側が寧ろ出力が大き過ぎていた。
自分で使っていたものならその変化に気付くのだが、お預かりした物、またご依頼主も
海外から購入された状態が今回お預かりした状態だったので同様判断は困難だった訳
で仕方無いが、想定外の時間を要し結果として良い勉強となった。

4月30日 紙ベーク(フェノール樹脂)基板に米国で何が吹き掛けられたのか不明
だが何とも解せない動きをするので思い切って回路を新たに作る事にした。 

当初上の基板を使おうと考えていたが大き過ぎるので半分の大きさの
物を作ってみたので明日にも組み込んでみよう。

5月1日 使われていたトランジスタ 2SC458(B)LG を新しい基板に移し動作を
確認したが好結果を得られた。 これまで無理無理ゲインを落としていたのが
問題だったのかも知れない。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SONY、ICR-120 と 日曜の秋葉原

2012-03-25 22:39:03 | Weblog

 

  昨日インターネット・オークションに出品していたSONYのICR-120が落札された為出荷
に先駆け動作試験を開始した。 前回この機種+姉妹機種を纏めてレストアしたのが何
時だったか記憶して無いが多分半年は経過している様想えるのでこうなった訳だが片方
はスンナリ動作してくれたがもう1台はバッテリーが既に放電していた為充電を開始した。
明日の結果での判断だが何かあってはいけないのでもう1台先のレストア時にV/Cに問
題が診られた物のV/Cを交換し万が一に備えた。 これの準備が終わり、一部部品のス
トックが底を突いたのと、今週中頃には昭和30年代のテレビがレストアの為に届くのでそ
れ用の部品も調達すべく夕方秋葉原に向かった。   秋葉原には50年以上通っているが
日曜に訪れたことは中学生、或いは高校生の頃に一二度有ったかも知れないがこの40
年では無く、その人の多さに圧倒された。  また我々が秋葉原に通う目的とは別の目的
の人々が殆どの様にも見受けられた。  云うまでも無く自分などは電子部品の調達が目
的だがその昔の姿を今も留めているところは最早数軒となって仕舞い寂しい限りだがこ
れも時代の趨勢なのだろう。 

3月26日 昨日の午前11時に充電を開始し、今日の午前9時まで行ったが良好な結果
(感度、音量、歪の無い)を得られた。 万が一に備えた物も加えて撮影しておいた。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三菱 6P-126 同社6インチ・テレビの第2世代(昭和41年)

2012-03-23 16:05:25 | Weblog

 先日来この機種の前のモデル6P-125を集中して修理したが他に無いかと探したところ
このモデルが見付かった(最初6P-125と想っていたが分解しようとしてアレッとなった)。
6P-125との間で大きな変更は無さそうだが映像出力がシリコン・トランジスタに変わった
り、水平/垂直の出力のトランジスタ、CRTにもマイナー・チェンジが見られた。

消費電流が少なく、高圧も出ていなかったので水平のトランジスタ2SB468を早速
8台目の2SB275に交換した。 結果高圧も出始めたが水平振幅が足りない。

3月24日 ダンパーのダイオード1S309も短絡状態だったので交換したが水平振幅は
増加しなかった。 共振用の0.06μFも念の為に交換したが変化は診られなかった。

水平の発振波形を診てみてが周期が短い、周波数を診てみたところ約26.9KHzも有り
水平発振回路の時定数を変えたところ良好となった。 念の為に0.1μFを外し実測して
みたが約0.13μFと問題無い値の様だったが思い切って交換した結果良好となった。

チューナーにも問題が診られたので後で分解してみよう。 一部のチャンネルだが
良好に受信出来AGCの動作もスムーズだった。  回路としては殆ど変って無いが
6P-125のAGCの効き方とは大きく異なっていた。

3月25日  昨日に引き続きランニングを行おうとしたが垂直同期が取れない。垂直
発振回路の字定数が大き過ぎる (本来は10μF+4.7KΩ) 様だったのでコンデンサ
の値を小さくし4.7+2.2μF で好結果を得たがこれら二個のスペースは無く、元々使
われていた高信頼?タンタルコンデンサ10μF に戻し、4.7KΩに若干の抵抗を付け
時定数を調整した。  しかし可也の数のトランジスタテレビを手掛けたが水平/垂直
両発振回路の時定数をいじったのは初めてでは無いかと想う。  水平に使われて
いたマイラーコンデンサは通常可也信頼性が高く先ず交換の必要は無いのだが。

 

3月26日 これまで外部から直流12Vを加えて動作させていたがAC100Vに切り換
えた。 結果電源ラインの電圧が9V程となって仕舞い水平/垂直の振幅が大幅に
減少してしまった。 リップル・フィルタのコンデンサを替えた結果10.5V程度に上昇
し映像サイズも良好となったので由とした。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SONY、 ICR-90 (1969年?)

2012-03-21 14:35:11 | Weblog

今日お預かりしたのはSONYのICR-90で可也の数を手掛けており特に心配はしていなか
った。 この種のラジオの修理に付きましては http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ から
お問い合わせ下さい。

この機種、及び姉妹機種に通常診られる故障を想定していたが拝見した物の故障は
可也進行しており一筋縄では終わりそうに無かった。 (常に最悪の事態を考え様)

3月22日 ゴーサインを頂いたので分解に取り掛かったが早速V/Cを固定している
ビスの片方が固着していて外れない。 嫌な予感が漂い始めた。

スイッチ部分も導通は無く、端子部分の半田も変質しており半田コテでは溶けない。

スピーカーは活きていたが、良かったのはここまでで基板のパターン面の左側バッテ
リー寄りの状態は最悪で、これまでに姉妹機種も含めると50台近くを手掛けたがここ
まで傷んでいた物は初めてとなった。  パターン表面の酸化なら何とかなるがパター
ンの一部が剥離し無くなっている為修復は略諦めざるを得ない。

奥の手を使い何とか動作させ、先程来連続試験に入った(今もこのラジオで何時
もの放送を聴きながらキーボードを叩いている)。

何故か詳細は不明だが裏蓋を固定するネジの片方(右側)が黒染めされて無い。

オリジナルの化粧箱、革ケース、超小型プラグ付イヤフォンも参考までに並べてみた。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Blaupunkt のカーラジオ Frankfurt US (Y9xxxx7)

2012-03-20 15:48:33 | Weblog

今日お預かりしたのはBlaupunktのFrankfurtで1960年代末頃の物と想われる。 ご依頼
頂いたFMのカバレッジの改造は問題なく終えたが消費電流が大きい。 この種のカーラ
ジオの修理、改造に付きましてはこちらのHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお
問い合わせ下さい。

この機種では通常0.4A程しか流れないが3倍近くの電流が流れており終段部分は
可也発熱していた。 (熱暴走を起こすと大きな問題となる)上下の時間差は5分程

終段部分の問題は上手く直り消費電流も問題無い値となった。 修理の常でそれま
で目立たなかった問題が見えて来てスピーカーケーブルを動かすと音量が変わった。

どうも途中で切れ掛かっている様だったので外し引っ張ったところ内部のリード
の片方が切れていた。 若干ケーブルは短くなったが修理後良好となった。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三菱 6P-125 (昭和37年)6インチ、白黒、世界最小

2012-03-17 17:53:52 | Weblog

昨年は春から秋に掛けて【南極大陸】と云う番組で使用する通信機を我が家だけでは足り
ず友人数人にからも借り、それでも足りず一部ギリシャやアメリカから購入して何とか形に
したがそのT放送局から久しぶりに依頼が有り今日は三菱の6P-125に取り組んだ。  この
種のテレビの修理に付きましてはこちらの HP  http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/  から
お問い合わせ下さい。  上は今日取り組んだ1台目。  余談ながら世界最小と記したのは
同時期に発売されたSONYのマイクロテレビが世界最小と謳われたが今回の機種(しかも
6インチ)の方がサイズも小さく、かつ軽い。

1台目は以前動作させる為に最小限の部品交換を行っただけの物で動作試験
結果チューナーに問題が診られたので分解し接点部分に手を加えた。

何せ殆どはオリジナルのままなので当初不安定要素も見られたが2時間程ラン
ニングさせた間では良好に動作していた。  次いで二台目に取り掛かったがこ
ちらは以前可也しっかり部品交換を行ったものの同期が不完全でそのままにし
てあったものだが、今日改めて診てみたところ同期分離のトランジスタ 2SA15
のベースに映像信号が来ていなかった。 映像増幅との間に入っているダイオ
ード1N60がオープンになったかと想ったが実際はこのダイオードの向きが逆で
またこのトランジスタのベースバイアスの100KΩが本来-12Vラインに繋がらな
ければならないところをグランドに落としていた。 普段部品交換時には元に戻
すべく 外したところを覚えているが途中電話が掛かって来たり、荷物が届いて
席を外すと往々にこの様な凡ミスを犯すことになる! ここを直した結果非常に
良好に動作してくれた。  *パターン図さえ在れば起こり難い問題ではあるが。

作業台の上が今日の2台目で、後ろの物が1台目。

3月18日 どうせならと同じモデルの修理に取り掛かった。 3台目は1-6Chまで良
好だったものの7Ch以上で感度が落ちた。 チューナーの問題なので後回しとした。

4台目はVIFの4段目、2SA246のエミッタ電流が流れておらず最後の1個の2SA246
を交換した。 交換後動作は良好となったが電源電圧が低く同期が不完全だった。
下の画像は外部から12Vを加えたもの。

電源のリップルフィルター2SB83を外付けしたところ電源電圧は上がったのでテッ
キリこのトランジスタの問題かと交換したが結果変化は何故か無かった。

日課の散歩をしながら今日の作業を反芻してみた。 リップルフィルター用のトランジス
タを外付けした際ベースに繋がっているケミコン100+100+200+400μFを220+470μF
としたことを思い出した。 組み込んだ後は元々の200+400μFも並列に繋がったのが
原因かも知れないと思い出した (出力端エミッタの電位はベースの電位で決まるので
ケミコンの絶縁が劣化するとここの電位は下がる)。 明日診て見よう。  それとチュー
ナーがあるチャンネルの先で感度の低下を起こすのは多分どこかのコイルが途中で切
れている可能性が有る。

3月19日 怪しげな電源回路のケミコンを診てみた。 整流直後の2,000μFも水平出力
回路の1,000μFも共にパンクしていた。 リップルフィルター用の400μFも交換した結果
可也電圧は上がり一応動作する様にはなったが水平同期を回しても変化が無い。

外側のシャフトが水平同期調整用だが回路は直され配線は一点に集められていた。

ボリュームが全く機能しておらず分解し修理の可能性を診てみたが摺動子を固定
しているベークライトの板が割れており残念ながら諦めた。  何れ部品取りの物か
ら移植してみよう。

次いで5台目に取り掛かったがこの機種でもVIF4(2SA246)のエミッタ電流が流れてい
なかった。 最早2SA246のストックは無く、若干fTは下がるが2SA235に替えた。 しか
しこの機種も前回(6ヶ月~1年前)の動作チェック時良好のシールが貼られていた?

受信はする様にはなったがこの機種も同期が不完全だった。 同期分離、同期増幅等を診
てみたがどうも映像検波出力に同期信号成分が少ない。 (AGCに問題は診られなかった)

3月21日 同期が取れない原因が分からずオシロで同期分離の出力を診てみた。 どうも
映像信号が混入している様だったのでクリッピング・レベルを調整した結果良好となった。

6台目はスンナリ動作してくれたが音量が絞れ無いことと、水平の直線性(左側の
伸び)が若干気になりボリュームを分解し手を加えてみた。

7台目に取り掛かったが裏に貼られたラベルにはSep.30,2007のチェック時VIF4
(2SA246)に問題が在った様だった。  調べたところVIF3(2SA234)も壊れていた
ので両トランジスタを交換した。

結果映像と音声は良好となったが水平の直線性(左側の伸び)が若干気になった。

3月23日 8台目に取り掛かったが内部で高圧が放電する様な音がしていた。

高圧のアノード・キャップが外れているのかと想ったが外れてはおらずCRTの状態
を見たところ内部で放電していた。 予想は的中しネック部分でクラックが入ってい
たので修理は諦めたがこれで部品取りとする物が決まった (他の機種からCRTを
移植出来ない訳では無いが)。

他にリップル・フィルター用2SB83のE-B間がオープンとなっており、電源回路
のシリコン・ダイオードHR13も4本の内の2本が短絡していた。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日産オースチン (昭和34年)用、松下A-526型 カーラジオ

2012-03-15 15:39:21 | Weblog

*タッチーさんこちらこそどうぞ宜しく ただこちらにメッセージを頂いても連絡先(メールア
ドレス、電話番号等)が記されて無いことにはご連絡は出来ません。 こちらのホームペー
ジからメールを頂くのがベストです。  どうぞ宜しく!

  今日お預かりしたのは1959(昭和34)年製の日産オースチンに使われている松下製
A-526型カーラジオ(オースチン純正オートラジオB132-9500-N-a)で当然ながら動作
しないとのお話だった。 この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホー
ムページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

機械式のバイブレーター(同期型)はお約束通り機能していなかった。 サテ、プラス
アース(シャーシ)の12V車なので残念ながら使えるバイブレータの在庫が無く早速
手配しよう。 しかし今回のバイブレータは同期型で利点としては高圧側の整流回路
が不要となることだが、これまでに可也のバイブレータを見て来たが同期型を使って
いるのは日本製の記憶しか無いが寿命等の問題が有るのかも知れない。

3月16日 ゴーサインを頂いたので先ずはコンデンサ類の交換に取り掛かった。

真空管式のラジオとしては珍しくプリント基板に依る配線が採用されている。

使われている真空管5本のgmとエミッションを診て見たが問題は無かった。

使われていたバイブレータのデータコードは59-4(昭和34年4月)で、この
カーラジオの製造時からの物と想像出来る。

電源部のコンデンサ(1個は短絡していた)と、焦げていた抵抗1本も交換した。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

B&O (Bang & Olufsen) Beogram 5500

2012-03-14 16:50:29 | Weblog

 

●昨日(4月25日)この機種の修理に付いてお問い合わせを頂いた伊Xさん頂いたメールに2度
お返事を送ったのですがエラーで戻っております。 出来ましたら電話を頂くか、電話番号を記し
たメールをお送り下さい。

今日お預かりしたのはB&OのレコードプレーヤBeogram 5500でトーンアームの駆動系
が壊れていると云うものでした (オークションでは通電試験済みと謳われていたそうで
無責任さに驚くばかりだが)。電気的な問題では無く専門外だが先ずは診させて頂こう。
 この種の装置の修理に付きましてはこちらのHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/
からお問い合わせ下さい。

 外れていたワイヤー(中心はスチール製?)は上の画像のプーリーに巻かれていたと
想像出来るがそのままでは長さが合わない。 幾つかの掛け方で試みてみたが片方で
は長さが足りず、もう片方では長過ぎる。 本来の掛け方が分かれば話は早いのだが。

今日は時間切れとなって仕舞ったがどうもワイヤーの端を固定する部分が欠落して
いる様想われた。 仕方なく穴が開いていたところにスプリングの端を引っ掛け一応
動作させてみたが演奏開始位置が本来の位置より10mm程外側だったので微調整
が必要と想われる。  しかし初めて診る機種に本来在るべき物が無かったりすると
途端に時間を費やすこととなる。

3月15日 欠落していた突起と同様の物を用意しワイヤーを掛け直した。 これまで
よりテンションは可也増加し、またプーリーとの位置関係も10mm程ずらしてみた。

幸い演奏開始位置も良好となった。

演奏終了後のホーム(レスト)ポシションも良好で終わりとした。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする