5月25日 何ともバンド4は発振せず、Conv.6K8は仕事場では予備が見付からず我が家を探し
たところ12K8が見付かったのでヒーター電圧を変え動かしてみたが左程変化は見られなかった。
Qメーターを持っておらず個々のQは定かでは無いが念の為コイルを新たに巻き試してみた。
コイルでも無さそうだがバンド4の高域、40Mc以上では動作することを見付けた。 コイルを元に
戻し、元々の6K8に戻しても症状は変わらず、バリコンがある程度入った状態ではQが落ちるとし
か考えられずここまでとさせて頂こう。
5月24日 局発が一つのバンドのみ発振しないと云うのが何とも解せず考えられる点を幾つか
確かめてみた。 一部オリジナルの回路と異なる部分を回路図通りとしてみたり、各部品の値も
確かめてみた。 また局発のコイルを外して見てみたが問題は無さそうであった。 コイルに繋が
っている4本のリードは一度外された形跡が有ったので念の為極性も変えてみたが変化は見ら
れなかった。 こうなると直流で問題の見られなかった6K8のTV-7でのgmは当てにならず交換
したいところだがサテ何処に仕舞いこんで仕舞ったのか。 今日気付いたオリジナルとの相違点
は6K8のプレート-グランド間にトリマーが入っており実測値は20pFだった。 もう1点は単に切換
えのみとなっている局発のコイルの切換えは実際は使って無いバンドを短絡するタイプだった。
5月20日 明日は終日埼玉出張となるので今日何とか終わらせ様と午後コンデンサの交換に
取り掛った。 夕方交換を終え最後のトラッキング調整を始めた。 バンド1、2、3と進み、最後
のバンド4に取り掛ろうとしたが全く動作していない。 Conv.6K8のgmはそう低くは無く、解せ
ない。 回路を少し追ってみたがオリジナルの回路とは可也異なっており、局発コイルのグリッ
ド側、及びプレート側は共にオリジナルではコールド側がグランドに落ちているが実際の回路は
そうなっておらずプレート側には0.02μFが入っており、グリッド側にも(未だ)不明の部品が入っ
ている。 他に20Mcに設定した際のアンテナ側の共振周波数はトリマーで最も下げても20.6
Mc、RFアンプのそれは最も上げても19.5Mc、局発部分は20.5Mcとこの辺りも怪しい。 ガッ
カリして仕舞い、暫く頭を冷やす事にしよう。
5月19日 3連バリコンの上端(アンテナ回路用)の物が低域で短絡することは間違い無いのです
が上から見ただけでは到底分からずシャーシーを取り出すことになりました。
画像からは良く分からないと想いますが、一番右のローター、ステーター間に接触が見られました。
接触している部分を根気良く少しづつ直し接触の問題は直ったのですが、何とステーターとその端
子間に数10Ωから100Ω程度の抵抗成分が見られました。 これは多分端子を形成している金属部
分が複数の金属で出来ており、その間で接触電位差に依る電触が発生したのではないかと想像し
ました。 一度この端子(6個)を分解せねばならず、その為の作業に可也の時間を費やすこととなり
ました。
またBFO回路は動作しているのですが何故かビートが発生せず、BFOの周波数を確かめてみまし
たが455Kc±数Kc可変と間違い無く、次にIFを確認したところ可也455Kcからズレており、再調整
後好結果が得られました。
5月17日 今日は実際に通電し動作を確かめてみた。 動作しないと伺ったBFOは何故か問
題無く動作していた。 次に各バンドが低域で動作しなくなると云う問題はその通りでバンド1
では略800Kcを境に動作しなくなり調べたところ3連VCのアンテナ回路のVCが短絡していた。
(局発とRF増幅用は各コイルでグランドに落ちているハズなのだが何故か浮いていたのも解せ
ない)近々VCを外し細かく見てみよう。 感度も低い様だがその前に可也ノイズが発生しており
コンデンサ類の交換が必要と想われる。 一部(BFO回路のペーパーコンと出力のカソードバイ
アスのケミコン)のコンデンサは近年交換された様だが他はオリジナルのままでこの機種の生
産期間1939~1945年で考えると既に69~63年が経過しておりコンデンサ類が劣化しているの
が寧ろ当たり前で先ずそれらの交換が先決と想われる。
当初3月4月で完成させる予定であった本業のスタートが今年度予算の関係から4月半ばのスター
トとなって仕舞い、おまけに今日までに一応の結果を出さねばならないことが今月初めに知らされ
修理は殆ど出来なくなり、特にこの1週間はまともに寝ることも出来ない日々でした。 何とか夕方
第一弾を収めて参りましたのでこの間お預かりした物の輸送後の状態を調べてみました。
上のHallicrafters、S-20Rは京都の方からお預かりした物でBFOが動作せず、各バンドの低域
も動作せず、感度も可也低下しているとのお話しでしたので可也難航するやも知れません。 この
種の通信機の修理に関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
自分でもこの機種を以前持っていたのですがこのところ見た記憶が無く、可也昔【鉄腕アトム】の
主題歌の作詞で有名な詩人のSTさんに譲って仕舞ったかも知れません。 アー歳は取りたくない