テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

ダットサン 1000 の 221 用 カーラジオ 松下 A-518 (1959)

2018-12-29 11:43:19 | Weblog

今日お預かりしたのは購入して31年となるダットサンに使われているカーラジオでこれまでラジオは聴
いたことが無いとのお話だった。 症状としてはブーンと云う音だするだけとのことだった。 この種のカ
ーラジオの修理のご依頼はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

内部は可也のホコリだった。

早速通電してみたがバイブレータは振動していたが音声出力は全く無かった。 お話のブーンと云う音
はスピーカーからの音では無くバイブレータからの音のことではないのか?

バイブレータは同期式の物で、普通に考えて先ず使えない。 2次側の電圧は数Vしか無かった。

電源回路と想われるソリッド抵抗の一つが発熱に依ってと想われるが割れていた。

IF増幅 (12BA6) 用のソケットが壊れていた。 バイブレータ始め可也費用が嵩みそうだがどうするか? 

12月30日 ゴーサインは頂いたが今日は仕事場には来ない予定だったものの家人の葉書のプリント
をする為に来て仕舞ったので気になっていたソケットの交換を行った。

1月4日 部品屋さんが営業を再開したので早速部品を調達した。 

電源部の修理に取り掛かった。

電源部の修理(改造)が終わったので通電してみた。 電流は12.6Vで約2.2Aだった。

真空管ソケット部分での接触不良が有りそうだが、既に1時間程ランニングを行っているが快調。

1月6日 梱包に先立ち最終確認を行った、途中音量が低下することが有ったがボリュームに接触不良
が診られた。 

1月9日 ご依頼主から間違い無く動作しているので安心して下さいとのご報告を頂いた。

 

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ビクター ステレオ BR-661FMG オーディオラ (1963)

2018-12-28 14:46:32 | Weblog

今日お預かりしたのは日本ビクターのビクターステレオ BR-661FMG でラジオもレコードプレーヤも機
能しているもののノイズが混入し、また脚の一つが折れて仕舞っているとのお話だった。 この種の装
置の修理のご依頼はこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

おじい様が使っていた物だそうで捨てるに捨てられず何とか直したいとのお話だった。

床材はホモゲンホルツで見事に穴が開いていた。 引越しの時にぶつけられたとのお話だったが予め
外しておけば問題は起こらなかったのだが、今更それを云っても仕方無い。

1月3日 分解に取り掛かった。

シャーシーは底板にネジ4本で固定されているだけだったが、防振ゴムが溶けて外すのに難航した。

シャーシーを外した上で動作させたいのだがスピーカーだけで無く、リバーブユニット、マルチプレクサ、
イコライザ等との配線が多く外すのは可成り困難。 ただこの状態では作業場所に運び込め無い。

1月7日 通電し状態を確認した。 右チャンネルに時々可也のレベルのノイズが混入していた。

先ずは穴の開いて仕舞った部分の補修に取り掛かった。

脚を固定する部分の補修は上手く終わった。 さてノイズの原因が不明だがコンデンサ類の交換には
想像より可也多くの時間を費やしそうだった。

1月9日 コンデンサ類の交換に取り掛かったが先ずはパターン面に積もったホコリを払った。

上は交換後の基板の部品面、下はパターン面。

サテ組み込んでみないとハッキリしないがノイズは軽減したか? 

1月10日 シャーシーをキャビネット内に組み込んだ。 どうなるかと緊張しながら電源を入れ暫く動作を
待った。 やがて音が出始めたが気になっていたノイズは全く感じられず、それどころか中々の重低音
で関心しきり。 

 

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SONY, TA-AV570 Integrated AV Amplifier

2018-12-27 15:32:39 | Weblog

友人の友人からバブルの頃に購入したと聞いたオーディオ機器を数台頂戴した。 その中の1台SONY
TA-AV570 の動作を先ず診てみたがボリュームに問題が在り、特にL Chの出力がカスれる感じがする
ので先ずこの部分を診てみることにした。 この種のオーディオ機器の修理のご依頼はこちらのホーム
ページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

ボリューム部分には正体不明の物が使われていた。 単に音量を調整出来れば良いのだが?

幸いサービスマニュアルがDL出来たので細かく見てみよう。

正体不明の物は丸い方がモーター、四角い箱の中身は減速ギアの様だった。 つまりリモコンで音量
を調整するとモーターが回ってボリュームを回すと云う非常にアナログ的な物だった。
ボリューム部分に手を加えた結果問題は少なくなった様感じた。 出力を上げて使っていると問題は少
なかった。

 

他に音質、特に BASS の調整で可成り問題は軽減する様感じた。

1月14日 音質調整用VRの接点の問題に取り組んだ。

前面部分を表に出すだけでも可成りの作業量となった。 結果問題は可成り改善された様だった。

一点気になったのが上のC808で最初リチウム電池かと想ったがスーパー・キャパシタの様だった。

 

 

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Becker, Grand Prix

2018-12-27 14:50:41 | Weblog

3台目は Becker, Grand Prix でこれも1970年代末頃の物と想われた。 この種のカーラジオの修理、
改造のご依頼はこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

FMのフロントエンドは改造の困難な形式だった。

12月28日 ゴーサインを頂いたので改造に取り掛かった。 こちらは何時も通りスンナリ改造出来た。

 

 

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Becker, Europa LMKU

2018-12-27 14:49:05 | Weblog

2台目は Becker, Europa LMKU で1970年代末頃の物と想われた。 この種のカーラジオの修理、改
造のご依頼はこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

FMのフロントエンドは改造の困難な形式の物だった。

12月28日 ゴーサインを頂いたので改造に取り掛かったが珍しく難航し(周波数を下げると局発が停
止して仕舞った)3度やり直し何とか好結果を得た。 このタイプのフロント・エンドで改造に難航したの
は初めての経験となった。

 

 

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Blaupunkt, Frankfurt US

2018-12-27 14:44:00 | Weblog

1台目は Blaupunkt, Frankfurt US でFMのカバレッジの改造、及びiPodアダプタの増設のご依頼を頂
いた。 この種のカーラジオの修理、改造のご依頼はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760
にお願い致します。

FMのカバレッジの改造とiPodアダプタの増設を終え組み立ててランプが点灯してないことに気付いた。

たかだか小型ランプの交換なのだがアレコレ外さなければならず神経を使う。

またネジ込み式なら簡単なのだが押し込んで切欠きに嵌め込むタイプなのでこれまた時間を要する。

 

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TRIO, 9R-4

2018-12-26 11:13:57 | Weblog

今日お預かりしたのは先頃電源が入らなくなって仕舞ったと伺ったトリオの9R-4です。 この種の受信
機の修理のご依頼はこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

早速通電し動作を確認したがIF段以降には電圧が加わっていた。 (予備の真空管も添えて頂いた)

回路を追った結果、問題は先ず回路図上の R5 (2KΩ) の断線だった。

では何故この抵抗に過電流が流れたのかを診てみた。 当初パスコン(マイカコン)の絶縁を疑った。

残念ながら原因はロータリー・スイッチのベークライト・ウェハーの炭化に有った。 画像からはハッキリ
しないが可也炭化が進んでおり通電すると白煙だけで無く、赤く光ったり時に白いスパークも診られた。 
この原因はロータリー・スイッチに接点復活剤を吹き付けた結果それが浸み込み、半ば導体となって仕
舞ったことが想像出来る。 こうなると手としてはコイル・パック全体の交換しか現実的では無い。

 

 

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Quad 22 + F M1 w/MPX

2018-12-22 15:44:51 | Weblog

今日の2台目は Quad の 22 と FM 1 + MPX で先頃オークションで動作しない物を入手されたとの
お話だった。  この種の物の修理のご依頼はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお
願い致します。

これまでFM 1 は可成りの数を手掛けたが、FM 1用の MPX は数度しか手掛けておらず、良好に機能
しなかったことも有ったがサテ今回はどうなるか?

12月23日 添えて頂いた Quad 22 から電源を得ようと試みたが何か問題が在る様なので自作の電
源で進めることにした。

FM 1 チューナーは以前こちらで日本バンドに改造したもので特に問題無く動作した。

ただMPXは全く動作していなかった。

パイロット信号を増幅する回路の出力が19KHzでは無く37.76KHz程度となっていた。

先ずは19KHzを増幅する共振回路を診てみたがコアにクラックが入っており調整不可能だった。

上は割れていたL1のコア、下は同様L2のコア。 他に共振用のコンデンサに容量抜けが診られた。

イヤハヤ4時間程取り組んだが殆ど進展は診られなかった。 これは可也難航する可能性が高そう。 

その後受信したFM信号では無く低周波発振器からの19KHzで動作を追ってみた。 少し様子が見
えて来たので明日は少し前進出来るだろう。

12月24日 38KHz付近の自走発振回路に19KHzのパイロット信号から得た38KHzの信号でトリガー
を掛けている回路だが、加えた19KHzの信号では上手く機能していたがFM 1からの信号では機能し
なかった。 加えた19KHzの信号は約100mVp-pだったが、FM 1からの信号のパイロット信号成分は
可成り下回っている様だった。 途中使われているアンプのバイアスを変えてより小さな信号で動作
させたいと試みたがバイアスを変え、流れる電流が変わると電源電圧まで大きく変わって仕舞い上手
く行かなかった。 *電源ラインは39KΩもの高抵抗で330Vを30V或いは15V程に落としている回路
なので何とも扱い難い。

12月26日 一度諦めかけたFM 1に再度Mさんと取り組むことになった。 Mさんは高周波回路を含む
電子回路全般に精通しておりこれまでも困った時は助け舟を出して頂いている。 簡単なFMステレオ
発振器からのパイロット信号は良好に増幅していたが、38KHzの自走発振器にトリガーは掛かって無
かった。 19KHzを両波整流している回路の動きが何とも解せなかったがMさんがお宅に持ち帰って
引き続き診て貰えることなった。

1月2日 Mさんがアレコレ調べてくれ好結果を得たので持って来てくれた。 先ずFM 1はIF段で発振
しており、また周波数が約11.1MHzと離調しておりディスクリのSカーブから外れていた為音声出力が
1Vp-p程しか無く、38KHzのトリガーが掛からなかったとのお話だった。  IFを調整した結果出力は
5Vp-p程に増加したとのお話だった。 上の出力波形では確かに5Vp-p以上となっている。

多くのダストコアの固定が緩く、振動で直ぐに動いて仕舞うとのことでビニールフィルムを添えて頂いた。

電解コンデンサにも絶縁不良等が診られパターン面に電解コンデンサを付けて頂いた。

それらの電解コンデンサを部品面に付け直し、また19KHzアンプ2段目のゲインを上げるCRも加えた。

 

1月4日 部品屋さんの営業が再開したので朝一番で(開店前に)寄り、電源部の改造部品を購入した。

1月5日 電源部の改造に取り掛かった。 今回の電源は Quad 22専用の物で電源トランスには230V
/60mA+6.3V/1.5A の物が使われていた。 Quad 22だけを駆動するにはこのトランスで十分なのだが
FM 1 (330V/20mA,6.3V/1.8A) + MPX (330V/15.5mA) も駆動させようと云うのは可也無理がある。 
また使われていたチョークは30H/20mAの物だったので10H/60mAの物に交換した。 ただサイズが
ギリギリで組み込めるか心配だったが何とか組み込んだ。 

整流にはこれまで半波整流が使われていたがこれはブリッジに換えて少しでもリップルを減らそう。

何せ電圧はギリギリなので実際の負荷で各装置のドロッパーの値を調整してみよう。

1月6日 ブリッジ整流が功を奏したのか全てを接続した際のB電圧は約300Vだった。 (シリースに入っ
ていた820ΩはQuad 22 のみの場合には電圧調整用として意味が有ったがここで33V程ロスっていた)

全てを接続した上で動作を確認したが良好だった。

Quad 22 に使われている真空管のgm を確認しておいた。 ECC83/12AX7のgm は2本共低かった。

EF86のgm は手元のチューブチェッカーでは測定出来ず6AU6のパラメータでの値はこれまた低かった
が飽くまで参考値。

1月8日 ご依頼主からMPXは良好に機能しており、また受信感度も上がったとのご連絡を頂いた。

 

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三菱 Diatone, LT-5

2018-12-22 14:55:51 | Weblog

1台目は三菱の LT-5 で数年前にも手掛けたことが有った。 お話では先頃電源が入らなくなって仕舞っ
たとのことだった。 この種の装置の修理のご依頼はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ に
お願い致します。

早速動作を確認したがお話の様にランプが点灯するだけだった。

回路を調べ様として手元の LT-5V の回路図で追ってみたがそれとは大きく異なっていた。

安定化電源と想われるトランジスタの片方は良好だったので、他の電源用と想われた上下のトランジス
タ Q118, 2SB549 を外してみたがこのトランジスタの問題では無い様だった。

更に調べを進めた結果、固定のネジが無くなっていたトランジスタ Q122, 2SD330 が目に留まった。
何故ネジの頭部が無くなったのかは謎だが放熱板が無いのでは温度が上がって仕舞い壊れたのだろう。

可也発熱した様で基板は可成り焦げていた。

予想通り2SD330は見事に壊れていたので一回り電流が多く流せる2SD234に換えた。

元々のタップは頭部の無くなったネジがそのままなので使えず元々小さな基板が止めてあったタップ
を使い、小さな基板の方は新たに小穴を開けタッピング・ビスで少し下に固定した。

電源は入る様になり早速動作を確かめてみた。

トーンアームの動きも良好で実際に演奏し動作を確認した。

終了動作にも問題は診られなかった。

 

 

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クラリオン RP-320D(再)

2018-12-20 12:31:52 | Weblog

以前こちらでICアンプを組み込んだモデルが先頃通電しなくなって仕舞ったとのことでお送り頂いた。
この種のカーラジオの修理のご依頼はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致
します。

特に問題無く動作しており既に一時間程連続運転を行っている。

ランプが点かないとのことで診てみたが見事に割れていた。 ランプには東芝158と記されていた。

 

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Majestic 381 Treasure Chest

2018-12-17 12:21:40 | Weblog

今日お預かりしたのは自分でも一時期持っていた Majestic 381 (Treasure Chest 寶箱)で、オークショ
ンで動作品と云うことだったが真空管が1本欠けており動作しないとのお話だった。 この種のラジオの
修理のご依頼はこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

 

確かに1本欠けており下の配置図に依ればG84となっていた。 84とすると両波整流でピンもUYのハズ
だがUXで解せない。 (ご依頼主が80BKを添えてくれた)

通電してみたが確かに全く動作しなかった。 その後原因が分かりなーんだと云うことになったが整流は
シリコン・ダイオードで為されている様だった。 可也周波数特性が有るがピークを何処に持って行くか?

12月18日 ご依頼主から連絡を頂きループアンテナを使い良好に受信出来たとの報告を頂いた。 

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バルブの不具合

2018-12-16 19:48:47 | Weblog

我が家も築35年となりアチコチに問題が診られる様になった。 その一つがトイレのタンクの水漏れで
少し振動を与えると止まっていた。  この話を先日Mさんに話したところ自分でも同様の問題を抱えバ
ルブ部分をそっくり交換したとのことだった。 先週金曜にもしかしてその時交換した物をお持ちで無い
か伺ってみたが昔のことで覚えていないとのことだったが、昨夜Nさんのお宅を訪ねた時に上の画像
の物を持って来て頂いた。 これで構造が分かる!

構造からは画像に見えている白い(斜めに切れている)ゴムの様な材質の物で水を止めている様だっ
た。 シリンダーとの間は可成り隙間が有るがこれで良いのか?

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SONY, 5-303W

2018-12-16 15:54:17 | Weblog

今日の物も可成り早い時間に最寄りの営業所に届いていたが午後2時を過ぎても届かず、担当者に
電話をし今日は午後4時には帰って仕舞うことを伝えた。 そんなに遅くはならないとの話だったが結
局届いたのは午後3時56分で今日は殆ど何も出来なかった。 この種のテレビの修理、改造のご依
頼はこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

電源コードが無く、また裏面に4か所在る固定のネジは3つしか使われて無かった。

お話では通電しないとのことだったが一応電源回路は繋がっていたが全く反応は診られなかった。

12月17日 朝一で修理に取り掛かった。 電源の一次側には問題は無かったが二次側の電圧が殆ど
発生せず、調べたところ2次側の電流が3Aも流れていた。

先ず電源に使われているセレン整流器(の出力端)が略短絡していた。

同様のセレン整流器を持っていたので交換したが相変らず電圧が発生しない。 

回路を追った結果上の基板内で電源回路がグランドに落ちていた。

更に調べを進めた結果上の画像に診られるトランジスタ2SD64 (Hor.Buff) のB-C間が短絡していた。 

B-C間がショートしていた2SD64を回路図通りの2SD65に換えた結果+12V電源回路は良好となった。

ところが通電後一瞬水平偏向も動作した様 (音声出力からの類推) だったが直ぐに停止して仕舞った。
水平発振の2SC140は手元に新品は無いがどうするか? それともHBTに可也の電流が流れたことが
想像出来るが(この巻き線を通じて+12V電源がグランドに落ちていた)巻き線が傷んだのだろうか?

HOR.OSC 2CS140 を駄目元で外してみた。 hfeは若干低く感じたが使えないレベルでは無かったが
念の為手元に在った2SC1103A に交換してみたが残念ながら変化は診られなかった。

こうなると水平ブロッキングトランス (HBT) の巻き線が怪しくなるが今日はここまでで時間切れとなった。

12月18日 今回のHBT (435-006) と同じ物をストックの中から探した。

幸い同じHBTを使っている基板が見付かったので交換してみた。

今回のHBTの回路図の下の巻き線はレアショートしたのか抵抗値は0Ωだった。 交換した物は約2Ω

トランジスタを2SC140 に戻し通電してみたが水平は一瞬だけ発振した。 トランジスタを2SC38 に換え
試してみたが変化は無かった。 ブロッキング発振なので通常それ程難航しないのだが? 今日は家人
の病院に付き添わねばならず間もなく家路に就くことになる。

12月19日 何故水平発振が発振しないかが何とも解せず持ち帰った回路図を穴が開くほど眺めた。
フト今回外した上のHBTの脚5本の内下の中央は途中で切られていることを思い出した。 確か昨日
交換したHBTには5本全てが揃っていたのでもしやと導通を当ってみた。

予想は的中し真ん中の脚はタップでHOR BUFFトランジスタのエミッタに繋がっていた。 パターンの
処で脚を浮かし回路図通りの回路とした結果水平発振も動き出し輝線が出現した(下の画像)。

高圧が出て輝線は現れたが垂直振幅が殆どゼロだった。

垂直の回路を細かく当るより使われている電解コンデンサを交換した方がテットリ早いので交換した。

振幅は十分では無いが一応垂直も振れる様にはなったが同期が殆ど取れず、また音声出力が無い。

イヤハヤ今回のモデルと同様の物は数十台手掛けて来たが今回の様に梃子摺ったことは記憶に無い。  

同期に関係する電解コンデンサも交換してみた。

直接は関係無いハズだが音声は出る様にはなったが同期に付いては変化は診られなかった。

12月20日 アプローチの仕方を変え取り組んだ。 上手く動作し始めて呉れた。 上は焦点調整前。

ブラウン管前面に汚れ(虫の死骸)が在ったので先ずは前面部分の分解に取り組んだ。

分解は簡単では無く何回やっても慣れないが、上手く取り除け組み立てた。

焦点調整も行ったがカメラとのシャッタースピードの問題で黒い帯が現れている。

百点満点では無いが実用となるレベルには持って行けた。 既に1時間以上連続運転を続けている。

 

 

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Nさんの B&O, BeoSound Ouverture

2018-12-16 13:29:44 | Weblog

昨日お邪魔したAWCメンバーの一人N さんとは彼の Beocenter 9500 の修理が付き合いのきっかけ
となったが、もう1台 BeoSound, Ouvertureも使われており、1997年から既にCD ドライブを2度交換し
今は3台目が使われているとのお話だった。 その2度目に交換された物が画像の物で1台目も取って
あるとのことだった。 こちらえのご連絡はHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願いします。

初めて目にした CDM12 MECH と云う型番だった。

 

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今日のAWCミーティング

2018-12-15 23:57:54 | Weblog

今日は場所を何時もの世田谷区玉川台区民センターから渋谷区神泉のNさんのお宅に移してのミーティ
ングとなった。 この写真の後二人増えたので総勢9人となったが多岐に亘る話題で午後1時にスタートし
たがアット云う間に10時を過ぎて仕舞った。 矢張り色々な分野の方のお話を聴けるのは貴重で特に今
回は車(ホストのNさんがアルファロメオに永く乗っているのでそれを30年メンテナンスしているAさんも加
わったので欧州車の話ががメインとなった)と、今回はNさんご夫妻始め建築関連の方が3人いらしたの
で建築物やそこから派生して彫刻の話で盛り上がった。 (本来はラジオの話で盛り上がって可笑しく無い
のだが) こちらえのご連絡は HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

上はMさんお手製のスターリング・エンジンで約17分動き続けていた。

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