今日お預かりしたのは1967年頃に発売されたと伺った最初期のカラオケ装置で今日それこそ
久し振りに通電したところ8トラックのテープはスンナリ動き良好に再生されたがマイクからの音は
アンプせず、マイク(プリ)アンプに問題が在る様だった。 この種の装置の修理に付きましてはこ
ちらの下記ホームページからお問い合わせ下さい http://www2.odn.ne.jp/~caca55760/
前面にはランプが組み込まれており音に合わせて点滅する構造になっている。
カラオケと伺い曲の頭出し、また選曲の機構が有るのでは無いかと想像していたがお話ではそれら
の機能は用意されて無いとのことだった。 8トラックの内の2トラックを1曲の左右に使い、各テープ
に4曲が収められている。 しかし頭出しが出来ないとなると甚だ使い勝手が悪くなるが......
イヤハヤ中身を取り出すだけで一苦労だった。 電源投入時若干モーターボーディング
の様な症状が見られたが流石にケミコンは劣化している可能性が有る。
上の画像に見られるのはランプの駆動回路と想われる回路で周波数フィルター
が組み込まれている可能性が有る。
選曲は真に単純で、ボタンを押す毎に次のトラックに移るだけの構造だった。
課金の機構が気になったが上の画像に見られる様投入された百円硬貨に依って両側に在る接点
間が短絡し、タイミングモーター(1/10 RPM)が回り始め1回転する10分間(60Hz用モーターなの
で50Hz地域では12分)電源が入りその間自由に曲を演奏出来ることになる。
下はマイクアンプと想われる回路でトランジスタ2石で構成されている。
今日は時間切れとなったので明日以降取り組ませて頂こう。
3月31日 昨日に引き続き取り組んだ結果多くのことが判明し、良好に動作し始めた
があくまでバラバラにした状態でのことでキャビネット内に組み上げると他の問題が見
られる可能性は有る。
4月2日 今日の午後は組み込みに取り掛かった。 インタビューを受けながらなので
若干時間は掛かるとは想像したがそれでも1時間も有れば終わるだろうと考えていた
のだが何と5時間近くを要して仕舞った。 特に選曲(トラックを切り替える)押しボタン
スイッチ部分の機構に問題が有り多くの時間を費やして仕舞った。 冷静に思い起こ
してみると押しボタンスイッチの固定方法に問題が在った。 アルミ板で固定している
様に見えたが本来はスイッチとアルミ板の間に弾力性のある物を挟んでおかねば機
能しないハズなのでこのクッション?ゴム?が無くなっていたのが元凶と想われる。
この問題以外の動作は良好だったが試験中に8トラック・テープがジャムって仕舞った
ので先ずはこれを修復する必要が有る。
4月3日 昨日ジャムって仕舞ったテープの修理に取り掛かった。 その昔、30年程前に乗って
いたイスズの117クーペにもカーステレオとして8トラックが積まれていたがその頃一度テープ
の修理をした記憶が有るが既に構造は忘れていた。
一部磁性体が剥がれていたので完全に修復出来た訳ではないがその点は如何ともし難い。