テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Technics, CQ-X909D, CX-DP1CT & M904

2010-11-30 16:14:35 | Weblog

 以前古いMB用のBecker?のラジオを修理した大阪のガレージからご依頼頂いたTechnicsのシス
テムで音が出ないと云うお話しだったが可也新しい物でLSIやマイクロプロセッサを使ったシステム
を一切の資料無しにどこまで出来るか正直なところ自信は無いが出来るところまでやってみよう。

先ずは電源スイッチが無く困ったが、どうも電源は常時入りっぱなしの様であった。

ラジオ部分と、CDプレーヤーはどうも動作している様だったが音声出力は全く無い。

メインアンプ部分からは可也高い周波数の発振音が聞こえた。 多分電源電圧を
昇圧するDC-DCの発振音なのだろうが通常は高すぎて聞こえないハズだが。

DC-DC部分のトランジスタのコレクタ波形を診てみた。 60KHz程度で単に減衰する
だけで無く、間欠的な発振でどうみてもこれは正常な出力では無い。

12月13日 アンプを組み込むことになり早速ICアンプユニットを用意した。

12月15日 アンプ部分をICアンプに変えるかと考えていたがその前に本来の
アンプを何とか生き返せないものかと駄目元で取り組んでみた。

先ずは電源のDC-DCを担っているトランジスタ2SD1187、4個を診てみたが異常
は無く、ブリッジ整流のダイオード、2個にも問題は見られなかった。

次にアンプ部分のトランジスタに移ったが2SC3854はコレクタ、エミッタ、ベース全て
が短絡しており、2SA1490は逆にオープンとなっていた。 似た物を何時もの部品屋
さんのHPで調べたところ2SA1492と2SC3856が見付かったので早速バスで出掛けた。 
早速組み込み好結果を得た、後は全体を組み込み最終確認をしてみよう。

 

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Becker, Europa Ⅱ, Stereo

2010-11-27 22:22:20 | Weblog

今日お預かりしたのは数年前に修理を担当したBeckerのEuropaⅡStereoでボリューム部分
の接触不良(ガリオーム)が発生したと云うものでした。 この種のカーラジオの修理、改造に
付きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

この機種で使われているボリュームも可也特殊で同様の物は手に入らず、何とか現在
使われている物を復旧させる必要が有る。 幸い可也良い結果が得られた。

後日談  修理を終え返送してから可也経ってご依頼主から『車屋さんが車に取り付けてくれた
が、その方の話しに依るとツマミを回しても音量が小さいままで大きくならない』とのことだがどう
したら良いかと云う連絡が有った。 何かこちらの作業に落ち度が有ったのかと送って頂いたが
届いた物にその様な問題は全く見られなかった。 強いて言うなら、左チャンネルに音量が完全
には絞れ無い問題は在ったが車載の物ではこの種のことは問題にはならない。 誠に不思議だ
が問題が無い以上こちらでは何も出来ず送り返した。  今回ご本人は動作を確認しておらず車
屋さんから云われたことを真に受けていたが、是非ご自身で確認頂きたいものだ。

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Philco, Seventeener +日立 TW-2000 + Sear, 1170

2010-11-25 14:22:28 | Weblog

T放送局に貸し出すテレビの動作試験を開始した。 100点満点とは言い難いがマア及第点は
点けられそうだった。  この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページからお問
い合わせ下さい。

12月1日 こちらから貸出した2台とは別にSearsの24インチモデル1170も借りて来たものの映像
がゆらぐので何とか調整して欲しいとのことで今日の午後は緑山に出掛けた。 先日このモデル
を修理した話しをしていたので貸出したところでは無く直接こちらに修理依頼が舞い込んだ訳だ
が先日(10月)に修理をした際の条件が一応動作する程度とのご依頼レベルだったので左程修
理には力は入っておらず、調整だけでは限度が有りそうとは想いつつ出掛けた。 確かに映像は
ゆらいでおりこれを撮影に使うのは無理そうだった。 出入りの電飾関連の業者さんに60Hz電源
(テレビ撮影の場合、50Hz点灯では蛍光灯はフリッカーの元となる)を用意して貰い問題無く動作
して呉れ一安心。

 

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UMEX (Utopian Media Explorer) 来月で丸24年?

2010-11-25 10:13:22 | Weblog

コンピュータ・グラフィックス関連の技術者、アーティストの集まりとして発足したこの集まりも現在
の名称となってから来月で丸24年となる。大学教授となったメンバーも数人いるが主催者の自分
はと云えば毎日の様に古いラジオ、テレビと格闘している。 当たり前だがみな歳を取った、しかし
これまでの毎月の集まりに一度も欠席して無いのは自分一人となって久しい。  *幹事の聡さん
写って無い様で失礼しました。

 

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Blaupunkt, Bremen + iPod 入力アダプタ

2010-11-22 14:10:25 | Weblog

 先日行われたVWの集まりでお目に掛かった方からお預かりした(以前こちらで修理した)
Blaupunkt、BremenでVRにガリが見られ、またパイロットランプが断線していた。 またiPod
用の入力アダプタ増設のご依頼も頂いた。  この種のカーラジオの修理、改造に付きまして
はこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

切れていた7V/0.1A(14V/0.1Aが本来では?)のパイロットランプはLEDに交換した。

 

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G.E. Wildcat, V934p

2010-11-22 14:08:22 | Weblog

今日お預かりしたのはG.E.のレコードプレーヤ+ステレオアンプ Wildcat、2台で上の物は動作
すると伺った。 下の物は誤って200Vを加えて仕舞い壊して仕舞ったとのお話しだった。 近々
取り組ませて頂こう。  この種の装置の修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合
わせ下さい。

予想通りインダクションモーターの巻き線が断線していた。 ただThermally Protectedの記述
からもしかして温度ヒューズの断線かと内部を診てみたが表側には無かった。 無理無理巻き
直しを行うより同一モデルの部品取りを探す方が賢明と判断した。

 

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B&O, Master 41K (Klangbund)

2010-11-20 14:23:02 | Weblog

 今日お預かりしたのはB&O(Bang and Olufsen)のMaster 41K (Klangbund)で輸送中の
問題が無いか先ず診させて頂いた。 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこち
らのホームページからお問い合わせ下さい。

スピーカーは下に落ち、コーンの一部が破けていた。 また真空管UCL11のベースのキー
が割れており、他に整流管UY11が欠落していた。

バラストランプ?と想われるランプ(左端)も断線していた。

UCL11はキーの部分が壊れているだけで無くヒーターも断線していた。 因みにラインナップは
UCH11-UBF11-UCL11-UM4(マジック・アイ)-UY11の5球。

画像からは見難いが前面のガラスパネルの一部が割れていた。

全て部品はオリジナルの様なのでコンデンサ類の交換が必要と想われる。 真空管はオリジナル
の物は入手が困難だが似た物でならレストア可能だがこの辺りをご依頼主に伺ってみよう。 しか
し可也の金額となりそうだ。

修理のゴーサインを頂いたので早速断線していたUCL11を探してみた、幸いベルギーの業者が
Telefunkenの未使用の物を持っていたので発注し、欠落していたUY11の在庫も問い合わせて
みた。 両方共在れば真空管の問題は無くなる(他の2本UCH11とUBF11が生きていればだが)。

11月21日 先ずはキャビネット(スピーカー取り付け部分)の補修を行い、破れていた
スピーカーのコーンも補修した。

導通の無かったUCL11が本当に断線しているのかベースを外し確かめてみた。 何と導通
が有った。  諦めないで良かった!

再度ベースを付け、半田付けを行ったがまたしても導通が無く、再度ピンの部分を補修し
好結果を得た。 抵抗は約103Ωで、この真空管のヒーター定格は60V/100mA。

頭部からは殆どヒーターの点灯具合が確認出来ないが下から覗き込む形で何とか見えた。

【上】5極管部は6V6のパラメータを使い高いgmを確認出来た。 【下】3極管部は6C5の
パラメータより若干バイアスを浅くするとマアマアのgmを確認出来た。

11月22日 今日はコンデンサ類の交換に取り掛かり、ペーパーコン30個、ケミコン1個を交換
した、イヤハヤ何ともコンデンサを多用したモデルだ。 電源部のケミコンは未だ診て無い。

11月23日 今日は電源のケミコンに取り掛かった。 5本のリードの個々の説明は無く、黒が
ネガティブとの記載しか無かったが赤2本が16μF、残りの青が32μFと想像した。

実測値は赤の片方が0.5μF程、もう片方は短絡していた。 青は約4μF程だった。 ところが32μF
が何処に使われているのかが分らない。 電源電圧を設定するセレクタの所に繋がっているのは
分ったが、電源電圧の設定と32μFが何とも結び付かない。 またグランドがコモンで無ければ考
えられるのだが?  (回路図が有れば何のことは無いのだが)

シャーシの後面に在る電源電圧設定用プラグと電圧を記したラベルだが110V~250Vと下の110V
~50Hzと125V~50Hzの違いが分らない。 上の5つはDC/ACどちらでも可と云うことなのか?

16μFは22μFで置き換え、サテ整流管UY11の入手を待ってから先に進むか? ダイオードで代用
させるか?  画像をアップし忘れたがこの機種にはバラスト・ランプ(チューブ)とパイロット・ランプ
が使われているがそれらの定格が断線している為分らない。  真空管5本のヒーター電圧の合計
は163Vなので90V程を他で消費しなければならないが、多分その内の60V程をバラスト・ランプ(チ
ューブ)、残りを抵抗で消費させているのでは無いかと想像する。  バラスト・チューブの方はOS
RAMのURDOX U2410-P、 パイロット・ランプはPhilips 8012T と記されていた。

 いやはやインターネット様々でOSRAM、 U2410Pは24V/0.1AのバラストチューブでPhilipsの
8012Tは18V/0.2Aのランプだった。 比較的近い物を秋葉原で購入して来た。 しかしこの手
の特殊電球を扱ってくれているT電気さんの存在は大きい。

11月25日 昨日手に入れた電球2種をバラスト・チューブとパイロット・ランプに使い
一応回路を組んでみた。

整流管(ダイオードで代用)のプレートに電圧が加わって無い。上の画像に在る2+3Pinのコネク
タにオート・トランスが入り、110V-125V~入力の場合+B電圧用に電源電圧を昇圧するのでは
無いかと想像したが先ずは昇圧せずに動作させてみた。  しかし50Hzと記された設定以外にも
110Vが用意されておりそのままの110Vが印加されていた訳なので昇圧トランスでは無いのか
も知れない。 回路図さえあればこの辺りのことで悩むことは無いのだが!

マア十分と感じられる感度/音量が得られ一安心! 後は細かい部分の調整に取り掛かろう。

11月26日 整流管UY11の部分はこの真空管が手に入った際直ぐに交換出来る様
表からピンを挿す方法で対応した。 電源は100Vでも全く問題無く良好に動作した。

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SONY, ICF-6800A (続)

2010-11-19 17:28:09 | Weblog

ご依頼主からTRIOのR-1000の前にこのICF-6800Aに取り掛かって欲しいとのお話しを頂いたので
今朝からこの機種に取り組んだ。 この種の受信機の修理に付きましてはこちらのホームページ
らお問い合わせ下さい。

11月24日 この機種の多くに診られる問題ならこちらでも良かったが可也梃子摺り
そうに想えたので、この機種の修理ではこの人の右に出る人は居ないと想われる
知人の助けを借り動作は非常に良好となった。 交換の必要の無いトランジスタが
多く交換されており、おまけにそれらトランジスタの半田付けに問題が有り、症状を
複雑なものにしていた。

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SONY, ST-SA5ES

2010-11-19 17:25:07 | Weblog

 今日は昼頃から続々と修理品が届き結局テレビ2台、ラジオ2台、マイクロカセット2台そしてこ
のAM/FMチューナーと合計7台となった。 この種のチューナーの修理に付きましてはこちらの
ホームページからお問い合わせ下さい。

お話しではAM/FM共感度が悪いとのことだった。 こちらで何時も使っているAM/FMのアンテナ
で様子を診てみたがFMは左程悪いとは感じなかったが、AMは可也低感度だった。  近々取り
掛からせて頂こう。

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三菱 3X-345(2台)、SONY, M-1000、三洋 MR-TT14

2010-11-19 17:21:04 | Weblog

これまでに修理依頼を頂いた中で最高齢の方からご依頼を頂いた。  昭和2年生まれとのお話し
だったので83才になられる様で、予科錬(錬はこれで良かったか?)に進むことになっていたが満
州に出兵していたので霞ヶ浦は遠く、ソ連軍と戦っていらしたとのお話しを頂いた。 これまでマイ
クロカセットレコーダの経験は無いがサテどうなるか? この種のラジオ、レコーダの修理に付きま
してはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

11月28日 夕方3X-345、2台に取り組んだ。 黒い方にはマグネチック・イヤフォンが使われてい
たが本来はクリスタル・イヤフォンの様なので交換してみたが音声出力は無い。 どうも出力端子
間が細い線?半田?で短絡されていた様でその後良好に動き出した。 マグネチック・イヤフォン
でもインピーダンスが十分高ければ使えそうなので明日以降確かめてみよう。

次に青い方に取り掛かったがこちらは先ずイヤフォンのコードが内部で断線していた。  音は出る
様になったが受信は出来ず調べたところ周波数変換のベースにコンデンサ経由で繋がれるアンテ
ナコイルの2次側が直接繋がれたいた。 これではベースがグランド・レベルとなり動作はしない。
ここも修正したが未だ発振はせず、ここに使われているトランジスタの電位を確かめてみた。 エミッ
タ:-0.09V、ベース:-0.1V どうもベースバイアスが浅い気がするが今日は時間切れとなった。

どなたかラジオの知識の有る方が手を加えたことは間違い無いが配線を間違えてくれていた。

3石のラインナップは多分Conv.-IF-AFだろうと想うが、レフレックスを行っている可能性も有る。

11月29日 結局周波数変換を行っているトランジスタのhfeが低かった様で交換した。 
若干周波数レンジの低い方で発振する為故意にトラッキングをズラし回避した。

次いでM-1000の修理に取り掛かった。 スピーカーが断線している様だった。

念の為、ボイスコイルを見てみたがザット見たところでは断線箇所は見付からなかった。 
類似のスピーカーを工夫して組み込んだ。

 

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松下 T14-Z1

2010-11-19 17:18:43 | Weblog

以前(2007年)に修理した物が先日急に動作しなくなったと送られて来た。 サテ、左程複雑では
無いところの問題と想像するが........この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページ
からお問い合わせ下さい。

調べたところ電源スイッチの問題だった。 サテ、スイッチ付きのボリュームは手に入らないこと
は無いが、純正のツマミを使うとなるとシャフトの長さとローレットの溝を合わせなければならず
使える物を見付けるのはそう簡単では無い。

11月20日 スイッチ付のVRは交換して欲しいとのご依頼だったので交換した。

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Philips, 14S11B

2010-11-19 17:15:45 | Weblog

 今日の最後はPhilipsのDiscovererで実に問題の多い機種でまともに動いている物を中々目に
しない。 この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい

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117クーペ用カーラジオ、クラリオン RI-383F と RI-410F

2010-11-18 18:27:40 | Weblog

今日お預かりしたのは自分でも昔免許を取得した直後に購入した117クーペ用のクラリオンの
カーラジオでお話しではカセット部分は機能しているがAM/FM共に動作しないとのことだった。
  この種のカーラジオの修理に、改造に付きましてはこちらのホームページからお問い合わせ
下さい。  上の物がRI-410F、下がRI-383F。

2台共AM/FM共に問題は無かったが一台のカセット部分は殆ど機能していなかった。 

使われている電解コンデンサは交換した方が先々安心だが可也の数なので腰が引ける。

2台の間には若干の差が有り、片方はバランスをスピーカーの出力端で行っていた。

先日使われている部品を確認した際無極性のケミコンが多く使われていた為昨日部品屋さんに
寄り買って来た。 それらを使いコンデンサの交換を始めたがイヤハヤ非常に丁寧な仕事がして
有り、一部の小型ケミコンを除く全てのケミコンがゴム系接着剤で固定してあり通常の作業時間
の倍近くを要することとなった。

当初想定した20個を大きく超える何と1.5倍程の32個が使われていた。 資料が無く
配線を間違える訳には行かず非常に神経を使うことになったが何とか好結果を得
た。 しかし疲れた!

セットになるカセットプレーヤ部分もコンデンサの交換を要するが少し時間を置かせ
て頂こう。 兎に角疲れた!

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Wurlitzer Model 500? + Seeburg 1930's?

2010-11-18 14:56:54 | Weblog

以前メカ部分のグリスアップをお願いしてあったWurlitzerの500を組立てて動作をみてみた。

残念ながらモーターが回って間もなく停止して仕舞い、これの原因は負荷の重さにあった。 逆
向きに少し戻し、再度回してみたところ皮で出来たユニバーサルジョイントが壊れて仕舞った。 
この機種は日本に到着した時点でクレジット?機構が欠落していたこともあり後回しにすること
になった。

 

年代が定かで無いがこれまで見て来たジュークボックスの中で最も古いと想われるSeeburgの
物でモデル番号等目下不明。 選局数は10曲でSPの片面のみ使用。 またクレジット機能は
無く、左の押しボタンスイッチに依り演奏が開始される。 

予想に反し機構系は上手く動いてくれたが、クリスタル?カートリッジは近年の物が無理無理
ビニールテープで貼り付けられていたが、一応生きていた。  ただ針の部分が殆ど無くなって
いて盤面をこする音は出ていたが曲を聴くことは出来なかった。 近々針を探してみよう。

機構系は非常にシンプルで、アンプはワイアーレコーダーで有名なWebsterの物が使われていた。

11月30日 今日はピックアップ部分の修復に取り組んだ。 

カートリッジはクリスタル・タイプの物だったが上の画像に見られる様針が無くなっている。

手元に在ったSP用の針を重ねて、接着剤で固定した。

カートリッジのもう一方がケースにぶつかって仕舞う可能性が有ったのでケースを
少し裏から叩き外側に出っ張らせた。

明日実機に組み込んでみよう。

 

12月1日 今日は昨日修復したカートリッジを実機に組み込んで見た。 前回少し離れた別の場
所でテストした際、機械部分の動作に違和感は無かったのだが今日はアチコチに問題が見られた。

最初カートリッジの底よりもカートリッジを固定しているトーンアームの先端部分の底がレコードを
擦っておりカートリッジの固定方法を変え、もっと針を下に出さなければならないかとも考えたが
アレコレ試みる内に解決した。

当初見られた問題点はトーンアームの盤からの高さ、トーンアームの傾き、演奏開始位置、演奏
終了位置、ボリュームのガリ、カートリッジの出力ラインの接触不良等だったが、二人で事に当る
とこうも捗るのかと改めて関心させられるほど多くのことが次々と解決出来た。 そうだ他にも演奏
する曲の番号とセレクターの間にズレが有った。  *上の画像の左上に見えるギア(方向を90°
回転させている)軸受間の距離が何とも小さくまともに動作しなかったが、片方の軸受けは偏芯
構造となっており軸受けを回転させることで距離を変えられることが分ったがこれも手伝ってくれて
いるN氏の柔軟な思考で多いに助けられた!

12月14日  前回気になった音量調整のボリュームを診て見た。 巻線型の10KΩ程
の物でシリースに繋がれたいるのがチト気になったが実用上問題はないのでそのままとした。 接点部分のクリーニングを行って使ってみたが特に問題は無かったので
このまま使って頂くことにした。

選局の番号が実際と合っておらずこの部分の調整も行ってみた。

演奏開始位置の調整が必要だったので探したところ上の画像の中央に見える円錐
形のボルトと分かったが何故か曲がっており、また非常に固かったのでドライバーと
ハンマーを使って曲がりを直し微調整した。 開始位置は変わったが未だ十分では
無かった。

外していた上の画像にみられるカバーを戻したところ手伝ってくれていた長さんが驚きの声を
上げた。 少し前まで選局の番号が演奏開始と共に一つ進むのが可笑しいと考えて考えてい
たが構造を見た結果一つ進む様に作られていると分かったばかりで、それを裏打ちする様に
NEXT SELECTION と記されていた(注意深く見るべきだった)。

12月21日 演奏開始位置、及び1番から10番までのディスクを確実に演奏する様調整を行
い可也満足の行く結果を得られたので次回は60Hz化の工事を行おう。しかし今日も手伝って
貰った長さんの機械的なセンスに大いに助けられた! 何時もは工具やデジカメを前日から用
意しておくのだが今回は急遽伺うことにした為デジカメが無く携帯のカメラで撮影した為、フラッ
シュは無く、また固定焦点なので画像が見難く恐縮です(ドライバソフトがWindows 7に対応し
ておらずドライバソフトのインストールに30分程を要して仕舞った、京セラのMさん有難うござい
ました)

これまで記して来なかったがこの機種ではディスク(レコード)は全く移動せず、トーンアームが
選曲されたディスクの斜め上から盤面に滑り込む方式を採っている。 この為、トーンアームの
最初の位置決めが可也シビアで、また入り込む角度もまた可也厳しいものがある。 ディスク
の間を潜り抜ける様トーンアームを動かさねばならずここまで上手く動かすのは可也の辛抱が
いった。

4月4日 米国に発注していたカートリッジとサファイア針がヤット届き早速ピックアップ
部分の修理に取り掛かった。

4月5日 (0h35m) 昨日接着した部分を確認したがマアマアの出来だった(機能には問題は無いが)。

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TRIO、R-1000 (続)

2010-11-17 23:30:28 | Weblog

 

夕方からR-1000の修理を開始した。 伺った症状はカウンターが機能しないと云うも
のだったがもう少し詳しく知りたいところだ。 この種の受信機の修理に付きましては
こちらのホームページからお問い合わせ下さい。

通電したところ2MHz以上のバンドは良好に動作したが0と1バンドは感度が極端に
低かった。 このモデルで云うMWとはどのバンドのことを云うのか?  回路図では
SW-AとSW-B各入力の使い分けが分からず、また0~29のバンドを6つのBPFでカバ
ーしているがこれはどの様なグループ分けをしているのか? ブロック・ダイアグラム
或いは取り説が在れば直ぐ分かることなのだが。

機能しないと伺ったカウンターは正に機能せず、蛍光表示管が全く光らなかった。
これまで回路図からその用途が不明だったカウンター近くのリレーはどうも周波数
表示と時計表示の切り替え用と想われた。

蛍光表示管用DC-DCを当たったが問題なく-20V程が出力されていた。 次に蛍光
表示管を当たったがこれまた異常は見られなかった。

カウンターの入力信号を確かめてみたが、ここにも異常は見られなかった。 時計
機能付きのカウンター MSM5524 の5桁の出力は全てHiとなっておりこのLSIの故障
の可能性が高まった。 その後このLSIを改めて眺め端にクラックが在ることが判明
した。 機械的ストレスが掛かる部分では無く、内部で可也発熱した結果クラックが
入って仕舞ったのだろう。 しかしこのLSIは手に入るか甚だ疑問だ。

11月18日 このモデル、およびLSIに貴重な情報を頂いた方々にこの場を借りて御礼
申し上げます(このブログでは直接の返信が出来ない為)。 

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